応援コメント

エピローグ」への応援コメント

  • ◯総まとめ
     まあ……結局最後まで読んだんですけど。(とはいえ四章以降は流し読みなので、読み飛ばしてるところあったりすると思います。的外れなこと書いてるかも。)
     いやーダメだ四章理解できなかったですね。ついてけない……。エピローグもできれば既存キャラだけで話回してほしかったな……あるいは妹弟子がいるとか一言くらい事前に欲しかった。
     アレサのわがままと魔王のわがままが同じものだとはどうしても認識できません。魔王が許されるにしてはモンスターが人に害しすぎているでしょう。作中で実際に殺されてる人までいるんですよ。対してアレサのわがままなんてささやかなもんです。好きな人と一緒になることと、盗られた健康アイテムを探すためだけに人の生存域を脅かすことが同格でいいんですか?
     百歩譲って、モンスターの被害は魔王の意図したものではなかった……とかならいいですけど、今回は魔王が敵意をしっかり言葉にまでしてるからな……。
     タイムリーに葬送のフリーレンでやってるテーマなので例に挙げますけど、こっちだと魔王は「盗られたものを取り返そう」どころか「人と共和しよう」のスタンスでいたんです。それでも「絶対に倒さなきゃいけなかったもの」だと何度も何度も描写されます。それはひとえに人間の生存を脅かしているからです。これは「理由」なんて考慮せず「行い」だけを評価する態度ですよね。数で叩くみたいな言い方になっちゃいますけど……こういう哲学の作品が覇権を取っている時に、真逆のスタンスのテーマを描くというのはやや厳しい道だったのではないでしょうか。
     「理由」は「行い」よりも重要視される……それはそもそも現代の法制度とも真逆の思想なわけですから……我々読者からも共感できないものなのかもしれませんね……。

     と、なんか批判的なことを書きましたが、前提として僕はこの作品を非常に高く評価していることを明記しておきます。そもそもこういう「テーマの評価」だなんて高い次元の批評をできる作品に出会えただけでも奇跡って感じです……マジで。読める日本語ってだけで超上澄みだよ……。
     日本語のツッコミどころほとんどなかったしね。誤字誤表現の無さは企画一でした。大真面目に、今回の企画で僕が読んだ作品の中で最も文章の粗が少なかったです。凄い。

     キャラクターとかにも触れるか。
     アレサは賢くていい主人公でしたね。ただちょっと前評判の割には活躍しすぎで、悪い意味で期待を越えていった感じがします。性別が女なだけのテンプレラノベ主人公って印象もある。まあ非常に良いわけでも悪いわけでもなく。普通に良い。
     ウィリアも良いキャラでした。破綻もない。一貫してて良い。ただ、最後のバトルでウィリアも手を抜いてたのはどうなのかなって。君は一応、勇者として育てられてきた人でしょ? 自分が王女であることも理解してるんでしょ? それがアレサの理想論に付き合って死ぬことを選択するの……? って感じ。一章終わりみたいな内心描写がもっと欲しかったかも。
     イアンナとオルテイジアなんですけど、どっちもあんまり共感できなかったですね。分かりやすい敵役として、それらしい発言があったりしたところが、後から描写される内面と一致してる感じがしなかった、とかかなあ。イアンナはともかくオルテイジアの口調にこれといった尖った特徴が無いのがやや弱いか。
     レナカはビジュアルがちゃんと描写されたキャラなので印象に残ってますね。逆に他の主要メンバーの見た目が描写がすくねえ。
     主要キャラは後はエミリくらい? もちろんエミリは文句なし。最も「生きている」感じがしました。
     ここまで、転生者のエミリを除けば、全てのキャラクターの名前において、最後の音が「ア」です。癖ですね。意識して外すようにしましょう。

     面白かった章は3>2>1>4って感じかなあ。やっぱギミックが一番しっかりしてた三章が一番面白い。二章も主人公二人の掘り下げパートが非常に良い。一章はなー、イアンナがただの超めっちゃ天才なので、後の二人ほどのインパクトが無かったのがね。あと戦闘描写が長かったので、自分にとっては減点ポイントになっちゃった。四章は既に語った理由の他、戦闘長めなのと、翻訳は流石に無理だろ……などの理由で四番目になってしまいました。

     以上です。長々と書いちゃったのは、それだけ書きたいことのある作品だったからってことです。キャッチーなタイトルに対してしっかりやったなーと言う気分ですね。なるほどなーと思えるシーンもたくさんあって、読み物としてちゃんと楽しかったです。良い作品でした。執筆活動、応援しています。

    作者からの返信

    うつみ乱世 様

    こんな長い話を最後まで……読んでいただきありがとうございます!

    前章からのアレサの考え(わがまま)は、全然一般的ではないなーとは思ってたのですが、やっぱり説明も足りてなかったですね・・
    (自分としては、問題は作者の技術不足であって、アレサというキャラの考えが破綻してたとは思ってないのですね)

    ただ、そこが納得できないと、最後の展開も乗れないしカタルシスもないと思うので、かなり反省点です。
    ※フリーレンについては自分も見てますし、真逆(人によっては一周遅れに見える)のこと言っちゃってるなーとは思ったのですが、この物語のそもそものスタンスが「流行り物へのアンチテーゼ」みたいなとこもあったので、そんなに気にしてませんでした。まあ、素人がビッグネームにケンカ売って普通に負けた、みたいな感じですかねー

    キャラについても、割とストーリーの都合に振り回されちゃったところはあると思います。描写も、結構苦手で・・


    とにかく、いろいろと有益なコメントありがとうございます!
    そのうち大修正したいと思ってたので、すごく嬉しいです。今後の執筆にも参考にさせていただきます!