とても胸が苦しくなるお話でした。
彼女のためだったはずの筋肉が、自分のために変化していることに本人は気が付かないのでしょう。彼女のためという大義名分を掲げ、努力しトレーニングする自分に陶酔している…。しかし彼女もとやかく言えない。
果てには犯人を思い出すような背中になっていく彼に心を痛める主人公。
救いがない切ない物語に鷲掴みにされました。
素晴らしいお話をありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
彼が鍛えているのは純粋に彼女のためで、それは他の女の子に言い寄られるようになった今でもずっと変わりありません。自分が変化したという自覚もありますが、それは彼女にとって好ましい方向だと心の底から信じています。
だからこそ救いがなくしんどいんだよなあ……なんてことを考えながら書きましたが、そのまんま汲んでいだけて大変嬉しく思います。
ご丁寧なレビューも賜り、大変光栄です。この度は本当にありがとうございました。
なんとも哀しい、手段と目的が入れ替わってしまったわけですね。元は彼女のためだったし今もそうではあるのでしょうから、何かのきっかけで彼女の苦悩に気付いて初心に戻ってくれたらと願います。
作者からの返信
いつもありがとうございます!
おっしゃるとおり、彼は彼女のためにとひたすら自らを追い込み頑張っています。しかし、その彼女にとってはたいへん苦しいことになってしまっている。彼女の心のゆれに彼が気づくことができればよいのですが、そうでなければ……という感じなので、書いてる本人も「ううっ救いがねえな」と唸っています。