~番外編~ 大人なことをしたい遊園地
雨が来てから1ヶ月くらいたった。私は雨がいる生活にも慣れ、雨は久しぶりに帰ってきたこの家の変わり様にも慣れてきたようだ。はじめの頃は私が雨を見るたびに驚いていたり、家の微妙に違うところを見つけては「なんか違います!」と騒いでいた。
そしてある日突然、雨がこんなことを言い出した。
「お姉さん、僕遊園地に行きたいです。」
今まであまり自分の欲を出すことのかかった雨が急に言い出したのだ。なんの前触れもなく。
「急にどうしたの!?熱でもある!?」
私は驚きのあまりそう言ってしまった。
「やっぱり、だめですよね。すみません。」
私は何も考えずにとっさにあの言葉を出してしまったことを反省した。雨はすごくしょんぼりとしていた。
「ううん、大丈夫!一緒に行こう~!」
「いいんですか?! 来週の週末とかいけませんかね、、、?」
「もちろんだよ!じゃあ、2泊1日の旅行にしようか!ホテル予約しとくね!」
「いや、そこまでしてもらわなくっても、、、」
「お姉ちゃんに甘えときなさい!」
「今日は遊園地ですね!」
「楽しみで眠れなくって、えへへ」
「バスの中で寝ときなよ?」
雨はコクリと頷いた。
「バスは快適だね〜!」
「僕、バスに乗るの何気に初めてかもしれません。」
「うぅ、酔ってきた…」
「お姉さん大丈夫ですか!?」
「酔い止めあるから大丈夫…」
「これが、遊園地…!」
雨は5歳の子供のように喜んでいる。
「いろんなアトラクション乗ろうね!」
「お姉さんが迷子になってしまっては困るので、手をつなぎましょうか?」
「そうだね、雨が迷子になっちゃうから!」
雨は少しムスッとした。しかし、すぐに笑顔になった。
「僕、大人の人がやること、遊園地でしたいんです!」
「ちょっとアウトじゃないかな~?」
「ジェットコースターに乗るのがアウトなことなんですか?」
(あ、大人の人がやることってジェットコースターか。)
私は盛大に勘違いをしていた。恥ずかしい。
「僕、まだ身長足りなかったですか?」
「多分、大丈夫かな?」
「じゃあ、大人の人がやることできますね!」
たしかここの遊園地は一番高くても150cmくらいあればほとんどのアトラクションに乗れたはずだ。
誰しも、身長150cmなんて子供の頃はすごく高く感じるはずだ。だから、大人の人がやることと思ったのだろう。
「結構並びますね。」
「まぁ、いちばん人気なアトラクションだからね〜」
「2時間待ち…」
「雑談してたら、キットスグダヨ」
「お姉さん、カタコトになってますよ?」
「うっ...」
「ようやく乗れましたね〜!」
「そうだね〜。楽しみっ」
アナウンスが流れた。
「始まるって!」
ブザーがなって、アトラクションは動き出した。
「すごく高いところまでのぼっていきますね!!」
「地面がないよ!?」
一番上までゆっくりと上がったところで少しだけ止まった。下に続いているようには見えず、そのまま落ちてしまいそうだ。そして、ゆっくりと動き出す。
「ぎゃあああああ!!!」
「お、落ちてますーー!!!!」
ガタガタと音を鳴らしながら揺れ、体が浮いている洋梨感覚がする。そして、すごく強い風が私の顔に当たる。
「もう、ヘトヘトです。まさかこんなだったとは…」
「今日は、刺激の少ないアトラクションだけにしようか…」
「そうしましょう。」
メリーゴーランドや、観覧車など、可愛らしいものにたくさん乗った。そして、日が落ちてくる時間になったら予約していたホテルに行った。雨は最初ははしゃいでいたが、今日の疲れがどっと来てすぐに寝てしまった。
次の日も今日みたいに楽しんで、そのまま家に帰った。
〜おしまい〜
最後まで呼んでいただき、ありがとうございました!
終わり方が雑で本当に申し訳ないです💦私のライフがなくなったので許してくださいっ
では、私の他にも作品を投稿しているので、ぜひ読んでください! 更新スピードは遅いですが、、、w
では、さようなら〜
やっぱり雨のことは嫌い коко @koko_099
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