020

 濃度の高い禍力が衝突した余波により、彼女らの周囲は爆心地とも表現できる大きな穴ができていた。土は彼女らを中心として半径数十メートル規模で穿たれ、立っていたのはただひとりだった。さらりと長髪を片手で払いのけ、首を左右へぽきりぽきりと鳴らす。

「ご馳走様……ご愁傷様、か」西城は圧倒的な君臨者としてうつ伏せに斃れている青年を見下ろした。微動だにしない彼を注意深く観察し、ふむ、と逡巡する。「……で。いったい誰なんだあこいつは。自称グリーディっていうことで大丈夫なのか」足先で小突いてみる。力なく横たわった彼は力なく目を開き、気を失っていた。衣類を着用していないことを意に介さず、彼女は大股を開いた格好でしゃがみ込むと青年の躰を弄った。

 ――――ない。

 能力を使用する際に必要となる鉱石がどこを探しても見当たらなかった。いっそ全ての衣類を剥ぎ取ってしまおうかなと考えたが、僅かながら残った良心の末、却下する。どこの国の言語かわからないような袈裟のような胸倉をがばりとこじ開けたところで西城は息を呑んだ。

 彫刻のような大胸筋。その中心からやや左胸にかけての箇所に拳大ほどの古傷があった。丁度心臓がある場所だった。恐る恐るといった挙措を伴い、そっと指先で古傷へ触れてみる。

 ――――なんだこいつ。死んでんのか?

 心音ひとつすら感じなかった。とはいえ肌の温もりは感じており、まるでかのような不気味さがあった。《愉快な連中フルモンキーズ》のひとつ、嗅覚を補強する能力を新たに顕現し、近づいて匂いを嗅いだ。薔薇の香料が強く感じた。。汗を掻いていないということは新陳代謝が行われておらず、ということに他ならない。死体を触ることに対して大きな抵抗感がない彼女は、ふむふむ、と呟きながら衣類の総てを取り払った。先ほどまであった良心なんてものは、目の前の未知を前にして跡形もなく消え去った。つまるところ研究員兼研究対象者だった者としての宿命だろう。月光に照らされているなか、全裸にまでしてしまった彼女は、仰向けに転がせた青年を見下ろし満足気に、ふむ、と呟いた。

「両性具有ってわけでもなく、生殖器が機能していない……いや。のか。あとは香水に紛れて気付かなかったが、微かに匂う死臭を考えると――つまりはそういうことか」

 ――――相変わらず趣味が悪いなグリーディ。

「さっきの爆発すごかったね! けっちゃく、って感じ?」どきり思わず肩が震えてしまった。相手が相手でなければ、ひゃあ、と声を上げてしまったように思える。あのなあ、と彼女は言ったあと振り向いた。「気配なく後ろに出てくるなよ。戦闘体勢だったら反射で殴りかかってるところだぞ。まあお前には効かねえのは重々知っているが」少女にも冒険譚があったのだろう。ぴょこんとひと房立った阿呆毛と頬や衣類に付着している土を見るに激闘とは言わなくともそれなりの経験があったように思える。右へ左へぴょこぴょこ髪を揺らしながら恋染は、えへへ、と笑った。状況に似合わず後光さえ差している。正に屈託のない、邪気のない笑みだった。「こっちは今し方終わったところだ」頭を掻きながら罰の悪そうに言う西城。

