第28話 英雄よ、ただ勝利を求めて前を向け

 曇天の狭間から、月明かりが照らすピカデリー・サーカス。

 それぞれの正義を掲げる者たちの、熾烈な戦いが繰り広げられていた。


「無駄だ、ノクト審問官! 貴方では僕に勝てない!」


 ラルフが声高らかに宣う。

 彼の言う通り、ノクトがどれだけ攻撃を繰り返してもラルフへ届くことは無い。しかし、それでも手を止めていい理由にはならないのだ。

 今ここで抗い続けなければならない。

 それが異端審問官としての使命だった。


「諦めが悪いぞ……!」


 両者の激しい打ち合いの末に、ラルフの人狼化した剛腕がノクトの鳩尾に打ち込まれる。

 その衝撃により体は容易に宙を舞って、広場のシンボルであるエロス像の麓まで吹き飛ばされた。

 すぐさま立ち上がろうとするけれど、これまで蓄積されていたダメージによって大きくよろめいてしまう。

 何とか片膝を突いて留まる。

 だがその隙をラルフが見逃す道理は無く。


「おいおい無様だな、異端審問官!」


 声を荒げ、追撃せんと肉薄するラルフ。

 ノクトはそれに何も答えず、ただ両手を大きく開いて構えた。


「――【獅子葬送・一式】」


 目を閉じ、短く息を吐く。

 極度の集中。

 強化された五感の全てをラルフへと注ぐ。

 機会は一瞬だった。


「【バク】!」


 ラルフが間合いへと侵入した瞬間、巨爪を携えた両手が凄まじい速度で閉じられる。それは獲物を喰らう獰猛な獅子の如く、対象を叩き壊す――はずだった。


「こんなもので、倒せるとでも……?」


 人狼は依然、狂気じみた鋭い眼光を向けていた。

 頑丈どうこうの話ではない。生命体としての強度が恐ろしく高いのだろう。

 ノクトの攻撃は両腕で完全に防御されてしまっていた。

 『No.11:正義』の【星乙女の加護アストライア】のような、強制的にダメージを共有する権能でもなければ傷つきそうにない。

 出し惜しみなどしている余裕はないと悟る。



「【獅子葬送・零式】」



 それは危険な賭けだった。

 下手をすれば精神負荷の許容限界を超え、暴走しかねない愚行。

 ノクトが発動させるのは『No.8:力』の再誕。

 使用すれば制限されていた『R.I.O.T』の力を最大限引き出すことが出来る。

 ラルフとここまで接近した今が好機。

 ノクトは言葉コードを入力した。


「【ウロ】」


 自身を中心として地面に半径1メートル程の光輪が出現。

 

「……は?」


 ラルフの口から驚愕の声が漏れ出た。

 『No.8:力』の再誕――その権能は力の奪取。

 発動させれば、輪の範囲内に存在する異端者の権能を無効化することが可能となる。

 ラルフが状況を理解するまでの数秒。

 その僅かな隙を、ノクトもまた見逃す道理はない。

 「うあああ!」と、自身を奮い立たせる気声を発し、渾身の力でラルフを殴り飛ばした。

 人間の姿へと戻っていた彼の体は大きく放物線を描き、広場の中心へと墜落する。


「はぁ……はぁ…………」


 息が上がり、肩で呼吸をする。

 何とか戦えている。

 けれど『No.11:正義』と比較して適合率の低い『No.8:力』では出力が不十分だ。これ以上『R.I.O.T』の出力を上げようとすれば、先に理性と体力が尽きてしまうだろう。

 更に言えば、自分が『No.8:力』を実際に使用するのは今回が初めてのこと。

 ここまでの戦闘は全て、フィルの戦闘の記憶を辿っておこなっている状態。

 付け焼刃も甚だしい所だった。

 ノクトは未だ倒れ伏したままのラルフへと近づいていく。


「……最悪だ」


 ラルフが緩慢な動きで上体を起こす。

 その頭部からは血が流れており、こちらの攻撃がしっかりと効いていることを教えていた。


「重傷だな。どうだ、大人しく捕まる気分になったか?」

「冗談でしょう。こんなの怪我の内にも入らない」


 ラルフは勇猛にも、未だに笑みを浮かべていた。

 その表情があまりにも不気味に思えて。背筋に氷を押し当てられたような感覚が襲う。

 雲が割れ、月の光がスポットライトの如く彼を照らす。


「それより、貴方の方こそ疲弊しているように見える。まだその力に使い慣れていないのでしょう?」


 月明かりの下、立ち上がったラルフ。


「何だと……!?」


 信じ難い光景にノクトは目を見開いた。

 ラルフの傷が立ちどころに治癒されていったからである。

 それはモノフォニーの『吸血姫』の治癒能力と同等の速度で、ラルフの肉体を修復していく。

 さっき感じたあの頑強さはこの力によるものなのか。


「僕が罹った欲病――『狼憑き』は自身を人狼へと変化させるだけじゃなく、月明かりを浴びることで傷を癒すことが出来る」


 ラルフは夜空を指し示す。


「どうやら今日の僕は運が良いらしい。ほら、月が綺麗でしょう?」


 悠然と告げる彼の体から、先程まで負っていたはずの傷が全て消え失せていた。

 欲病の権能の中では少数とされている治癒能力。

 それを彼も持っていたとは。


「そして、月は僕の中にも存在する。人狼の姿を満月とするなら、これは新月と呼ぶべきものだ」


 ラルフは自身の心臓部に右手を当てて、何かを引き出すような仕草を見せる。

 引き抜かれたのは一振りの刀だった。



「――【月型・新月】」



 剥き身の刃は闇夜に溶かしたように黒く。

 月の光すらも吸収し、屈折させてしまいそうだった。


「これは欲病の力の全てを一刀に込める技能だ。身体能力は人狼状態の時より劣ってしまうけれど、【月型・新月】にはそれ以上の力が込められている」


 瞬間、ラルフの身体が掻き消えた。


「【異称・朧月】」


 咄嗟にノクトは目を閉じ、残る4つの感覚に全てを集中させる。見えないと分かった以上、目は必要ない。

 微細な音、僅かな空気の揺れからラルフの位置を特定する。


「【異称・寒月】」


 自身の右側面から瞬間的に冷気を感じ取った。

 虚空から再び姿を現したラルフが刀を振るう。

 腕のガントレットによってその斬撃を防ぐが、刃に触れた個所が凍り付いていく様を見て、ノクトは即座に刀を弾き飛ばした。

 人狼の敏捷性や膂力は当然厄介だったけれど、あの刀もそれ以上に厄介だ。

 【異称】と呼ばれる技能の数が未知数である以上、更なる警戒が必要だろう。


「【異称・弧月】」


 ラルフが小さく刀を振った。

 油断していたわけではない。

 けれど、その切先はノクトの胸部を斬りつけていた。

 ――一体、何が起きたのか。

 痛みで濁る思考回路を必死に回す。

 だが、今の一撃だけでは判断しきれない。

 また、刀が振られる。

 今度は両足を斬りつけられ、鮮血が地面に走る。

 だがしかし、今の一撃はその強化された視覚で何とか認識することが出来た。

 刀身が柔軟性を帯び、伸縮している様を。

 即座に脳内で【異称】と呼ぶ技能を整理する。


 【異称・朧月】は自身の姿を消す。


 【異称・寒月】は刀身に冷気を纏わせ、斬りつけた対象を凍らせる。


