025

納屋の垂木にぽっかり小さな穴が開いていた。覗き込んだとするならば、最奥のあたりで熊蜂が本能の赴くままに睡眠しているのだろう。農機具入り乱れる木造納屋のなか、紅い少女は長い脚を綺麗に折り畳み膝のあたりへ顔を埋めていた。夜半畑の近くにひっそりと存在するこの場所には、恐らくだろうが持ち主すら立ち入らないと思われる、ゆえに現在ふたりの隠れ場として活用されていた。既に何度目かの逃走となったわけだが、やはりというべきか、精神的な疲労と妙な倦怠感を感じながら、少年は納屋の隙間から、外へ視線を向けていた。小耳に聞こえる啜り泣きは、夜風の仕業ではなく、農機具の間でひっそりと影を落としている少女から聞こえている。逃げ込むにあたり柚乃下は決して恋染へと声をかけてはいなかった。恋染もまた、抱えあげられることに抵抗せず、ぐったりとしたまま運ばれていた。納屋を見つけた少年は乱暴にベッドにスマートフォンを投げ捨てるように少女を中へ放った。地面にもんどり打った少女はしばらくの間、時折しゃくりと上げる音を微かに開く唇の間から漏らしていた。柚乃下が静かに呼吸を整え、納屋の影から少し顔を出す形で外を見張っている間に、少女はのっそりと立ち上がり、肩を落として今いる農機具に挟まれながらさめざめと泣いていた。対して柚乃下の心に同情が入るような間隙は一切ない。胸中奥底で重錘があるような倦怠感に彼は苛まれていた。恐らくはNu7西。彼は少女を一瞥すらすることはなかった。この少女が西城もがみを捜索せずこの土地へ来なければ、少なくとも今日という日がこんなにも苦しい一日となることはなかったのだろう。そしてこれから先もずっと長閑な田舎町でひっそりと【Nu7】から身を隠す生活をしていたに違いない。彼にとって、変わらない日常こそが最も強く望む願いだった。だからこそ、少年は少女へ許しを与えることはない、確信を持ってそう強く言い放てる。《思想訫惢カジュアルスーツ》の代償というものを、彼は知らない。この能力は無機物を支配、取り込むことができる能力である。それ以外の情報を知り得ることはない。だからなのだろうか、と彼は思う。恋染に何かを言われた瞬間に、自分という存在は一瞬意識を手放した。

 柚乃下は暴走状態にあった最中の景色を脳裏で再生した。どこまでも広がる水面、空は青というよりは白色に近く、太陽のようなものはないのに輝いていた。水平線の彼方まで広がる空模様を反射させていた場所。一脚の質素ともいえる椅子。深く腰掛けこちらを振り向こうとさえしなかった

 ――――あれはいったい、誰だったのだろう。

 何か、とても、大切で、かけがえのない、ものだった気がする。

 埒が明かない、と彼は吐き捨てた。圧倒的に情報が足りない。失われてしまったという倦怠感、消失感ともいえる感情を彼は切り捨てる。思い切って、断腸の思いで切り離した。そして彼は外を見る目を一旦閉じ、こめかみのあたりで生まれた疼痛を見ない振りして立ち上がった。彼の少し先には紅い少女がいた。渾身の力で拳骨を作り、力いっぱい頭を殴りつけた。腹に響くような音が納屋で響き、紅い少女は顔を上げた。

「…………なんだよぅ」

拳を鉄にでも変化させればよかった、と骨にまで伝導した痛みを振り払い、彼は咳払いをひとつさせた。痛いという声を発しなかったのは年上で、しかも男という矮小な誇りのせいだった。彼は犬の尻尾を連想させる動きで手を振る。

「――お前、なんで俺に楔石だっけ。なんでこんな危ないモンぶち込んだんだ」波紋のように引くことはない痛みを明確に感じながら彼は言う。「そもそも、お前なにがしたいんだ」

「……ぼくはただ」見上げた大きな瞳が翳る。深紅の瞳に呑み込まれそうな錯覚。彼は気をしっかりと保った。恋染は数秒彼を見上げていたが、やがて彼の足許へと視線を動かした。「……もがーみたいになりたかっただけなんだよう」

「西城さんみたいに? どういう意味だよ」

「……カッコよくて、強くて、ヒーローみたいで、なんでもできる、えいゆーになりたかったんだ」

 大きなトタンの屋根を、風に乗った月時雨が動物的な速さで駆け抜けた。

「……いっぱい考えたんだよ」ぼくだってちゃんと考えたんだ、そう零した少女の胸中は、計り知れないほどの重さを感じさせた。少女は視線を膝元へ戻す。抱え込んでいる腕へぎゅうっと更に力を籠めていた。真っ白になっている指。「……何年も何年も旅したんだよう。もがーはぼくを置いて行ったから……もがーはぼくを離さないって言ったくせに」

