第7話 初めての豪邸訪問(無断)
暇だ・・・・ 何もすることない・・
今までの洞窟なら脱出やら食料探しやら色々あって暇とか言ってる場合じゃなかった・・・・
だが! 今俺がいる場所は! 檻の中! やることなどない!
サポさん! 暇つぶし下さい! 『私を何だと思ってるんですか』
便利な奴!
『……キレそうでした まあ、暇つぶしというなら自分の爪で檻でも引っ搔いていればどうですか?』
俺は猫か! そんなことしねーよ! そういう音嫌いだし!
『それにしても・・・・ 遅いですね・・・・』 ? 何が?
『貴方が生肉をもらってから既に32時間が経過しています』 え? もうそんなに経ってんの?
それなら肉貰えてもよくない?
『・・・・恐らくあのマッチョ共は肉一個与えて生き延びさせて終わりのようですね』
あいつら何節約してんだよ! だがしかーし!
そういう事ならもうここに用はない! サラバだー!
と、言ったはいいものの、どうやって脱出しようか・・・・
『(この人前に言ったこと忘れてますね・・・・)』 サポさん、何かない?
『さ、さあ特に思いつきません』 そうか・・・・
出せーーーー! と言いながら(実際には鳴いているだけ)
檻の棒をかじってみる バギッ グギギ・・
え? 齧ったら鉄の棒ひんまがったよ? 『進化してステータスが上がったおかげでは?』
ああーー! そういえば隠し特性とか言うチートのおかげで大幅進化したんだった!
よしステータスの暴力で脱出しよう! グギギ・・グギ・・グググ・・
よし!鉄が完全に曲がりきった! そーっと脱出しまして、ダッシュ!
はい! 脱出完了! 後ろから見ると・・あれだね、でかける息子を見送る母親の気分だ!
うう・・行ってらっしゃい! 元気でねーー!
さて、これからどうしようか? 洞窟からは出れたし、進化することは間違いないんだけど
せっかく表の世界に出れた訳だし、何か目標を立てたい、んー何にしよう?
あ! そうだ人間の世界になじめるようにしよう! 『どうやって?貴方はトカゲですよ?』
人間になりたい! サポさん!
『一応進化先にカメレオンもあるのでそのスキルを使えば出来そうですが・・・・』
おお! カメレオンとかにもなれるのね!
何か龍までの道が遠ざかった気がするけど!
じゃあまあ、結局間近の目標は進化ってことっすね! 分かりました!
まあ、ここら辺の事もよくわかってないし、ここら辺を探索しますか!
◇◇◇
さて、一通りここを探索して分かったことがある、モンスターいない、以上。
進化出来そうにないな~ もうちょっと奥の方まで行きたいけど、今日は暗くなってきたしもう寝るか!
おやすみ!
一匹のトカゲが森の中で寝ている、そこには沢山の影が集まる、その影の正体、それはモンスター
この森には夜行性のモンスターが多く、逆に昼行性のモンスターは精々数種の鳥程度、
昼行性のモンスターは木の実などを食料とするが、夜行性のモンスターは、森に迷い込んだ者を食料とする、食いつくすまで立ち去ることは無い。
追記
ただしこの森に住むモンスターは一部のボス格を除いて基本的に弱い。
は~~~~ おはようございま~す! いや~今日も天気がいいですね!
なんか体も刺激的で・・!? 何だこいつら!? 人の体に嚙みついて来るな!
火球! 「「「ギャァァァァァァァ」」」 うわっ、こいつら弱っ
一瞬で死んだぞ! 俺が強いのか? こいつらが弱いのか? 分からん。
さて! いっぱい倒したことですし! いただきまーす!
『レベルが9になりました』『レベルが15になりました』『レベルが24になりました』
『レベルが32になりました』『レベルが37になりました』『レベルが48になりました』
おお! まあまあレベルが上がりましたなあ! 寝てるだけでこんなに経験値が来てくれたとは!
なかなかにコスパがいいな・・・・ 『思わぬ誤算ですね』
ふう・・ 歩くか・・ 『それは無駄ですよ?』 え? なんで?
『この辺にモンスターは精々小鳥程度しかいません』 嘘!? なんで昨日教えてくれなかったの!?
『聞かれていませんので』うん・・それはまあ・・そうだけど・・
『それより、東の方に向かいましょう、そちらにいい場所があります』へー、東はどっち?
『今向いている方向を直進で大丈夫です、あと私は疲れたので寝ます』サポさん疲れるとかあるの?
『ありますよ、私も元人gゴホンッ 私も人間並みの感情はありますよ』ふーん・・
じゃあおやすみ、サポさん! 『はい、おやすみなさい、約一週間ほどで起きます』
了解!
さて! ちょっと今までできてなかったけど、全力で走ってみようと思う!
ちょっと前の進化でステータスが大幅に上がったからね、自分の全力を把握しておかないといざという時がアブナイからね
東に向いて、位置について、よーい、ドン!
シュッ 早っ!? 30キロはあるんじゃない!? 速い速い! 気分爽快! 気持ちは車!
◇◇◇
ゴンッ! 痛っ!? 何かにぶつかったのか? でも何もないぞ? 石にでもあたった?
まあいいや、進むか! バチッ!! 痛え! 透明の・・結界? なんか空気が水面の様に揺れてる!
漫画でよく見るタイプの結界だ! 男のロマン! でも進めんぞ? 邪魔だーーー! うがー!
バチチッ ギギギギ・・・・ あ、フィジカルのごり押しで行けるタイプだこれ!
何か痺れて痛えけど、徐々に体が結界に入っていく! ギギギギギギ・・ポン! うおっ!
結界の中(?)に入れた!
あれ? 家? というか豪邸? こんなのあったっけ? 結界の外では見えなかったけど・・・・
あ! 人影! 待て、落ち着こうこの前駆け寄って捕まったのを忘れたか俺!
んー 遠くからだとよくわからんけど見たところ15~20の青年っぽいな、ん?
ケモ耳生えてね? 尻尾あるくね? 獣人って奴か!
また捕まえられたらあれだし、ゆっくり近づくか!
そろーり そろーり さて、何とか豪邸の近くまでたどり着いたけど・・・・ どうしよう?
とりあえず侵入してみるか! なんか面白いものとか金目の者が・・へっへっへ!
まあそれは冗談として、もしかしたら人になじむためになんか役立つものがあるかもしれいないしね
よく見ると和風っぽい家だね、塀を登っていけば侵入できそうかな、はい、侵入完了!
窓っぽいものがあるからそこから入るか!
お、家にも案外簡単に侵入できた、この家のセキュリティガバいな!
ここ床下か! 何もないし狭いわ! とりあえず床下から出るか、出口探そう!
いや、探すのメンドイから上ぶち破るか! バギィッという大きめの音が出る
あ、思ったより音が出た、やべっ
今のうちに離れろー! ふう・・ まあまあ離れたな、しかしこの家広すぎだろ!
何もないね、一通り探したけど、面白そうなものは何もないようd
「~~~で、期間中の~~~は~~~。」
人の声だ! 聞き耳を立てよう! 自分でも最低な発言だとは自覚している、うん
「その期間中の里の守りは」
「誰だ!」
ひい! ハイばれた! あーーー! ヤバイ!
「
うお! 何だこれ!?
白い鎖で縛られた!? ガラガラガラと音を立ててドアが開く
「トカゲ?」
やばい、これは下手をすればトカゲ生終わる!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます