第12話 激戦

 『劫火球が生成されました』 やっと出来た! 危なかったー・・ 


さて、気合を入れ直してあいつを倒しますか! あ、サポさん劫火球詳しく教えてくれ!


『劫火球 極大火炎球の約20倍のエネルギーの火球』 わぁお、化け物スキルだぁ・・


・・使用MP量は? 『30です』 はい、MP足りません 


『現在のMPは8です、時間経過で回復しますがスキルを使わず25分待たないといけません』




 嘘だろ・・ スキル使わず25分・・不可能すぎるだろ! ふざけんじゃねえ!


『空間操作で結界を張りながらながら戦うことを推奨します。特殊スキルならMPは使いませんので』


使わないの!? MPを!? 最初から言ってくれよ! 『私ずっと融合してて出来ませんでした』


こいつ・・ まあいい! あれ? でも四次元空間的なので飲み込んだ方が良くない? 


『特殊スキルも含めスキルには見えない熟練度というものが存在します、


現在の熟練度で使えるのは空納と結界です』


熟練度・・ もしかしてそれ上げてたら火球とかでも強くなる? 


『現在の極大火炎球よりは強くなりますね』・・・・そうすか・・ 


まあいい! 伸びしろがあると考えよう!


さて、サポさん! 攻撃が飛んで来たら俺の前に結界張ってくれ! 『了解しました』




 天使が弓を構える、そして、ミニガン並みの連射を始めた、嘘だろコイツ、まじで兵器じゃねーか!


『結界を展開します』そう言って透明で正六角形の結界が展開された、なんか強そう(小並感)


弓矢が結界に当たる、と同時に矢が弾ける、はっはっは! これで弓はもう俺には効かんよ!




 「ちっ」天使が舌打ちをする、こいつ怖い! 常に不機嫌なんだが! 


そして、そんな事を考えている間に天使が弓を溜める、どんどん矢が大きくなっていくんだけど!


あれ、これ極大火炎球に対抗する時よりデカくないか? サポさん、大丈夫なんだろうねコレ!


『はい、恐らく、多分、大丈夫だと思います』 何その微妙な反応! ふざけんなサポさん!


『結界を追加で5枚展開します』 あ、頼もしいですサポさん、すみませんでしたサポさん・・




 天使はさらに弓を溜め、弓を撃つ、頼むよ!? 結界頼むよ!?


矢と結界が衝突する、それと同時に黒板を思いっきり引っ掻いたような音がする、


大分持ちこたえたが、一つ目の結界が割れる、oh・・ 


これサポさんが結界追加してなかったら死んでたやつだ・・ ありがとうサポさん・・


矢が二つ目の結界に当たる、割れる・・ 三つ目に当たる・・ 


『結界の強度を高めるため三つ目を除く結界を全て重ね、重複結界を生成します』 


三つ目の結界が割れる、重複結界に矢が当たる、鈍い音が響く、頼む、割れるな!


矢が消える、と同時に結界も割れる。


『ギリギリの所で耐えることができました、現在のMPは17です』 


よ、よし、もう少し! と信じたい! 




 よし、大した攻撃ではないけど反撃だ!


あいつに突っ込むぞ! 『結界で足場を作るので、それも活用してください』 サンキュ! サポさん!


足に思いっきり力を込めて跳躍、天使は羽を駆使して少し下がる。『結界を生成します』


すると俺の足元に結界が出現する、そこから更に跳躍、すると天使は驚いたような顔をした後、


こちらを迎え撃つように剣を構える、そして俺が天使に届こうとしたとき、剣を振ってくる、


結界が目の前に展開される、すると天使が振った剣が結界に当たり、剣が砕ける。「な・・」


あ、結界強、天使も、な・・って言ってたよ! 結界が天使の顔に当たる「ぐっ、舐めるな!」




 天使がエネルギーを剣の形にして振ってくる、うおっ! 


剣が結界に当たる、だが今回の剣は簡単に四散した、よかった、前の矢みたいに頑丈じゃなくて!


『結界の応用で剣を生成します』


すると、剣の形をした歪んだ空間が現れる、


そして、それが天使に振り下ろされると、同時に天使の顔に傷が付く、おお! 初めて傷を付けた!




 『MPが30になりました、劫火球を使用できます』 


やっと来た! サポさん、結界の足場で限界まで近づかせてくれ! 『了解しました』


結界の上を渡って天使に近づく「またそれか!」天使が叫ぶ、「同じじゃないんだな! これが!」


天使の頭に向かって手(?)を向ける、劫火球! その瞬間、目の前全てが炎に包まれた。

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