「へえ。もがーにしたら結構かかったんだね! ぼくはてっきり開始五秒後くらいなんだと思っていたよ!」

「……煽られても何もしねえよ。ったく、トシだトシ」

「えー。もがーはいつも全盛期なんでしょ。年齢とか関係ないと思うなあ。実際再生能力を常時展開しているってことは不老不死みたいなモンじゃん」

「はあ。あほはどこまでいってもあほなんだな。可愛い奴め、うりうり」

「えへへ」「爆は――――」西城にも目視できなかった。気が付けば恋染の矮躯は赤の影を残して凄まじい速度で移動していた。辛うじて視界の端で捉えた少女は、僅かに聞こえた青年の言葉を遮るようにして、西城の背後へと廻っていた。かちりと《愉快な連中フルモンキーズ》の眼鏡を瞬時展開することによって確認できた状況は、目にも止まらぬ閃光の一撃を以てして、がばりと上体を起こした青年の頭を蹴り上げた瞬間だった。高いところから西瓜を落としたかのような水の音がやけに大きく聞こえた。西城が完全に躰を向けた頃には全てが終わっていた。少女は元々の赤なのか、それとも返り血と呼ぶべき赤なのかを交えながら、先ほどと同じく

「だめだようもがー」少女はくりくりの眼で西城を見上げる。紅く朱く赫い髪を靡かせより一層。「疑似的な《一言ワンワールド》を遣えるんだからここまでしないと。再生しちゃうよ」

 つんと血生臭い匂いが周囲へ撒き散らされる。少女の向こうへ視線を向ける。ぴくりとも動かず、完全に機能が停止してしまっている青年だったものを見た。脳漿や頭蓋骨といった重要器官の大半が損壊してしまった彼を見て、幾何かの痛みが胸中静電気のように走った。恋染は機敏な動きなどではなく、緩慢ともいえるような挙措で爆心地のような中心点から外へと向かって歩き出す。

「さ。早く行こ。ぼくはひとりで行けないからさ」辛うじて紡ぎ出せた、ああ、という声に呼応する恋染は、阿呆毛と連動する形となって矮躯を左右へ揺らしていた。

 ――――心許ない。本当に、遣る瀬無い餓鬼だよ。

「その前に、もがーは服を着なくちゃね! すっぽんぽんは見ていて面白いけれどね」

 うるさい、と言いながら西城は恋染の後へ続いた。

「姫っちはあいつのこと、知っていたのか」

 首から上が完全に粉々となってしまった青年を思い、西城は口に出た。特別気に病むことはなく、さして興味もない彼女だったが、無言のまま歩くのには気が引けた。相手を慮る気持ちがあることに何だかとても気持ちの悪い感覚がした。恋染は、うーん、と唸り声を暫し上げ、うむむ、と言い淀んだ。低身長な恋染と高身長な西城が横並びでいると、凸凹な関係を表すようでいて、西城は少し嫌な気持ちとなる。既に三十を超えた身ではあるが、心の奥底では女性願望というものが少なからずある。百九十センチを超える身長の女性だとあまり自覚はしたくない。ましてや横にいるのは中学生の平均身長よりもずっと低い恋染が相手だ。一瞬色々な感情が渦巻いた西城であるが、くすりとひとつ笑い、気にするほどでもねえか、と胸中吐露した。

「ぼくもグリーディをちゃんと見たことはなかったんだけれど、禍力の本質というか、性質というものは体験したことがあるんだよ。ずっと前のことだったけれど、偽物? が放出していた禍力の質は、なんだかグリーディと似たような感覚だったんだよねえ」

「動物かよ」

「人間とは儚くも頭脳が物を言う唯一の生き物なのです」

「黙れ莫迦。合ってねえよ」西城は続けた。「つまりは確信がなかったのか」

「ないね。だから勘、って奴なのかなあ……ぼくはもう後に引けないからね。いいんだよう、ひとりやふたり殺しちゃおうが、世界の王を目指しているのに、些細なことに気を取られている場合じゃないよう」

