(どうでもいい)設定

※物語には関係ない、別に読まなくてもいい設定集です


【用語】

・冒険者監督署ギルド

モンスターやダンジョンの情報収集、および、それを攻略する冒険者パーティの管理、監督を目的とした公的機関。全国に支部が存在する。

モンスター討伐、ダンジョン攻略などの冒険者業務クエストの斡旋も行っており、冒険者パーティが自分の実力以上のモンスターに挑んで無駄死にしないように、冒険者の登録、実力調査(=冒険者ランキング)を行って、そのランキング順位をクエストへの挑戦条件としている。

ギルドから魔王討伐任務を受けられるのは、ランキング一位パーティのみ。(闇営業として、誰がどんなモンスターを倒すことも勝手だが、その場合は報酬や懸賞金が受け取れない)


達人クラス・マスター

それぞれの職業クラスで、他の者とは一線を画すような実力を手に入れた冒険者に与えられる称号。パーティランキングなどの判定の基準となる。一般的には達人技マスター・スキルと呼ばれる「すごいスキル」を使えるようになった人のことだが、詳細な条件は職業クラスごとに異なる。



【ランキング二位パーティ】

本当は「鮮烈の不死鳥」という名前があるが、アレサたちランキング一位の勇者パーティの知名度が高すぎて、誰もがそれと比較して「二位パーティ」と呼ぶので、本人たちも訂正するのを諦めている。純粋な戦闘力では、二人だけになってしまった一位パーティを既に超えているが、最近加入した新メンバーとのチームワークが現在の課題。



レナカ・ブルーリバー

職業クラス]剣士 (サムライ)

達人技マスター・スキル]不刀流剣術

刀を持っていないのに、達人級の立ち居振る舞い (=凄み)によって「刀が在る」と相手に思い込ませる。その「存在しない刀」で斬られた者は、自分自身の思い込みの力によってダメージを受ける。世界中のどんな武器よりも軽くて絶対に壊れない刀を使った、居合を基本とする最強の剣術。無刀 (刀が無い)ではなく、不刀 (ありえない刀が在る)。

「世界そのもの」に対しても「刀が在る」と思い込ませるため、生物だけでなく石や鉄などの鉱物、金属、水、風など何でも斬れる。ただし、この世界に生まれたばかりで、まだ「刀」という概念を知らない新生児や植物の新芽は斬ることは出来ない。

仲間からは「子供のチャンバラごっこみたい」とバカにされているので、実は本人はあまり使いたくない。



スズ・ヤマブキ

職業クラス]格闘家

達人技マスター・スキル七曜拳しちようけん(偽)

七曜拳とは、達人級に極めた格闘術を「月日や星々のように当たり前にやってきて巡っていくもの」として、自然に使いこなすことを目標に掲げた、長い歴史がある格闘流派。ツキミズカネツチなどの七つの天体になぞらえた七つの技を極めることを最終目的としている。

その目的をよく理解せずに入門したスズは、自分の好きなものを技にしていいと勘違いして、猫、苺、ぷになどの技(全部で二十以上)を作ってしまい、しかもそれが本家よりも強かったので実はすでに破門になっている。ただ、本人は破門されたことに気づいておらず、今でも「七曜拳」を名乗っている。

ときどき兄弟子あにでしや師範が本家のプライドを保つためにスズの命を狙ってやってくるが、修行の一部と勘違いしたスズによってことごとく返り討ちにあっている。



ハル・ルー・サウザンライト

職業クラス]魔導士 (土属性)

達人技マスター・スキル地球言語魔法ジオリンガル

属性魔法を極めた結果、まるで「地球と意思疎通が出来ている」かのように、強大な自然現象を思い通りに引き起こすことができるようになった状態。火球ファイア・ボールのような初級属性魔法と明確な線引きがあるわけではなく、いうなれば「高度に発達した通常魔法は、特殊能力と見分けがつかない」という状態。基本的には長い呪文詠唱 (=物理シミュレーション)が必要となる。

ハルはもともと名門魔導士一族の出身だったが、その堅苦しさに耐えきれずに家を飛び出してきて紆余曲折あった結果、このパーティに落ち着いた。その反動からか、ときどき冒険の途中で住民のいなくなった廃村などを見かけると、ストレス発散で隕石をぶっ放して壊滅させたりしている。



ナンナ・ピンキーペール

職業クラス]僧侶

達人技マスター・スキル劇場アイドル・オンイドラ・ステージ

宗教の教義や神からの預言を伝えることによって、同じ信仰を持つ人を奮い立たせ、実力以上の力を出せるようにする。神父が信者に進むべき道を示すというような一般的な宗教上の儀式だが、それを行う人の権威の大きさや使い方次第では、信者を洗脳して宗教戦争を起こすこともできるような危険な能力でもある。

ただし、ナンナ以外のパーティメンバーは誰も宗教を信じていないため、仲間に使っても何の効果もない。

ナンナは、もとは田舎の教会の一介のシスターにすぎなかったが、神父が留守のときの代わりに担当したミサで、歌って踊りながら儀式をとりおこなったところものすごい人気が出て、みるみる内に宗教上の地位を上げていった。ナンナが行うミサライブでこっそり販売されていた宗教画チェキステンドグラスアクスタの売上があまりにも大きすぎたため、本来は禁止だったはずの偶像崇拝が解禁になった。



ミョルミョル

職業クラス]呪術師、忍者

達人技マスター・スキルおし呪術ブードゥー

緑色の肌のダークエルフ。強力な呪術でターゲットの動きを封じ込め、種族特有の柔軟で身軽な身のこなしを利用した体術で誰にも気づかれずに始末する。依頼さえあれば、人間だろうがモンスターだろうが確実に消してきた超一流の暗殺者。表向きの冒険者ランキングは三位だが、裏世界ではナンバーワン指名。

ダークエルフ語のなまりが強いが、なぜかイアンナだけはその言葉を理解できる。

実は洗礼デビューからのナンナ信者ヲタで、稼いだお金のほとんどはライブやグッズに貢いでいる。



イアンナ・ガルミリオ

職業クラス]付与術師

孤児で、物心ついたときから人里離れた山奥で動物や妖精を親代わりにして育つ。その特殊な環境と生まれつきの才能が組み合わさったことで、神話級とも言えるような数の付与術を使えるようになった。だが、他人と関わることが少なかったために本人は最近までその凄さに気づかず、むしろ、たまに誰かに言っても「嘘つき」扱いされるだけなので、ずっと隠してきた。

勇者パーティのときは「失敗できない」という気持ちから常に緊張していて、リーダーのアレサが心配してくれていても悩みは一人で抱え込んでいた。二位パーティに入ってからは少しずつその緊張もとけて、本音で話せるようになってきているらしい。

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