第58話 死ぬべき事を思ふべし

 正法眼蔵随聞記 三の十四

 「学人は必ずしも死ぬべき事を思ふべし。」

 仏道を学ぶ人は人間は必ず死ぬということを思わなければいけない。

 必ずしもの「しも」は強めなのだそうな。必ずを強めている。必ず絶対に死ぬということになるそうな。

 人間は必ず死ぬ。前回では死はいつやって来るかわからない、次の瞬間死ぬかもしれないと道元禅師は説いておられる。だから「死ぬまでにこういうことをしよう」ではなく、いつ死ぬかわからないから今何をすべきかと考えなくてはいけないのだろう。

 私は真実・真理に従って生きていきたいと願っている。そのために毎日坐禅して正法眼蔵を読んでいかねばならないと思っている。これを続けている中で死ぬのならそれで良いのだ。そう思っている。

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