 【異称・弧月】はその刀身を爆発的な速度で伸縮させる。


 パワーとスピード、圧倒的なフィジカリティに振っていた人狼状態とは打って変わって、こちらは搦め手のオンパレード。

 それぞれに適切な対処を行えなければ、その一撃は致命傷になりかねない。


「これは思っていたよりも厳しいな……」


 ここにきて弱音を吐くノクト。

 『No.8:力』の出力も段々と落ちてきている。

 慣れない『R.I.O.T』の長時間使用。色々と効率が悪く、限界を迎えるのも早い。

 伸縮する刀身が正面から迫る。

 回避は間に合わず、両腕のガントレットで防御を行う。

 しかしその切先がノクトに到達した途端、刀は更なる爆発的な加速を見せた。

 その推進力を抑えることは不可能で。

 ノクトは建物の壁に叩きつけられた。

 全身から力が抜け、『No.8:力』の出力が切れる。

 ここが付け焼刃の限界だった。


「どうやらもう限界のようですね、ノクト審問官」


 緩やかな足取りでラルフがこちらへと近づいてくる。

 追い詰めた得物を見る狩人の目をしている。


「まだまだこれからだろ……!」


 地面に這いつくばったまま強がりを吐いた。

 だが言葉とは裏腹に、視界はぼやけ初めている。


「誇っていい。僕の復讐の栄えある1人目が貴方だ、ノクト・カーライル」


 声だけが鮮明に届く。

 息の根を止めんと、刀を振り上げる朧げなラルフの姿が見えた。


「――させないよ」


 攻撃を覚悟した時。

 突如、血塗られた刀が飛来する。

 ラルフは表情一つ動かさぬまま、攻撃を阻んだ者へと視線を移す。そこにはいつの間にか駆け付けていたモノフォニーが立っていた。

 その輝かしい銀髪が風に揺れる。

 彼女は少しも怯むこと無く、堂々とした態度でラルフを睨みつけていた。


「ああ、モノフォニー審問官。お久しぶりです。元気そうで何よりですよ」


 煽り立てるような笑顔をモノフォニーへと向けるラルフ。


「君に吹き飛ばされたおかげで、酷かった肩こりが治ったんだ。感謝しているよ」


 凍て付くような冷めた声音。

 彼女がラルフに向けて明確な怒りの感情を向けていた。

 モノフォニーは悠然と歩を進め、ラルフとノクトとの間に割って入る。


「同族狩りをしていた頃なら、私は君を殺してしまっていたかもしれないね」


 モノフォニーはそんな物騒な言葉を発した後、ちらりとこちらへ視線を送ってきた。

 彼女の口元には穏やかな微笑が浮かんでいて。


「けれど今の私は特例の異端審問官だ。それに、厄介な頼み事もされてしまったからね」

「戯言を。貴方なんかでは僕の相手にすらならない」


 両手を開き、蔑むような言い草で彼は言う。


「忠告しておく。私はそんな簡単には殺せないよ」


 モノフォニーは地面に突き刺さっていた血の刀を抜いた。

 次の瞬間、周囲の空気が不自然に騒めき立つ。


「【血気覚醒】」


 彼女の言葉に呼応して、刀がその姿を変える。


「【鉄血十字槌・鬼之趣】」


 それは十字型の大槌だった。

 鉄血で拵えたその槌は、この世の悉くを破砕し尽くすかの如き禍々しさを有している。

 モノフォニーはその厳めしい得物を軽々しく振るって見せた。

 ごうん、と風を切る音が周囲に響く。


「なるほど。貴女もそういう類いなのか」


 興味深そうにラルフが呟く。

 彼は今の一撃を軽く後方へ飛んで回避していた。

 モノフォニーの現在の姿はノクトが知る彼女の姿とは異なっている。銀色の艶やかな髪は伸び、背中には漆黒に染まった片翼が生えていた。

 まさしく『吸血姫』と呼ぶべき存在。


「私は『吸血姫』のモノフォニー・クロム・ヘルキャット。正しく異端者を狩る者だ」


 モノフォニーは地面を力強く蹴った。

