第20話 戒律を守る

 正法眼蔵随聞記二の一(二)

 「坐禅の時何いずれの戒かたもたれざる」

 坐禅する時、守られない戒律などあろうか。

 坐禅している時とは大宇宙の真実・真理と一体となっている時だ。その時には心身ともに正常な状態、正しい状態となっている。だからすべての戒律を守っている状態だ。坐禅しながら戒律を破ることなど出来るはずがない。

 生きていれば様々なことが起こる。瞬間瞬間何が起こるかわからない。間違ったことをしてしまうこともあるだろう。

 だからこそ坐禅して、身心の正しい状態を取り戻す必要があるのだ。坐禅の効力はしばらく続く。毎日坐禅することで身心を正しい状態にしておくことができる。戒律を守ることができる。

 真実・真理と一体となって生きるためには坐禅するしかないのだ。

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