第3話キメ子の悲しい生い立ち

「キメちゃん、子供たちを紹介するよ。」

「東大受験する子だけでいいよ。」

「とりあえずさ、みんなに紹介させてよ。」

「めんどくさい。あたし勉強教えるだけでしょっ、みんなの事なんて知る必要ないじゃない」

「いや~とりあえず、みんなに挨拶ぐらいしてよ。キメちゃんが挨拶したら喜ぶし、ちょっと、キメちゃんの素晴らしい話とかしたらもっと喜ぶよ。」

「何か、そんなことまでするの。聞いてないよな~」と長い髪をかき上げ不満そうだったが聞き入れもらえた。

そして、子供たちとご対面。

「皆さん、集まってもらったのは、紹介人がいますので食堂に集まって下さい。」と案内を入れるとど子からともなく子供たちが集まってきた。

「皆さん、集まってもらい有難うございます。紹介したい人は、こちらにいる方で、お名前は、梅桜キメ子さんです。去年のうちの卒業生です。そして、なんと、現在,

東大生です。」

そして、キメ子は、軽く会釈をして

「初めまして梅桜キメ子です。私は、所長さんがおしゃたように現在、東大理三の一年生です。」

「理三って何ですか?」

すると、所長が「医学部の事だよ」「すげぇな~」と少しざわついた。

「そうそう、そうです。私は、医大生です。医学部を選んだ理由は、私は、両親の顔も覚えてなく赤ちゃんの時にパッション病院の赤ちゃんポストというところに預けられました。そこでこのニコニコハッピー施設のここにいる所長さんが私を引き取った頂いたのです。本当に感謝してもしきれません。」キメ子は、涙をぬぐた。話は、続く

「両親のことは、何一つ知りません。ですが、ここの職員さんにとても大切にされて育てて頂きました。一つお話しさせて下さい。」子供たちは、静かに聞いた。

「私の母は22歳の時に私をこの世界に産み落としました。母は、22歳でした。愛する私の父は、25歳。結婚式の日、教会でウェディングドレス姿の母は、父を待っていました。そこへ、父の訃報が届きました。父は、河でおぼれている人を助けるために川に飛び込み命を落としたとのことでした。絶望の中、母は、私がお腹に宿っていることを知りました。

母は、お腹の子供と一生懸命生きてゆこうと誓い、私は、生まれました。母は、幸せでした。父の分まで二人で幸せになろうと思っていたのですが、そんな矢先に乳癌が見つかりました。余命4か月。母はどうすることもできなくパッション病院の赤ちゃんポストに私を託しました。その後、母は、天に旅立ちました。きっと、母も父も悔しかったと思います。我が子の成長を見届けることができなくて。そのあと、いろんな事情から、私は、所長さんの計らいでここにたどり着きました。そのときの所長さんは、神様のようでとてもやさしいかたでした。本当に感謝しかありません。キメ子は、涙を一粒おとした。

何人かの子供たちもないてた。所長もキメ子の作り話に何故か泣いていた。

「ホントにキメちゃん偉いね。こんな困難の中で一生懸命に勉強して東大医学部に入りました。みんなも頑張ったら東大に入れるかもしれないね。これから、キメちゃんに勉強を教えてもらいましょうね。」所長は、満面の笑みを浮かべキメ子の肩を叩いた。

「キメちゃん、子供たちを紹介するよ。」

「東大受験する子だけでいいよ。」

「とりあえずさ、みんなに紹介させてよ。」

「めんどくさい。あたし勉強教えるだけでしょっ、みんなの事なんて知る必要ないじゃない」

「いや~とりあえず、みんなに挨拶ぐらいしてよ。キメちゃんが挨拶したら喜ぶし、ちょっと、キメちゃんの素晴らしい話とかしたらもっと喜ぶよ。」

「何か、そんなことまでするの。聞いてないよな~」と長い髪をかき上げ不満そうだったが聞き入れもらえた。

そして、子供たちとご対面。

「皆さん、集まってもらったのは、紹介人がいますので食堂に集まって下さい。」と案内を入れるとど子からともなく子供たちが集まってきた。

「皆さん、集まってもらい有難うございます。紹介したい人は、こちらにいる方で、お名前は、梅桜キメ子さんです。去年のうちの卒業生です。そして、なんと、現在,

東大生です。」

そして、キメ子は、軽く会釈をして

「初めまして梅桜キメ子です。私は、所長さんがおしゃたように現在、東大理三の一年生です。」

「理三って何ですか?」

すると、所長が「医学部の事だよ」「すげぇな~」と少しざわついた。

「そうそう、そうです。私は、医大生です。医学部を選んだ理由は、私は、両親の顔も覚えてなく赤ちゃんの時にパッション病院の赤ちゃんポストというところに預けられました。そこでこのニコニコハッピー施設のここにいる所長さんが私を引き取った頂いたのです。本当に感謝してもしきれません。」キメ子は、涙をぬぐた。話は、続く

「両親のことは、何一つ知りません。ですが、ここの職員さんにとても大切にされて育てて頂きました。一つお話しさせて下さい。」子供たちは、静かに聞いた。

「私の母は22歳の時に私をこの世界に産み落としました。母は、22歳でした。愛する私の父は、25歳。結婚式の日、教会でウェディングドレス姿の母は、父を待っていました。そこへ、父の訃報が届きました。父は、河でおぼれている人を助けるために川に飛び込み命を落としたとのことでした。絶望の中、母は、私がお腹に宿っていることを知りました。

母は、お腹の子供と一生懸命生きてゆこうと誓い、私は、生まれました。母は、幸せでした。父の分まで二人で幸せになろうと思っていたのですが、そんな矢先に乳癌が見つかりました。余命4か月。母はどうすることもできなくパッション病院の赤ちゃんポストに私を託しました。その後、母は、天に旅立ちました。きっと、母も父も悔しかったと思います。我が子の成長を見届けることができなくて。そのあと、いろんな事情から、私は、所長さんの計らいでここにたどり着きました。そのときの所長さんは、神様のようでとてもやさしいかたでした。本当に感謝しかありません。キメ子は、涙を一粒おとした。

何人かの子供たちもないてた。所長もキメ子の作り話に何故か泣いていた。

「ホントにキメちゃん偉いね。こんな困難の中で一生懸命に勉強して東大医学部に入りました。みんなも頑張ったら東大に入れるかもしれないね。これから、キメちゃんに勉強を教えてもらいましょうね。」所長は、満面の笑みを浮かべキメ子の肩を叩いた。

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