⑱ 手作りバイオリンの講座
それは奇跡の出会いだった…
え!バイオリンを手作りで?手に取ったチラシを穴があくほど眺めた。そんな事ができるんだ。手作りも大好き。バイオリンは憧れの楽器。これは運命的な出会いだ。チラシを鞄に入れて家路を急ぎ。帰ってくる夫に見せるのが待ち遠しかった。
手作りバイオリン講座。受けたのは平成29年10月もう10年も前になる。たまたま静岡駅前の商業施設のカルチャー教室の前で待ち合わせをした時、棚に並んだ講座一覧をチラ見した。
手作りバイオリン?講座?の案内を見つけて、これやりたい~とその場で参加を決めた。バイオリンを作って一曲仕上げて四千円くらい。ホントに?そんな事ができるの…更に思った以上にお値打ち。これも気楽に参加できた要因だった。
私は子供の頃からバイオリンのお稽古がしたくて体験教室に行ったこともあった。でも、多分その頃のバイオリンは高価で、お稽古も今のように気楽な物でもなくて、簡単には始められなかったんだと思う。楽器店でバイオリンを見ただけでそこから進展することは無く、お稽古は断念した。
それもあって、バイオリンには懐かしいような甘酸っぱい憧れの心が動く…
バイオリンは夢なのかな?何をやってもまったくの趣味に出来ない私にとって、ただの趣味。上手くなれなくてもかまわない程、ひたすら憧れた楽器。それを習得しようと通っている。
先生もなかなか見つからなかった。ピアノの先生はいるけどバイオリンは無くて…ネットで見つけて戦々恐々と体験入学に出掛けた。とても気さくな先生で生徒さんは多分40人くらい。年に一度お稽古発表会が近くの文化会館で有る。発表会に参加しなくてもいい。毎週レッスンが有ってだんだん上手くなる。それだけで楽しい。
最近、なんとなく音のズレを感じるようになってきた。今まではただ先生にお任せで、レッスンに行く時に調律してもらって後はそうとう音がズレてもお構いなしに練習していた。それではやはり問題があるようで、上達しない。残念ながら絶対音感のない私にとって調率は難しいことだと諦めていたけど、最近自分で音のズレくらいは感じるようになった。
でも、基本のラの音を合わせるのは難しい。その音が高いのか低いのかが感覚として掴めない。でも、引いている時の微妙な違いはなんとなくわかる気がする。
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