第30話 対価
正法眼蔵随聞記二の七の(一)
「我れその人としてその道の能を成すばかりなり。代りを得んと思はず」
自分は当事者としてその領域でやるべきことをやるだけのことである。その対価を得ようとは思わない。
今の世の中、何かをすることとその対価、報酬は一体不可分だ。何をするのも「どのくらい儲かるか」と切り離されることはない。
浅はか、さもしい。何か報酬があることが行動の基準になってしまっている。
しかし、人間が生きるとはそんなことではなかろう。
人間は真実・真理を体得することが唯一の目的だ。それを得ることのみが求めるものであるはずだ。
目先の欲望を満たすことが目的ではあまりにも薄っぺら過ぎる。
いくら儲かった、収入がいくらかなどということのみに関心があるという有り様ではお先真っ暗だ。
今自分が成すべきことは何か。報酬と切り離して考えるべきだ。
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