第8話 自分が生きているんだ

 正法眼蔵随聞記一ー四「学道の人、衣食えじきを労することなかれ」

 「他の心に随わんとせば、是れ学道のさはり(原文は石偏に疑)なるべし。」

 他の人間の考えることに右往左往、おろおろうろうろしていると苦しくて仕方がない。自分は何をしているのか、何がしたいのか、何をしなければいけないのか、わからなくなり五里霧中になってしまう。

 澤木興道という僧侶が「自分が自分で自分を自分する」(確かこうだったと思う)と言っていたそうな。

 当たり前だけれど人間は自分の人生を生きるしかない。自分で始末するしかない。

 私の経験でも、何かを判断する時、判断基準が自分の中にないと上手くいかない。周囲が言ってることを基準にしていると状況が変わった時に対処できなくなる。目的を達することができなくなる。自分で判断し自分で行動するしかない。

 ただ問題になるのは、自分勝手、独り善がりになる危険があるということだ。自分がが正しいと妄想し暴走する人多いですよね。

 どうしたらいいか。

 坐禅したらいいのだ。それしか方法はない。坐禅した身心は大宇宙の真実・真理と一体となる。だから間違うことはない。毎日坐禅し続けることで身心は真実・真理の状態であり続ける。その時、自分の中の基準に従って誤ることはない。

 坐禅して自分を生きましょう。

 

 

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