第12話 真実を答えるのみ

 正法眼蔵随聞記一の八

 「他の得不得をば論ぜず、ただ実を以て答ふべきなり。」

 人々が理解する、しないを問題にせず、ただ真実を答えるべきである。

 多くの人に認められたい、知られたいというのが今の世の中の流行のようだ。しかし、正しいことが、人々の嫌がることであることはよくあることだと思う。

 人々に受け入れられようが否定されようが嫌がられようが、真実・真理であるならばそれを守らなければいけない。それが生きるということではないだろうか。

 自分は自分として真実・真理に生きる。それが独り善がりなものにならないために、坐禅し正法眼蔵を読むのだ。

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