 地面が抉れ、土埃が舞い上がる。

 大槌がラルフの心臓を狙っていた。

 だがラルフはそれを刀によって防ぐ。人狼状態より劣るとはいえ、その膂力は健在のようで。

 間合いに入ったモノフォニーが追撃を行うが、ラルフの羽織っていた外套を引き裂くだけに留まった。

 更なる追撃へと移ろうとするモノフォニーへラルフの強烈な蹴りが放たれる。


「なんだ、拍子抜けだな」


 彼女の攻撃を鼻で笑うラルフ。

 既存社会の殺害を目論む異端者の前では、モノフォニーですら歯が立たなかった。


「元より、狙いは別だもの」


 妖艶な笑みを浮かべる彼女の横顔が映った。

 そしてモノフォニーはノクトの傍へとふわりと降り立つ。


「いつまで座り込んでいるつもりだ、我が監視役。あれを鎮圧するのは君の仕事だろう?」


 出血が止まったノクトに対してモノフォニーが手を差し出す。

 見ると彼女の透き通るような白い手に、『R.I.O.T』の『No.11:正義』が握られていた。


「……分かってるさ」


 ノクトはそれを受け取り、立ち上がった。

 今や視界は晴れ渡っている。


 ――まだ弱い。


 自分だけでは『狼憑き』には敵わない。

 だが、異端審問官として立ち向かわなければならない。


 ――怖い。


 全身に力が上手く入らない。

 今すぐにでも逃げ出してしまいたい。


『大丈夫、私がノクトを支えてあげる。だからノクトも私を支えて』


『「英雄」は「力」だけでは成り得ない。「正義」だけでは成し得ない。私たちは一心同体、2人で1人の英雄さ!』


 何処からか、かつての相棒の声がした。

 一瞬たりとも忘れたことは無い。

 聞いただけで力が溢れてくるような快活な声。

 ずっと憧れ続けた英雄の声がノクトには届いた。


『さぁ、前を向いて。私が君の勇気に、君は私の指針に』


 導かれるように体が自然と動いていた。

 2枚の『R.I.O.T』を掲げ、ノクトは声を重ねる。



「『――審問開始。『英雄』は死なず』」



 次の瞬間、『R.I.O.T』は出力を開始する。

 それは『No.8:力』でも『No.11:正義』でもない仮想の『R.I.O.T』。

 一種のバグとも認識できるそのプログラムはこう呼ぶに相応しい。


 ――『R.I.O.T』システム『No.∞:英雄』と。


 デバイスから流れ出した光の粒子がそれぞれの形を成す。

 機械的な白銀色のマスクが顔の下半分を覆い、背中にはそれと同色のマントがあった。

 そして彼の右手には煌々と輝く【正義の劔ユーディキウム】が握られていた。

 この仮想の『R.I.O.T』は全身の力を増幅させる機能を備えており、システムの出力を完全に引き出すことが出来る。


「随分と軽装になったじゃないか!」


 ラルフはノクトの変化を見てもその速度を緩めること無く攻撃を仕掛けてきた。

 迫る刃を軽く躱し、ラルフの腹部へと膝蹴りを見舞う。

 今のノクトは『英雄』の権能により、身体能力の限界を突破している。その上昇値は『力』の使用時を遥かに上回っていた。

 吹き飛ばされたラルフが、立ち上る煙の如くゆらりと立ち上がる。


「なるほど、それが貴方の最後の切り札というわけか……」


 ラルフはその赤い髪をかき上げた。

 粘度の高い殺意が周囲を満たす。


「僕たちが生を望むために、僕はお前を殺さなきゃいけない。そのためなら、もうどうなったって構わない」


 ラルフは刀を構え直した。


「これで終わりにしよう。――【月型・三日月】」


 ラルフの肉体が見覚えのある人狼の姿へと変貌していく。

 唯一異なるのは、その手にはしっかりと刀が握られている点。

 【満月】と【新月】の同時発動。

