文房具の無い町

 ホンダーラ。そこは書店員の理想郷ユートピア。そこではどんな文房具も手に入れることが出来るという。

 ここに今、その理想郷へ旅を続ける一行がいた。


 まずはエロい僧侶……ではなく、えらい僧侶であるミミズクMCことブッコロー法師。鳥なのにしゃべることが出来る。

 体長60cm、重さ2kg、全体的に羽毛で覆われていて背中側が濃い茶色、正面お腹側がオレンジ色、ミミズクの所以である羽角うかくはカラフルという、もはや化鳥の類。


 次にブッコローの三弟子の一人、文房具王(嘘)ことザキ。ときどきウソをつく。猿の妖怪。メガネをかけているがメガネザル科というわけではない。


 同じく三弟子の一人、実験大好き主任ことマサヨ姐さん。店舗ではなかなかその姿を見かけることのないレア店員キャラ。豚の妖怪。二の腕が逞しい謡って踊れる姉御肌。


 同じく三弟子の一人、有隣堂唯一の良心ことイクさん。とてもよく笑う。あと……好き💓 河童の妖怪。一般的な頭に皿のある緑色のヌメヌメした河童を想像しないように。イメージ的には若い子は知らないだろうけど、むかし日本酒のCMであった色っぽい河童の方。


 ただのおじさん、週末の皿洗いことマニタ。誰からも信用されてない人間。おじさんの人間。『洗い場で皿が待っている』が座右の銘。


 彼らは『書籍以外は文房具である』という理念を信仰する有隣堂教の信者たちだ。

 すばらしき文房具があるということを世に布教するために世界を旅しているのだ。


「マニタぁ。ホンダーラってまぁだ着かないのぉ? ボク、もう疲れちゃったんですけどぉ」

「もうちょっとだと思います。あと――30分? あ、20分くらい?」

「マニタさん、マニタさん。あんまりテキトーなこと言わない方が。まだまだ遠いですから……」


 ブッコローの問い掛けにだいたいの想像で答えるマニタ。それをフォローするイクさん。いつもの光景ではある。


「でも本当にどんな文房具でも売ってるんかねぇ? その銀だーらってところにはさ」


 旨そうなところだな、そこ。だけど違うぞマサヨ姐さん。ホンダーラだ。


「皆さんはどんなものが欲しいんですか? ワタシはやっぱり……あれ、あれあれ? どこに仕舞ったかしら? あれれれ?」

「なにを探してらっしゃるんですか? ザキさん」


 パタパタと体のあちこちを叩いているザキにイクさんが尋ねる。


「ワタシのお気に入りのガラスペンです」

「ザキ、貴方いつも耳の中に仕舞ってるでしょうが」


 あわあわと取り乱すザキにブッコローが答える。


「あぁ、そうでした、そうでした」


 ザキは嬉しそうにポンと手を叩いて右の耳をごそごぞすると、爪楊枝くらいの長さの何かを取り出す。

 摘まんだ親指と人差し指を擦って「えいっ」と掛け声をかけると、その何かは1mほどの長さのガラスペンに変わった。

 で、唐突にそのガラスペンを振り回すザキ。


「やーやーやー。我こそは――」

「危ねッ!」

「きゃっ!」

「げっ!」

「わわっ!」


 突如、見得を切ろうとしてガラスペンを振り回すものだから、周りの者が慌てふためく。

 ペン先は尖っていて危ないのだ。良い子はマネしないように。


「ザキッ! 止めろッ! エーヨン、エーヨン、エーヨン――カアアァァァァツッッ!!!」


 ブッコローが呪文を唱えるとザキは頭を抱えてその場にうずくまり「あぁ……お蔵入りにして、お蔵入りにして」と呟き出す。


「いきなり何やってるんだい、ザキ。ほら」


 ザキの放り出したガラスペンを拾ったマサヨ姐さんがうずくまったザキの元へ近づき、ペンを渡す。


「――すいません。暗闇で光る”蓄光七色レインボーガラスペン”の事を考えたらつい興奮してしまって……」


 ザキがホンダーラで手に入れたい物が幻のガラスペンと言われる七色ガラスペンだった。


「ザキはほんとガラスペンが好きだねぇ。ちなみにアタシは”必殺浪曲名人衆大集結CD12枚組”が欲しいんだわ」


 と、浪曲好きのマサヨ姐さん。わざわざホンダーラで買わなくてもその辺のネット通販で買えそうな気もするが。


「マニタとイクは? 何が欲しいんだっけ?」

「わたしは”前掛け”を見てみたいな、と」

「私は”金の盾”が欲しいです」


 マサヨ姐さんの質問に答えるマニタとイクさん。

 ザキとマサヨ姐さんは『YURINDO』のロゴの入ったエプロンを身に着けているが、マニタは胸元に恐竜トリケラトプスならぬマニケラトプスがプリントされたTシャツに少し汚れた前掛けという恰好だ。ちなみにイクさんは出来る女のビジネススーツ。

