第33話 自分への執着

 正法眼蔵随聞記二の九

 「命を軽くししょうを憐れむを心深くし」

 自分の命に執着せず生きとし生けるものを憐れむ心を深く持つ。

 今の世の中、「自分が自分が」の人間で溢れている。自分に執着し自分を押し出すのに拘っている。うんざりする。そんな稚拙な「自分」を見せられるのは迷惑千万だ。

 取り敢えず自分は脇において、周囲の存在、生きとし生けるものを尊重したらどうですか?

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