「――――殺す、ことになるんだろうなあ」

「当たり前でしょ、みんなちょうだいって言って渡してくれるような奴らじゃないし」

「そうかもしれねえが……和平交渉ってのも王たる器の証明だぜ」

「暴君になりたい」

「なりたいものに出てきちゃいけねえ夢だなあ」

「悪逆非道な」

「つけるな。……いや、後にもつけるな」

「あくぎゃくひどうなぼく」

「うっせえなこいつ」口許に笑みを浮かべた西城は、少女の頭に手を置いて言った。「あといくつだい」

 少女は屈託のない邪気もない笑顔を浮かべた。

「潤のと合わせて残り八つだよ」

 森閑とした木々の隙間から、菫のような紫電が走った。

 全身が総毛立つ感覚を、西城は久方ぶりに思い出した。通常の電気とは違ったベクトルの力に、西城は恋染の前へと出る。紫電の発生源は特定できなかった。

「――――姫っち。どういうことだ」怒気を孕んだ言葉が、恋染へと向けられる。

 少女は邪気そのままの笑顔のまま「やっぱり思った通りだよ」と屈託なく嗤った。

「潤はもがーのレプリカなんだから、適合するに決まっているじゃないか」

 紅。朱。赫。化物。深紅。楔石。

 ばけも。の。は。くすり。と。わ。らっ。た。



 糸が切れ重力に抗うことなく膝から崩れ落ちた。索漠とした表情から察するに釜罪は既に側へと身を置いているのだろう。《偉大なる手引きザ・マルチタスク》によっては尚も釜罪にしか見えない場所で君臨しており、空気を固め自らの分身を作り続けることは存外禍力を消費する。未知であるが故に形取る禍力の奔流が掌握し切れず禍力知識に於いては研究施設に在籍していた彼女にとっても、多聞にしてこの能力の操作法が把握し切れていなかった。鼓動が大きく乱れていることを自覚した。予想よりも多く禍力というエネルギーが消耗していた。

 ――――早く。

 一も二もなく彼女はを操作した。想定よりも素早いは主観的に趣味が悪い椅子に座しているグリーディの前へと屹立した。ふう、と彼女は大きく息を吐く。僅かながら震える指先は、先ほど感覚を共有した小首の感触を無意識に嫌っての本能だったのかもしれない。

 ――――ひとりもふたりも一緒よう。

アンロック》によって自由拘束をされ続けているグリーディを動かさないよう、彼女は慎重に立ち位置を変えた。近づきすぎず、かといって遠すぎない場所へと移動をする。

「ごめんなさいねえ。私ってば常に油断しない女なのよう」ふふふ、と小さく嗤う彼女が移動した場所は、生物に於ける最大の弱点を孕んだ後頭部が見える場所だった。《アンロック》や《私を見ろアイムデンジャラス》を駆使する彼女にとって、眼というものの本質を重要視している。見えぬ位置からの攻撃というものは、存外恐ろしいものだと彼女自身理解している。まるで本物の猛獣のような毛並みを眼前で見下ろす。「あなたの能力は未知だけれど、この世全ての能力は禍力というエネルギーで操作するのは間違いがないのよう。だから、あなたに会えたのが私で良かったとすら思えるわあ」釜罪は後ろから《偉大なる手引きザ・マルチタスク》へ命令を下す。は黙ってグリーディの首へと手を伸ばし、ぎゅうっと力を籠めた。肉体の反射が目に見える形となって出ていた。頬は赤くなり薄く開いた目は充血し、額に数本の血管が浮き出ていた。そのまま禍力を最大限といえる質量を以てして流し込む。

「――――しんじゃえ」

 妙に生々しい音が空虚に響く。え、とつい声に出してしまった彼女は、急激な痛みを伴って膝から崩れ落ちた。まるで膝から先が消失してしまったかのような倦怠感が彼女を覆う。続けて同じ箇所がぐちゃりぐちゃりと啄まれた。絶叫をするよりも前に、彼女は自らの脇腹にいるを振り払った。手の甲に当たったはばさりと翻り、かあ、とひと言。

「――――なん」続いてフィードバックによる視力の低下が発生した。両目共破裂したかのような激痛が彼女を襲い、《私を見ろアイムデンジャラス》が粉微塵に破壊されたことを悟った。火に投げ込まれた蛇のように地面をのたうち回る釜罪。きつく喰いしばった口から漏れ出る痛みの声が深閑な森へと響いた。眼前に座した彼は、ゆったりと立ち上がった。首へと手を添え、ふむ、と呟いた。