「――それが今回のこととなんの関係があるんだ。自己満足の結果がコレだろう」

「――――ごめん」

「俺に謝られてもなあ。まあ俺はお前を許さないだろうし、西城さんも今回のことは本気で怒ると思うぜ」今度は拳骨ではなく、広げた五指の指でさらりと絹のような髪へと手を置いた。こんなにも汚れてしまっているのにもかかわらず、少女の髪質は極上ものだった。二度三度と掌を前後へ動かしながら、柚乃下は視線を合わせるためにしゃがみ込んだ。ぱちくり大きなふたつの眼を真正面から覗き込まれた少女は、おっかなびっくりした表情を浮かべた。「西城さんに謝るときは、俺もきちんと付いていくから、思い切り怒られろ」

「……でも、ぼくは、ぼくのせいで……取返しのつかないことをしちゃったよぅ」

「取返しのつかないことなんてこの世には……あるか」

「いちごのことだって」ぽつりと呟いた少女は、恐る恐るといった雰囲気を出しながら、眼前で見ている柚乃下を見る。彼はというと、。まあいいや、と少年は言い、勢い良く立ち上がった。

「で。お前のいうヒーローというのはよくわからんが。これを俺に渡してなにがしたかったんだ?」

 少女は数瞬かちりと表情を固めたままだったが、しばらくするとおずおずと話始めた。

「……夢のようなお話だよ」と言って少女は語り始めた。

 楔石の目的。第三次争奪戦でいったい何があったのか。誰も勝ち残らなかった争奪戦。無意味で無価値だった戦争。全部で十の数存在する楔石。それぞれの持つ異能と、所有者。

 全てを聞き終えた柚乃下は、ひと言。

「――――夢のような話だけれど、それは本当の話なのか」

「こんなトキに嘘つくほど、ぼくは人間をやめていないよう」

「……なんでも願いが叶う、ねえ」嘘か誠かは一旦置いておく。だが、彼が無性に気になったのは、第三次争奪戦というものが数十年前に行われており、誰も蒐集できなかったという現実だった。そしてその戦場には一緒に逃避行をした西城もがみという基準点すら参加していたという。「だったら、今俺に中にあるも取り戻せるのかな」

「……もやもや?」

「ああ。確かにあったはずなんだよ……つい数時間前まで、俺はを持っていたはずだったんだ」

 少年は掌が白くなるほど、ごく自然に力を籠めていた。語気が少し強まったように思える。握り締めていた手を開き、何も握られていない手を見下ろした。

「……なんなんだろうな、これ」

「それはきっと、私のことですよう」

 最初は雨の音だと思った。だが、こんなにも耳を劈く高いような軽い音は自然界では聞いたことのないものだった。ぱんぱん、と二度響いた発砲音は、納屋の木でできた薄い壁を平気で貫き、その目標物である柚乃下の背中へふたつばかし苺のような色合いを生んだ。

「いやあ、愛らしいですねえ愛おしいですねえ。愛ってなんて素晴らしいのでしょう!」

 うふふ、と聞こえる醜悪な声。柚乃下は貫通していない腹部の傷を《思想訫惢カジュアルスーツ》によって無機物化し、埋め立て、元の状態へと変化させる。頭のなかへ直接図面を記憶させられる感覚を覚え、彼は一瞬たじろいだ。発砲音を受けた恋染は速やかに立ち上がると、自らに寄りかからんとする柚乃下の胸板へ手を添える。今度の乾いた音は発砲音ではなく、彼が少女の手を弾いたものから発せられたものだった。拒絶という刃が恋染の心臓を貫いた。柚乃下は強張った表情の少女を突き飛ばし、躰を反転させ、掌を壁へと向けた。次なる発砲音の連続と、彼が両腕を強固な鉄製の壁へと変化させるのは、ほとんど同時だった。

 ――――さっきの二発とは違った種類か。

 決まった間隔で秒間数百発撃たれている。自らが作り出した壁のせいで状況を把握できないが、恐らく薄壁一枚程度の木の板であればものの数秒で粉微塵になっているはずであった。幸いながら作り出した壁の厚さもあってか、内部にまでは銃弾が貫通できていない。フィードバックによる損傷は躰の至るところへ発生するものの、深刻な傷ではないのでどこか安心していた。

黄金の青年がぽつりと投げかけるように発言していた内容を、どこか柚乃下は信頼していた。彼曰く自分は死なないのではなく、死ねない躰ということだった。それならばいくら銃創を負ったとしても、特段気にすることでもなかった。無論痛みは伴っているが。