 それにしてもマニタ。”前掛け”て。『書籍以外は文房具である』というのは有隣堂教の教義であって、世間一般の常識ではないんだが。文房具を扱う店で売っているとは到底思えない。


 そしてイクさん。”金の盾”とはまた。

 普段控えめで唯一の良心であるところのイクさんは、実は本気でがっつりyoutube登録者数100万人を狙っているのだろうか? でもそんなところも好き💓


「あれ? 向こうに何か見えませんか? 町……ですかね?」


 突然マニタが前方を指さしてそんなことを言い出した。

 ブッコロー一行は砂漠の旅路をしていたのだが。


「なに言ってんすか、マニタ。こんな砂漠の真ん中に町なんてある訳ないでしょう」

「いえ、ブッコロー。私にも見えますよ。ほら、あのくぼんだ所に」

「え? イクさんまでそんなことを……って、あれ? ほんとに何か見える。オアシスってやつかな?」


 周りを砂の丘陵に囲まれ、窪地に青々と蓄えた水たまりにそれを囲うように背の高い木々が立ち並ぶ。

 辺りには石造りの建物が立ち並んでいて町並みを形作っていた。ただ、その非現実的な光景はどことなく作り物めいていて、町というよりはテーマパークの一角のようにも見える。

 

「ちょうどいいじゃないですか。少し寄っていきませんか? ワタシ、疲れちゃいました」


 ザキの意見に反対する理由などまったくなかったので、一行はオアシスの町に立ち寄ることにした。



◇ 


 

