第1話 終章
「今日入学された皆様方とそれにご同伴された保護者様方に、一切の被害なく無事に入学式を行えなえた事に私は嬉しく思います」
そんな白井の声が講堂に響き渡る。
「私は今期よりこの学園の校長と為りました、白井薫と申します、どうぞよろしくお願いいたします」
自らの名を名乗り壇上にてお辞儀をする。
そんな威風堂々とした白井の姿を見る新入生やその保護者たちは魅入っていた。
新入生の一人である遥もあの場から無事に帰還することができ、無事入学式に参加することができたようで新入生の席に座っていた。
「私は現場畑の人ですから、あまりこの様な場に慣れていませんので手短にお話をしようと思います」
そう言葉を区切り白井は大きく深呼吸をした。
「これより先は命のやり取りをする場にあなた達は進んでいきます、決して自分の力を過信せずに、時には逃げることも大切です」
ここにいる皆が息を呑み白井の言葉に耳を傾けていた。
「我々魔法士は人の為世の為と世間では言っていますが、まずは自身の命を!そして部隊の仲間の命を優先して下さい!」
その揺るぎなき想いを、信念を白井は熱く語る。
「それがこの先魔法士への道を進むあなた達に贈る言葉です」
白井がそう言い切ると講堂内から拍手がまき起こる。
そうして白井は壇上でお辞儀をして入学式がここで閉会となった。
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