第32話 何にでもつべこべ口を挟む
正法眼蔵随聞記二の八
「多事を兼ねて心想を調へざらん、不可なり」。
あれもこれもと手を出して心と心に浮かび上がるものを調整して平穏にしないということは、やってはいけない。
今の世の中、何にでも口を挟んで恥じることを知らない連中がうようよしている。
専門分野でしっかりした見識と実績がある人間がその分野でものを言うのは良いけれど、専門外のことにつべこべごたくを並べるのは醜い。じっと黙っておれ!何を偉そうに言っておるのか。
専門外のことで一人前の面しちゃいけない。ましてや専門分野でろくな実績もない人間が専門外のことに口を出すなんてもっての他だ。馬鹿丸出しである。
人間としてどういうたちばで何をするのか、きちんとしなければいけない。静かに穏やかにわきまえていなければいけない。当たり前のことだけど、こんな当たり前のことができない世の中なのだ。どうにもならないね。「不可なり」である。
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