「へぃ! っしゃいっせぇぇ~!!」


 厨房と思われる場所の奥から威勢の良い声が一行きゃくを出迎える。

 砂漠のオアシスの町にある『一画いっかく』という名の宿屋も兼ねた酒場。

 テーブル席が四つと座敷席二つにあとはカウンター席。

 ブッコロー一行は五人掛けの丸テーブルの一つに陣取ると、まずは飲み物を注文することにした。

 テーブルにメニューがないのでイクさんが店員を呼ぶ。


「すいませーん。注文いいでしょうか?」

「はいよー」


 おそらくこの店の女将さんだろうと思われる恰幅の良い女性が一行のテーブルに近づいて来て使い込まれたヨレヨレのメニューを置いてくれる。


「なんでも好きな物じゃんじゃん注文してっておくれ」

「ありがとうござ――ととっ」


 ラミネートのコーティングが剝れたメニューの端っこを掴んだイクさんは、ヨレっとなったメニューに慌てて両手でしっかりと掴み直した。


「――きったねぇメニューっすね」

「ちょっと、ブッコロー」


 ブッコローの率直な感想をたしなめるイクさん。


「ははははっ。すまないねぇ。今は新しいのが作れなくてね。お客さんたちこの町は初めてかい? 旅の人?」

「はい、そうです。私たちはホンダーラを目指して旅をしているんです」


 人あたりの良いイクさんが自然と女将さんとの会話を引き受ける。


「ホンダーラ? 聞いたことない場所だねぇ」

「そこではどんな文房具でも売っていて買うことが出来るんです」

「――文……房具。そ、そうかい。そいつはすごいとこなんだねぇ。それよりも、ささ。じゃんじゃん注文しとくれ。うちの旦那の料理の腕は確かだからね」


 何かマズイことを聞いたといった風に、慌てて話題を変えるように注文を促す女将。


「あ、はい。わかりました」


 イクさんはそう返事を返すと、テーブルにメニューを置いて「みなさん、何にしますか?」と一同に声をかける。

 それぞれ頭を突き合わせるようにメニューを覗き込み、とりあえず各自好きな飲み物とちょっとしたつまみを頼むことにした。

 ブッコロー、マサヨ姐さん、マニタの三人はビール。

 ザキが緑茶ハイでイクさんがロゼワイン。


「――はいはい、と。あとは唐揚げとポテト、オムレツにニギス干し……と。以上でいいかい?」


 すべての注文をメモを取らずにその場で暗記した女将は、注文を繰り返し確認をした後、厨房へと戻っていった。


「すごいねぇ、女将。書かずにぜんぶ暗記するなんて。こう言っちゃなんだけど、よく間違わずに注文を通せるもんだわ」


 感心するマサヨ姐さんの言葉にうんうんと頷くイクさんとザキ。


「――ホント、女将さんの爪の垢を煎じて飲ませたいっすねぇ。三色しかない色違いの種類も覚えることが出来ないどこぞの仕入れ担当バイヤーに」


 ブッコローがディスった相手に目線を向けようとしたが――。

 丸テーブルにはザキ、マサヨ姐さん、イクさんの三人しかいない。


「あれ? マニタ、どこ行った? トイレ?」


 ついさっきまで――飲み物を注文したときには確かにいたマニタの姿が見当たらない。


「お~い、マニタぁ!」

「……は~い、ここです! もう少しで終わりますのでッ!!」


 返事は店の奥の方、ブッコロー一行が店に入ったときに威勢の良い出迎えの声が聞こえた辺り。


「……厨房そんなところで何やってんすか?」


 料理を作っている店の主人の近く、洗い場のシンクで何やらゴソゴソとしているマニタ。


「え? 何って皿洗いですけど?」


 マニタは洗い物の手を止めて『どうしてそんなことを聞くんです?』といった感じでキョトンとした顔をする。


「あー、じゃぁ聞き直すわ。?」

「え? だって洗い場で皿が待っ――」

「ここは有隣堂の居酒屋いっかくじゃないんっすよ!! 貴方アンタ、洗い物があればそれが他所の店だろうと道端だろうと見境無しに洗うんすか!?」  


 マニタの言葉を遮ってかぶせ気味にツッコミを入れるブッコロー。

 

「邪魔になるでしょうが! いいから戻って来て!」

「え~!? あと三枚でおわ――」

「マニタッ!!」


 ブッコローが本気で怒ってる様子を察し、前掛けで手を拭いながらマニタはしぶしぶ厨房からテーブル席へと戻って来る。


「――まったく。何が『洗い場で皿が待っている』ですか。勝手に他所のお店の厨房に入って皿洗いだなんて。とんだ恥しですよ」

「ブッコロー、ダジャレの腕がにあがりましたね」

ねぇ」

「えーっと……」


 ブッコローに続いてダジャレをかぶせるザキとマサヨ姐さん。

 おっさん化、おばさん化が著しい有隣堂において、かろうじて一歩踏みとどまるイクさん。

 有能な若い信者スタッフを育成して現場に出すのが有隣堂の喫緊の課題といえよう。


「――は~い、お待ちどうさ~ん! 先に飲み物からどうぞ~。ビールが三つに、緑茶ハイと……ワインね」


 夫婦で経営しているのだろう、他の従業員の姿はなく女将さん自ら台車を押して注文の品を運んできた。

 テーブルにビールジョッキ、細長いグラス、最後にワイングラスが置かれていく。


「あれ? 私が頼んだのはロゼのワインだったんですけど?」


 イクさんが手に取ったワイングラスには淡いピンクを通り越して真っ赤な液体が注がれていた。


「あぁ! そうだったかい!? すまないねぇ、交換してくるからちょっと待ってもらえるかい?」

「あ、いえッ! 別に赤でもかまいませんよ。どっちにしようか迷ったくらいですし」


 最初からロゼと決めていたイクさんだったが、一人で頑張っている女将さんを気遣ってちょっとだけ嘘をつく。


「そうかい? 悪いねぇ」

「いえ、お気になさらずに」


 そんな会話を交わしつつ、頼んだおつまみもテーブルに並べられていく。

 鶏のから揚げ、ポテト、寿


「――あの、女将さん」

「いやぁ、オムレツとだし巻き卵、同じ卵だし間違うのはあるあるですもんね! あとニギス干しとにぎり寿司。うんうん、めっちゃ語呂が似てるからよくまちが――うかぁっ!」


 思わずバサッと両腕――もとい、両羽をテーブルに叩きつけるブッコロー。


「そういうとんちんかんな間違いは、うちの弟子たちで間に合ってますから! そういうのは、い・り・ま・せ・ん――いりません!」


 今時、おもてなしギャグなんて覚えている人がどれだけいることやら。

 いつものブッコローなら言わないようなことではあったが、ちょっとヒートアップしてしまったのだろう。身近な弟子たちとの普段からの珍問答でいろいろ溜まっているのだと、ここは察しておくのが無難か。


「ブッコロー、そんなに怒らなくても――」

「いや、ここはちゃんと言っておかないとダメだ、イク」


 女将さんの失敗を取りなそうとしたイクを、マサヨ姐さんが止めた。


「もちろん、目くじら立てて怒ることじゃないけどさ。アタシたちだって似たような立場なんだ。お互いプロとして接客をしている以上、自分たちが客の立場になったからって、失敗やミスをなぁなぁで済ませてしまったら、アタシたちの接客にもそういう油断や傲りが生まれちまうさね。相手に言うことで自分自身の身を引き締めなきゃね」


