これは故事か、漫文か、あるいは・・・

「〇〇は全てを解決する」 
この「〇〇」に何が入るかは人により違う。金、権力、愛、知…
「筋肉」はどうだろうか? 暴力とは決して違う、純粋な筋肉は——?

これは筋肉と筋肉と筋肉たちのお話。そこに猛々しさはあれど血生臭くない物語。
傷つくものがあるとすれば筋繊維ただ一つ。

なのに、読めば読むほどわからなくなる。この物語には一体何が秘められているのか、何を伝えたいのか、そして何が起こっているのか!

もしかすると、この小説自体が、いや、読んでいる私がすでに“筋肉”なのかもしれない・・・


レビュワー

このレビューの作品

ネイキッド・筋グ