 彼の発言通り、ラルフは自身の持てる全てを以てノクトを、ひいてはこの社会の仕組みそのものを殺そうとしていた。



「【異称・狼月】――!」



 彼が振るった刀から、無数の斬撃が放たれる。

 飛翔する斬撃はこちらに近づくにつれて狼の形を成した。

 襲い来る斬撃の群れ。

 殺意の化身がそこにはあった。



「【獅子葬送・番外】――【虚滅ウロボロス】」



 ノクトの背後に巨大な光輪が出現する。

 輪廻する龍の名を冠するその権能は、自身に害を為す全てを跳ね返す。

 巡り巡って害意は出発点へと帰還した。


「ふざけた真似を……!」


 悪態を吐きながら、ラルフは斬撃の群れを刀によって全て斬り伏せていた。

 直線状に位置する2人の間に、狼の形を成した斬撃たちが介入することでラルフの視界を一時的に覆い隠す。

 ラルフが斬撃の全てを斬り払った時にはもう、ノクトは彼の間合いへと侵入していた。

 ――感覚で理解できる。

 この形態はそう長く保てない。短期決戦が望ましい。

 剣を思い切り振り上げる。

 【正義の劔ユーディキウム】の刃が一際煌々とした白い光に包まれた。



「【英雄よ、ただ勝利を求めて前を向けウィーウェレ・エスト・ミリターレ】!」



 それは異端者の肉体ではなく、異端者の犯した罪そのものを断ち切る剣撃。

 物質的な攻撃ではない魂への攻撃だった。

 魂が負ったダメージは、どのような権能であっても修復は困難。ステージ3以上の異端者であってもそこに例外は無い。


「が……あぁっ……!」


 ラルフはその両目を見開いて、地面に仰向けで倒れ込む。

 彼はもう人狼化も保てなくなっていた。


「僕たちが悪いのか……?」

「…………ああ」

「あの子は被害者だったのに……?」

「被害者が次の加害者になってしまえば、憎しみの連鎖に終わりが無くなる。それを断ち切ることが俺の使命だ」

「全く……最低な気分だ……」


 ラルフは右手で両目を覆い隠す。


「……最期にお願いをさせてくれないか、ノクト審問官」


 彼の声は僅かに震えていて。


「僕を……1人の少女すら救えなかった1匹の獣である僕を、殺してくれ」


 それは罪悪感からなのか。

 シエラを救うことが出来なかった贖罪のためか。

 ノクトには図り知ることが出来ない。

 彼のせいで数多の人間が犠牲になった。犠牲となる所だった。

 それが許されざる行為であったことに違いは無い。

 ――けれど。


「……悪いが、それだけは出来ない」


 取り出した抑制剤――ファルマコンをラルフの首筋へと打ち込んだ。

 異端者の無力化に成功したノクトは静かにシステムの出力を切る。仮面と外套が光の粒子へと変化し、カード型のデバイスへと戻っていく。

 途端に疲労感が波の如く押し寄せてきた。

 微かに指先が震えている。

 どうやら『英雄』の発動により、残っていた僅かな体力も全て消費してしまったようだ。

 くらり、視界が揺れて。

 全身が平衡感覚を失って地面へと倒れていく。


「――全く、ロンドンを救ったというのに酷い有り様じゃないか」


 温かな体温と、微かな血の匂い。

 気づけば、ノクトはモノフォニーの細い腕で抱き留められていた。


「まだまだ、フィルには遠く及ばないみたいだ……」


 握った2枚のカードを見つめてノクトは軽く笑う。

 脅威は去った。

 自分1人では絶対に勝つことが出来なかっただろう。

 沢山の人々の協力を受け、かつての相棒が勇気を与えてくれたことで勝利できた。

 もっと強くならなければ。

 ノクトはフィルの面影に思いを馳せながら、その疲労感に身を委ねていった。

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