 壁のある部分を少しだけ開き、熊蜂の巣を覗き込むように目を近づけた。両腕から生じる衝撃を一身に受け止め、華奢な矮躯を必死に地面へ張り付けながら、西室さいかがそこで乱射していた。彼女が両腕で抱えている物は彼もひと目見たことのある形をしていた。瞬く間に発火炎ノズルフラッシュが盛大な音を立てていた。こちらへと向けられている銃口が反時計回りに回転運動を起こしている。彼女の右肩から連なる弾薬の束が、轟々と発砲を続けている物へ呼応するように、絶えず装填され続けていた。

「弾切れを期待しているなら、早い間に諦めてくださいねえ」銃撃音を掻き消すような声を大口で叫びながら、西室は自らの禍力の出力を高めた。連動するように銃口が火を噴く。そして柚乃下は見逃さなかった。この瞬間だけは隙間を作っておいて正解だったとさえ思えた。彼は壁と繋がっている腕を自切してまで、所謂身を削ってまで躰を翻した。後方で今か今かと戦闘態勢を整えつつある恋染へ向かって、全力で飛び込んだ。両の肘から先が消失してしまっても尚、彼は躊躇なく逃げ出した。彼がそうまでしたのには明確な理由があった。西室の背中から、奇怪な音を立てていくつもの銃身やいた。それらは一様にこちらへと鎌首を擡げ、さらにその後ろから、筒状の誘導弾が見えた。柚乃下は不死であるとグリーディが言っていた。それはいいものとする。だが、と飛び込み、反射的ともいえる抱擁で返した恋染の身柄はどうなる。彼女は確かに驚異的な膂力を持っている。。できうる限りの禍力を背中へと集中させ、想像する。――俺の想像力で一番硬くて大きいもの。西室の後ろにある数十もの誘導弾と、不吉な銃口が発火炎を噴いた。



 西室は硝煙に掻き消されたふたりをじっと見定めていた。自らの意思を以てして放った攻撃のせいで視界が遮られるとは、やはり戦闘経験が足りない、と彼女は思う。

 グリーディから渡された力に過信してはいけないと改めて彼女は心で呟いた。失ってしまった代償は目に見える形となり今も又彼女を苛んでいる。さて、と彼女は新たに誘導弾の作成をした。華奢な矮躯に不釣り合いな誘導弾が合計で五つばかし背中から瘤のように生まれた。腕で持つ大型機関銃へ弾丸の補充をしながら、左肩や右膝の衣類を突き破り新たな短機関銃が姿を現した。そのふたつからはメドゥーサの眼のような赤い視線があった。土煙へ向かって、彼らを探すように赤い光線が縦横無尽に動き回る。あ、と西室はいいことを思いついたのか弾んだ声を上げた。右耳を変形させる。小学生が持つような長方形の箱だった。鼻梁のみならず大きな眼球諸共覆った長方形の暗視ゴーグルが機械音を立てて起動した。

 ――――見えた。さっきまでの姿じゃないんだ……制限があるのかな。

 ――――まあいいや、撃っちゃえ。

 全ての銃口がふたつの光線を取り囲む。重い金属的な衝撃音が、幾重にも心地の良い反動を生み出しながら深夜の誰も寄り付かないであろう納屋へ向かって駆け抜けた。

 相手は世界に十個しかない貴重な能力者である。一般人とはいわないまでも、そのあたりの大学生に少しだけ銃撃戦の訓練をさせた程度の西室にとって、即断即決こそこの場を優位に立つ唯一の方法だと自覚している。相手は上司であるグリーディと同格者であった。しかも楔石を保有しているのは柚乃下だけではなく、傍らで座り込んでいた恋染も同じだった。圧倒的に禍力の質量が違う存在かつ、能力の危険度も十二分に彼女は知り得ていた。特に彼女が恐れ戦いている相手は少年ではなく、眼前で楔石を強奪した相手、恋染初姫だった。暗視ゴーグルが見せる景色は彼女が想像していたものとは違っていた。やはり土煙が邪魔して見えない。トリガーを引き続けながら、彼女はまたしても何かを思い出す。暗視ゴーグルの形状がびくりと脈打ち、瞬く間にレンズが変質する。見えている景色が徐々に長年放置されているため池のような色合いへ変化した。発火炎の光を助長し、サーマルが彼女の思い描いた景色を見せた。

 ――――あれ。さっきまでの壁みたいなものを作っていないんですねえ……。……だったら、このまま下がりましょう。優位なときこそ慎重に! グリーディさまとは違うんです! ああ、別に莫迦にしているわけじゃないですよ阿呆死ね。