「余興としてはなかなか良かったぞ、釜罪いちご」だが、と彼は続けた。「獅子オレを殺すには如何せん格が違い過ぎるだろう。浅はかなんだよ仔兎オマエは」彼は涼し気な表情で未だ痛みから帰ってこれない少女へと声をかけた。顔面を覆っている彼女の指の隙間からは止め処なく赤黒い血液が流れ出ている。「おや。仔兎オマエのフィードバック現象はそこまで大きいものなのか。いやはやすまんすまん、これでは鬼ごっこすらできぬではないか」グリーディは小さく嗤った。目に見えない鳥類がばさりと翼を羽搏かせた。「仔兎オマエだけが見えぬ鳥獣を使役できると思ったのがいけなかったな。獅子オレはきちんと宣告したぞ――――闇夜の烏に見つかるな、と」

 蹲り彼を見上げる釜罪は、深紅に近い視界のなかで彼が不敵な笑みを浮かべたのを理解した。注意力が散漫だったのかもしれない、絞殺なんて非日常的な行為をし終わったのだ、まともな精神状態ではないのも頷ける。押さえていなければ右脇腹から流れ出る出血を止められず、かといって彼女には再生能力を持っていない。出血に伴い四肢の力が徐々にだが確実に失われていくのを感じる。焼けるような疵口を押さえるのも時間の問題なのかもしれない。

 ――――闇夜の烏ってどういう意味だったかしら。

 かあ、と声が聞こえた。ばさりばさりと羽搏く音が四方八方から聞こえる。

 闇夜の烏。見分けがつかなくなる意。成程と思った。

「……随分消極的なライオンさんなのねえ。見えない攻撃だなんて……男らしくもないわあ」

「女子供のするようなことでもないだろう」

「……ジュンクンなら、力いっぱいに殴って一撃で終わらせるわよう」

「―――気丈な女だよ仔兎オマエは」

 そういって彼は右脚を釜罪の頭へと振り下ろした。荒い小岩が頬に刺さり、くぐもった声が出た。禍力による肉体の補強を試みる。「禍力はもう遣えない」瞬間的な脱力感が彼女を襲った。少しずつこめかみ辺りに乗せられた足に力が籠められる。深紅の視界には彼の左足と風景しか見えない。《私を見ろアイムデンジャラス》と《偉大なる手引きザ・マルチタスク》が破壊されてしまい、フィードバックすら受けてしまった彼女にとって、能力の再構築までは時間がかかる。現に今使用できるのは《アンロック》のみだった。ならば彼女が取るべき手段とは、グリーディと視線を絡み合わせることではあるが、全身に感じる気怠さがそれを邪魔し、地面を舐めることしかできない。

「幾重にも抵抗をし、今も尚獅子オレへ咬みつかんとするその心意気。嫌いではないぞ」一層力が加えられる。「差し詰め猫のような女だよ。追い詰められれば何をするか見ものだな」「……にゃおって鳴けば扱いがマシになるのかしらあ」「どうだろうな」

 グリーディは視界のなかで斃れている西室を見やった。首が少し変な方向へ向いている。くつくつと嗤った。足を釜罪から退け、絢爛豪華な椅子へと腰を下ろした。警戒すべき相手がこの場には存在しないことも相まって、彼はくつくつと嗤う。「獅子オレはこんな島国に興味がないし、楔石さえ回収できれば仔兎オマエたちも見逃してやらんこともない」左胸元からシガレットケースを取り出し、かぱりと開ける。なかには手巻き煙草が数本入っていた。無造作に一本を引き出し咥えた。シガレットケースを元の場所へと仕舞うとその手にはジッポーが握られていた。彼の瞳と同じ色をしたジッポーが甲高く心地の良い音を響かせ、じゅっとフロント・ホイールが火花を散らし、橙色の火が点いた。紫煙が吐き出される。「――まあ。条件は多少ついてくるがな」「呑みます」間髪入れず、這い蹲った体勢のまま釜罪は声を張った。待て待て、と彼は言う。「内容も訊かずに承諾するものではないぞ釜罪」独特な香りが釜罪の鼻孔を擽る。嗅いだことのない銘柄の煙草だと認識した。彼は二度三度と煙を吐く。「仔兎オマエは死ぬことができるか」「できるわあ」

