第二話:新米参謀はいつも大変
※※ 第二話 ※※
「センサー捕捉、敵は我が部隊正面を水平移動しつつ先方部隊の中央部突破を敢行しています」
地球標準時午前二時三十分。古来の例えに倣うならば今は
「敵、わが部隊の
再び索敵士官の報告が
そんな状況下、味方である先方部隊の残存艦艇と敵の交戦宙域に割り込む形であたしのいる後方部隊が戦闘状態に入った。
「完全に射程距離に入りました!!」
「よーし、全艦撃ちまくれっ!」
索敵士官の報告に呼応して、後方部隊を預かるヒクマ提督の意気盛んな号令が下される。途端に数光秒先の漆黒の闇に無数の合成粒子によるお花畑が出来上がり、艦内に歓声が上がった。
あたしはちらりと満開を鑑賞したところで、もくもくと
たかが
ようやく一万立方キロに細分化されたおよそ十一万個の
あたしは端末から磁気記憶片を取り出し、軍服のポケットに入れると、お花畑が
「……これからが大変だよ」
あたしは艦隊司令部のある
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