第8話 最後の学園祭…2
学園祭2日目になった。今日はクラスでものを売り出すようで。
うちのクラスはカップラーメンだったのであまり売れないと思っていた。
__結果から言うと案外売れた。いつでも手に入るからそうでもないように感じたけどみんなは違うのかもしれないしまぁいいけどね。
今日は外にいるのでずっと座り込んでいる。体調が悪くなるかもしれないしね
今日はずっと真紀が一緒にいてくれている。最近ずっと一緒にいたので慣れてきてしまった。
おしゃべりもしながら退屈な時間を消化しながら楽しく過ごせた。
午後には昨日の出し物の結果が発表されるので体育館に行った。
俺のクラスは優秀賞に選ばれたようで嬉しかった。
そんな感じで最後の学園祭は良かったけどそのあと体調を崩して入院になってしまった。俺はもう助からないしもう少し自由でいたいけどもう体の限界のようだ。
母親も心配してくれているようで長い時間俺と一緒にいてくれている。なので俺は嬉しい。母は父が事故で死んでしまってから仕事人間になってしまったから。
父は資産家だったのでお金には困っていないが父のことを思い出さないようにしていたのだと思う。心の整理ができなくて俺にあまりかまってくれなくなっていたからだ。
小さかった俺はそれでよく泣いていた。
おばあちゃんが慰めてくれたおかげで大丈夫だったけど、今では老衰で死んでしまってもう今はいないから2人暮らしの中で母親だけを残すというのは心苦しいが治らないものはどうにもならないかなぁー。
周りの人間が悲しむことを知っているからこそ俺は周囲の人間に教えることができなかった。
部活を引退してこれから本格的に大学に行こうかとしていた時だったのだ。
入院してから数週間後に真紀が来ていた。俺はびっくりしてしまったが母親もいるし大丈夫だと思って油断していたら真紀が
「冬休み私とデートしてください」
と言ってきたんだ。俺はデートをしたこともないし最後ぐらい経験してみたいと思った俺は承諾した。
最後まで頑張って生き抜いてやる…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます