第21話 再会

 そうして、俺と小鳥は急いでレデモとスピレのもとに向かう。


何故なら捕まってから既に二日が経過しているからだ、二人は飢えてるだろう……




ダンジョンで取った肉は返して貰ったので着きさえすればすぐ渡せるが……


飢え死にしてなければいいけど……




 そうして約束の場所へ向かう、とそこには変わり果てた二人の姿があった


目は虚ろ、とてもやせ細った感じ、ゾンビの様にああ~と呻きながら肉を食べていた……


何があった…




「いや何があったんだよ……」




そう言うとレデモがこちらに振り向き、目をうるうるさせながらこちらに飛びついてきた




「うう、トカゲさん、やっと帰って来たのか~~」




うん、見た目二十代前半のレデモが目をうるうるさせてるのには、恐怖を感じさせる物があった……、


まあそんだけ大変なことがあったんだろうが……




「で、何があったんだ?」


「ああ、なかなか帰ってこないから移動しようとも考えたんだが、


トカゲさんが帰ってくるかも知れないと思ってな、全然帰ってこないから仕方なく魔物を食べたんだ……」




「あれえ? 魔物って食べれるの?」


「ああ、魔物はノーリスクで魔物を食べれる、するとレベルが上がる」


「そして、人間や亜人種は魔物を食べるのは精神的にも肉体的にも負担が多い、最悪死ぬ


だが食べればハイリターンだ、スキルも獲得できる……」




「まあ、あの体のだるさと吐き気はとんでも無かったが……」




魔物…恐ろしい子!


とりあえず普通の肉あげるか……


あいつらに貰った肉を二人に渡す




「遅れて済まん……」


「いや…いいよ…」




まじで元気ないなこいつら……


それよりあの話を伝えなければならない…




「なあ…話があるんだが…」


「…なんだ?」


「地描族の人達に捕まって、なんとか説得したんだが、条件が付いてな…」


「地描族に!? しかも、条…件?」


「ああ、お互いが戦わずに話すことだ」




「なるほど…まあ前からこちらの里でも地描族との交流は必要だと言われていたから、別にいいが?」


「了承早っ!」


「まあその交渉は前からしてきたし、ありがたい限りだ」




 あ、そうなのね… ってことは俺めっちゃ役にたったってコトじゃん!


いやー、人の役に立つって気持ちいいね!




 そうして、俺たちは地描族の里に出発した

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