第8話 何故か出来た初めてのなかーま
「な、トカゲ?」
「兄上? どうなされたのですか?」
「いや、何故かトカゲがいたのだが」
「結界のおかげで我々天狐族以外はこの里に入れないはずでは?」
あ、そんな大事な結界ぶち破っちゃたんすね、すみません。
「もしや、結界が破れたのか!?」
「そんな! あの結界が破れたら認識阻害も消えてしまい、様々な厄災がこの里に降り注いでしまいます!」
あ、やばい、超重要な結界壊しちゃった!
とりあえず、今のうちに転がって逃げ「待て!」はひい!? すみません!
「このトカゲを捕まえておいてくれ!」 「はい、兄上!」 うそぉ!?
やめて? 捕まえないで? 何かないか? このままじゃ捕まる!
あ! そうだ! 書けばいいんだ! 火吐で床に文字を書けば伝わるのでは?
「す・・・・み・・・・ま・・せ・・・・ん・・」っと!
「これは・・文・・字!?」「このトカゲは、人の言葉がわかるのですか?」
「は・・い・・」 「信じられません!」
「ふむ、まあ魔物は3日に1回のペースでに新種が見つかるのだからな、そういうのもいるのだろう」
とんでもねえな!? 三日に一回!? どんなペースだよ!
「では聞こう、結界は壊れていたか?」 う・・言いにくい・・
「は・・い・・」 「やはりそうか・・」「それは何故か知っているか?」
ぐっはあ!! 「お・・れ・・がこわ・・しま・・し・・た」う・・心が痛む・・
「何!?」「ななななぜ壊したのですか? あれが無いとこの里は・・・」
「すみ・・ませ・・ん」お、慣れてきた「進も・・うと思った・・らなんか・・邪魔・・だったので・・」
「壊し・・ちゃった・・」
「壊しちゃったじゃないですよ!」「すみ・・ません」「これから特に大変な時期だというのに!」
「大変・・な時・・期?」「これからモンスター達の大繁殖が起こる時期なんですよ!」
「あ・・いいこ・・と思い・・付きまし・・た」 「何だ?」「何です?」
「ここ・・に住まわせて・・ください」「何でだよ!」
「ここに住んで・・ここに来るモンスターを・・撃退すれば・・」
「なるほど・・しかし・・いいのか?」
「いくら君が結界を破壊したとはいえ、その理屈だと君はここに永遠に居ることになるが」
「大丈夫・・モンスター食べれば・・進化出来る・・からこっちにも利益は・・ある」
「なるほど・・それなら、7日に一回の戦闘でどうだろう? 魔物が攻めてくるもそのくらいだしな」
「了解です」もう完全に慣れたな! 「よし! 交渉成立だ!」
あ、ところで名前を聞いとくか「名前教えてください」
「俺はレデモだ」「私はプルトです、それでは私は家事をして参りますので」
◇◇◇
ふう・・ここに住んで5時間位経ったけど、ここ広すぎん? 5時間かけても全体が把握できない・・
大豪邸すぎるだろ!
「おーい、トカゲさーん!」 お呼びだ! 行かなきゃ!
「トカゲさん、もう少しで魔物が攻め込んでくるとの情報が入ったんだ! 出撃をお願いしたい!」
早速だな・・ 「了解です」っと
「・・の前に・・今から里のみんなに紹介するから来てくれないか?」もう了解って出すのメンドイや
「〇」「なんか雑になってないか?」
◇◇◇
今からレデモがスピーチをするみたいだ
「里のみんな! 聞いてくれ!」
「今日からモンスターの襲撃への助っ人としてこの人が来てくれるようになった!」
「では紹介しよう! トカゲさんだ!」「トカ・・ゲ?」「なんだあのトカゲ?」
「皆静粛に! このトカゲさんは我々の言葉が理解できるのだ!」
「我々の言葉が!?」「何故だ?」「あり得ない!」
天狐族の人達が騒ぎ出したな、まあそりゃそうでしょうけども
「静粛に! これからモンスター達が攻め入ってくる! 皆各自用意をするんだ!」
「了解!」
あれ?てかこの人何気に権力ある人?聞いてみよ
「ああ、私はこの里の主導者リーダーです」あ、地位高い人だった
「あと数分後にモンスターが来るので、トカゲさんも準備しておいてくれ」あ、はい
◇◇◇
おお、この人たち手慣れてれるな、武器やらなんやら準備がめっちゃ早え!
漫画とかで見るエリート執事みたいな動きをしてくる!
「襲撃くるぞ!」 「グルォォォォォォォォ!」「弓、構え!」皆一斉に弓を構える「発射!」
そして弓がモンスターや地面に着弾した瞬間、とんでもない爆発音が鳴り響く、なんだこの音?
「なんで爆発した・・?」「ああ、これは矢に爆発魔法を掛けているんですよ」
「なるほど・・」てか魔法とかもあるのか、いつか使ってみたいな!
「じゃあ行ってきます」「ああ、ここら辺の魔物は通常より強いから気を付けてくれ」
この人優しい、まあ期待を裏切らないように、頑張りますか!
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主人公は気づいてませんが、今回レデモとプルトが急に許したりしていたのは隠し特性のおかげです。
今日の隠し特性【好感度大上昇】『話をした相手からの好感度が大幅に上がりやすくなる』
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