⑰ 児童文学を仕上げて公募に送る


そんなわけで、仕事を失くした私は、本格的に趣味を少しでも仕事に高めようと、児童文学に応募する事にした。今までに何冊か本にした作品もあるにはあるけど…売れる?そんなことは無い訳で、返品された本のやり場に困って本にするのはもう止めようと思っている。

売れない本の収納場所に限界となる…

公募なら力を試すだけで残すと言う苦痛から解放される。本当は残したいけど、自分の分身が存在する喜びは何物にも替え難いけれど、売れてこその本なので、読んでもらってこその喜びなので…まあひとまず。

それだけでいいじゃん。書くだけで良いじゃん。物忘れのリハビリになるし、これからの老後の楽しみも広がるし…

私が初めて公募に応募したのは中学の二年の時だった。そのころ巷には童話の雑誌が何冊もあって、MOEもその頃からありました。あと詩とメルヘンも、でも、私はそんな有名な本に私が応募するなんて…

って事で、はないちもんめという雑誌に応募した訳です。ただ私が知らないだけで有名な本だったかも…その本に初めて応募した「たいようさまのお宝」という童話が佳作!本に名前が載って、私は有頂天になったわけです。これで生きていける〜と単純に思い込んで…書き続けた。

当時の私は何もないから、お金もないし、伝手もないし親の七光りもないし、でも何かしたくて、どうやって生きていくのかと自問自答しながら生きていたわけで…すがれるものがあるならすがりたい。

原稿用紙に鉛筆書きで、当時はこれだけ。原稿用紙はいくらだったのか忘れてしまったけど、お金のかからない最善の活動だった。

さだまさしの童話作家と言う曲も私の背中を押してくれた。のめり込みと思い込みの中で詩を描いたり童話を描いたり小説を書いたりした。

姉は絵がうまかった。多分かなり…美大を受けて、でも実技で落ちて、姉はきっぱり止めて国文学科に進んだ。今でも私は姉に憧れている。憧れの姉。未だに姉は遠い人なんだな…

今では、趣味になり下がってしまった文筆活動だけど…書くことは楽しい。児童文学は夢があって書き続けたいと思う。ひとつ書きあげて、もうひとつ、それで良い。

死ぬまで楽しめる趣味…

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