 彼は視線だけを動かし、彼女を見下ろした。フィードバックによって両目を痛めた彼女の瞳は、真っすぐに彼を見上げていた。決意があり、覚悟のある瞳だった。彼はこのような瞳をしていた元同僚の存在を、少しだけ想起した。嗜虐心がごぽりと零れた。

「この村の住民をひとり残らず殺せるか」「ええ」「老若男女問わず一切の情もなく」「ええ」「この国の大多数を殺せるか」「ええ」「仔兎オマエの両親を殺せるか」「ええ」「人類の到達点である西城もがみを殺せるか」「ええ」「あの少年を殺せるか」「できないわ」「何故だ」「あの子のことが世界で一番好きだからよう」

「――――そうか」彼がそう言ったあと、煙草をぷっと吐き捨てた。どきりと釜罪の心音が上昇する。ゆったりと立ち上がり、彼は言う。「その程度の人間か釜罪いちご」

 かあ、かあ、と烏が啼いた。彼らは目には見えない闇の住民だった。這い蹲り見上げる釜罪の躰が啄まれた。見上げたまなこは潰され、地面で広げている五指はへしゃげ、胸や背中には鋭い嘴が突き刺さり、綺麗な栗色の髪の毛が舞った。

 もし違った言葉を返していたのならば、彼女の運命も大きく変わっていたのかもしれない。

 菫を彷彿とさせる紫電がグリーディの背後から彼を貫いた。

「――――なに」胸の中心が焼け爛れ、力を失ったようにして椅子へどかりと斃れた。

 闇に紛れた烏たちは、かあとひと啼きすると、その存在が雲散霧消した。

 ――――ああ。

 釜罪は傷ついた眼球でへと目を向けた。既に何も見えなくなってしまっている視界には、当然何も映らない。だが、存在感だけは知ることができた。

 ――――こっちに来ないで。逃げて。

 死んでほしくない。傷ついてほしくない。構わないでほしい。ぼろぼろになった私を見ないでほしい。美しくない私を見ないでほしい。健気でない私を見ないでほしい。悪態吐けない私を見捨てないでほしい。

 私はあなたが好き。

 きっと世界中を敵に回しても好きと言えるくらいに。

 もう。どうしようも。ない。

 好きよう。

「てめえ誰だ。いちごに何してやがる」

 森の奥から聞こえた声は、凄まじい怒気を孕んでいた。

 影からぬらりと現れた彼は、鮮やかな菫色の紫電を纏わせ、胸に大きく孔を開けたままこちらへと歩を進める。踏み出した一歩が草木を燃やし、躰から放出されている禍力が濃く、重く、この場を覆っていた。彼は言う。


「《思想訫惢カジュアルスーツ》」


 無感動な。

 無遠慮な。

 無生物な。

 無抵抗な。

 無尽蔵な。

 無関心な。

 無頓着な。

 無常感な。

 無表情な。

 無秩序な。

 無思考な。

 無関係な。

 ――――無機物で無機質な言葉だった。

 さあ。平伏せ。

 無関係な。

 無思考な。

 無秩序な。

 無表情な。

 無常感な。

 無頓着な。

 無関心な。

 無尽蔵な。

 無抵抗な。

 無生物な。

 無遠慮な。

 無感動な。

 無機質で無機物のような。

 か。れが。くんり。ん。し。た。


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