第2話 シャワーとラーメン

―帰宅。


「とりあえずお前シャワー浴びな。」

「あぁ、いやもちろん見たりしないから安心しろ。終わったら教えてくれ、着替えはここに置いとく、男物で悪いな。」


とりあえず風邪を引かないように風呂に入れることにした。


「テケリ・リ テケリ・リ」


何言ってるか全く分からないがこちらの言葉は理解できるんだろう。

…動かない。理解出来てると思っていたのはどうやら勘違いだったようだ。


「もしかしてお前、シャワー知らない?」


少女は俺の問い掛けに頷く。


「なるほど…そうだな、そこの部屋に入って、服を脱いで、蛇口…掴む?部分があるからそれを赤い方に回せ、暖かい水が上から出る。体を温めつつ綺麗に出来る。」


「テケリ・リ!」


少女は今度こそ理解してくれたようだ。


シャワーの音が聞こえる朝6時。俺は朝飯のカップラーメンを口に詰め込んだ。

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