 二歩、退いた瞬間の出来事だった。突如として先ほどまで立っていた地面から、直径十センチメートルほどの鉄杭が早送りの竹のように生えた。

 ――――ひぃ、こ、殺す気じゃないですか……あんなの下から刺さったら魔女よろしくな場面になっちゃいますよう。

 確かにゴーグルのなかの彼を見れば、初めから一目瞭然であり、このような場面は想像もできたことだった。膝立ちになっている彼の足の一部分が地面へと向かって伸びており、掘り進んだあと、鉄杭が生えている。そういう遣い方もできるのか、と西室は記憶した。そして鉄杭を収めていないということは、次なる一手に使用するつもりであるとも理解した。大型機関銃、短機関銃、誘導弾を再装填し、一気呵成に射出する。ものの数秒ほどで鉄杭が跡形もなく地面へ落下した。

 ――――あれ。あの子はどこへ、さっきまでいたのに……もしかして逃げたんですか。

 直径一ミリにも満たない大きさにまで粉々に砕かれた鉄杭の所有者――いいや、鉄杭自身か――は夜風が靡いた土煙のなかにはいなかった。彼らは今日だけで何度も逃げ回っている。逃走に関しては一家言あるのだろう。納屋のなかには赤色の少女もいなかった。

 だが、不思議な現象が起こった証拠が地面を抉るふたつの穴として残っていた。

 まるで、そう。

 ――――跳んだんですか!?

 思い立ち、危険と予測した本能に身を任せ、彼女は星を見上げる。漆黒の海へ砂粒が振り撒かれていた。時折黒い海を滑ってゆく白粒は瞬きひとつ落とす間に死んでいった。何故なにゆえか母の声が聞こえた気がした。ほうら、こっちへおいで。なにやってるの、怪我したの。お母さんも大好きよ。と、そんな姿が走馬灯のように西室の脳内に流れた。当然だが、彼女には母親と呼ぶべき人物も父親と呼ぶべき人物も存在しない。彼女は西城もがみを零から作り出すプロジェクトのなか、偶然できた成功例である。【Nu7】の科学力の粋を極めた結晶体である西室さいかは、理想を求めてはいたが、決して叶うことはないと蓋をしていた部分がある。優しく微笑みかけてくれるお母さんが欲しかった、厳しく激高し暴力を振るってくる女研究員がいた。美味しい料理を作り授業参観にきてくれるお父さんが欲しかった、厳しい帝王学を作り研究結果を発表する男研究員が嫌だった。心の中の誰かがたまに顔を出す。自分が極度の二面性を持っていると西室は知っていた。それがいつしか自分という心のなかで幾重にも轟く声になったのはいったいいつからだろうか。夜空の真白い粒が歪んだ。ああ、涙とはこんなにも温かいものなのかと思った。自然と零れてくる雫にいったい何の意味があったのだろう。西室は想起され続けている映像を頭で否定しながらも、どこか根底で妙に得心のいく感情になりつつあった。見ず知らずの家庭、知らぬ仲の両親、温もりが空気を穏やかにしていた。家族談笑のなかで、幼い頃の自分が会話の中心になっていた。母親は微笑み、父親は頷いてくれている。身振り手振りで今日あったことを語り、両親は呵々と嗤った。

「やれ恋染、死なない程度に殺せよ」

 ぴしゃり冷酷さを孕んだ言葉が橙色の家庭へ亀裂を走らせた。硝子が粉々になるような音が胸中轟く。あれ、と思う間もなく、西室さいかは見上げた体勢から一転、口腔内が酸っぱくなると共に躰をくの字に曲げた。

 ――――アア、走馬灯って、よくわからないものも見えるんだ。

 数本の木々を薙ぎ倒し、そのたびに躰の骨を軋ませながら前進する彼女が、ひと際大きな大木へ身を投げようとした瞬間、ぐにゃりと背面が冷たい液体に覆われた。液体はどこからともなく口を開いた。

「死なない程度だっつってんだろうが。死んじまったらどうやって俺の思い付きを実行するつもりだよ、阿呆なのかお前は」

「いやあ、これでも手加減に手加減を重ねて撫でただけなんだけれど……うゆ」

「可愛くねえわクソガキ、いいから来い、こいつ使っていいことしようぜ」

 訝し気な表情を浮かべたまま、赤色の少女はとてとてと小走りに近づいてくる。自分を包む液体が、徐々に人の形を成した。朦朧とする意識のなか、西室さいかは最大限の禍力を放出した。

「ありがてえ、俺にはその力が必要なんだワ」

 無機質で無機物な兵器の数々が、少年の歪んだ眼に捕えられた。

 西室は眼前で行われている光景に心奪われながら、無抵抗に肩を落とした。





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