 普段は笑顔を絶やさないおもしろおばさん的な振る舞いだが、さすがは頼れる姉御主任。接客のプロとしての自負が垣間見えるセリフだ。

 まあ、今の設定はブッコロー法師の弟子なんだけど。


「や、言葉がないよ。そちらさんの言う通りだね。まずは注文の品を間違えたことを謝らせておくれ。それと改めてオムレツとニギス干しを用意させとくれ」

「――もちろん、それで構わないですよ。ただ、ちょっと大きなお世話かもしれないんすけど訊かせてください。どうして注文のメモを取らないんすか?」

「それは――」


 ブッコローの質問に言葉を詰まらせる女将。


「そりゃあな、メモが無いからさ。お坊さま」


 答えたのは恰幅の良い女将に負けず劣らずの男。


「母ちゃんを責めないでくれないか。もちろん、こちらが悪いのは百も承知だが」

「えぇ。ボクたちも責めるつもりはありません。それよりもメモが無いからとはどういう意味ですか?」


 店の主人の雰囲気からして、単に注文書やメモ帳などを切らしているといった単純なことではないらしいと感じたブッコロー。


「実はこの町には文房具の類が一切ないのさ」

「文房具が――ない?」

「あぁ。使うことはもちろん、持っていることさえ禁止されているんだ」

「そんなの無茶苦茶ですッ!!」


 思わずといった感じでザキが叫ぶ。

 他の面子も叫びこそしなかったが気持ちはザキと同じだった。

 有隣堂の者に文房具を愛してない者はいないのだ。


「――いったいどういうことなんすか? 良ければ詳しく訊かせてほしいんですけど?」





 他より一回り大きく背の高い建物がある。高さにして三階建てくらいだろうか。

 ここが宿屋兼酒場『一画』の主人から訊いたこの町を牛耳る首魁――タブレット将軍の居城らしい。

『一画』主人曰く。

 数年前に突如として現れた妖怪が自らをタブレット将軍と名乗り、このオアシスの町を乗っ取ってしまったのだ。


『世はIT社会への変革を迎えている。デジタール大魔王様が支配する世界では全てがデジタルとなる。よってアナログな物は排除する。文房具などはその最たる物だ』


 そう宣言すると町からえんぴつやボールペン等の筆記用具やノート類、定規やホッチキスに至るまでありとあらゆる文房具を没収し、使用することも所持することも禁止した。

 そして代わりに渡されたのが、タッチパネル対応のモニターやタブレットだった。


 町の人達は抵抗した。当然だ。このオアシスの町には基地局もなければ光回線も通っていない。なにより。しかし、非力な人間では妖怪の横暴に抗うことは出来ず、今に至っている。

 当初、タブレット将軍は近いうちに発電設備を設け、ネット環境も整えると公約したのだが。

 公約を守らない政治――妖怪のなんと多い事か。

 そんな訳で町の人たちは文房具の無い生活を日々強いられていて、『一画』でも新しいメニューを作り直すことも出来ず、注文も暗記しないといけない状況になっている、ということだった。


 話を訊いたブッコロー法師一行は『そういうことなら――』とその妖怪を退治することを『一画』の主人と女将に約束し、夜を待ってタブレット将軍の居城に馳せ参じたという次第だ。

 そして夜に妖怪退治に来たのには理由がある。

 この町には電気が来ていないので、タブレット将軍は日中にソーラーパネルで妖力を貯めながら活動し、夜には居城で休んでいるらしい。

 それを訊いたザキが『ワタシに考えがあります』と自信満々に言ったことも理由の一つだ。

 ブッコローにとっても薄暗い夜の建物内を徘徊するのは何度か経験があるので異存はなかった。


 出前の配達で何度も来ることがあるとかで、タブレット将軍から合鍵を預かっていた女将さんから鍵を受け取り扉を開けて侵入するブッコロー法師一行。

 室内は暗く、うっすらと輪郭程度にしか周りが見えない。


「暗いな。ザキ、どうする気です?」

「ワタシに任せてください。今持ってるガラスペンは単色で七色には光りませんが、蓄光ガラスペンなんです」


 そう言いながらごそごそするザキ。おそらくは耳に仕舞っている短いガラスペンを取り出してるのだろう。


「――いきますよ……伸びろッ! ガラス如意ペンッ!!!」


 ザキが掛け声を上げる。

 

 

「え?」

「え?」

「え?」

「え?」


 何も見えないことに驚く四人。


「――ボクの目が悪いのかな? みなさん、見えてます?」


 ブッコローの疑問に『見えない』との答えが返って来る。


「あれ? ちょっと待ってくださいね。落ち着いて。落ち着いてください、みなさん」

「いやいやいや、落ち着けませんって!」

「あれ? このガラスペン、蓄光じゃなかったかも。紫外線ランプを当てたら光るんだったかしら」

「ザキ、それ蓄光じゃなくて蛍光でしょ!?」

「そうですね」

「そうですね、じゃないっすよー! どうしてくれるんですか、この後ッ!!」

 

 そうブッコローが叫んだ時だった。


 どこからか『ちょっと点けましょう』という声と共に強烈な光が辺りを照らし、真っ暗な視界から真っ白な視界へと変わった。












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