【抵抗】

頭の中なのか…


心の中なのか…


私のどこかが崩れた音が聞こえた気がした。



気は動転し、正気ではなくなってしまった。



泣きながら土下座したのは覚えてる。


それ以外はもう分からない。



どれだけ泣いても…


どれだけ謝っても…


どれだけすがっても…



kちゃんの答えは変わらなかった。



でも、私はその答えを受け入れなかった。



その夜はどうしたのか、

どう自分の家に帰ったのか、

全く覚えていない。



そして、私は完全に病んでしまった。



ご飯は食べられなくなった。


誰と居ても、場所も時間も関係なく、

ただ泣くことしかできなくなった。


生きていく目的が全く分からなくなり、

本気で死のうとも思った。



そんな私を見て、

家族や友達も一緒に泣いて心配してくれた。



日中は家族が起きてるけど、

夜に一人にさせるのが怖いということで

友達が毎晩のように私を誘い、

無理矢理でも外に連れ出してくれた。


そこまでしてくれても、

私は泣くことしかできなかった。


私はただただ、

kちゃんとの幸せの続きしか求めれなかった。



そんな中、何度も何度も…

kちゃんに泣きながら話をした。


答えは変わらないのに…

何度も何度も泣きついた。



僅かな望みをかけて、

家の鍵も返してなかった。


卑怯で最悪な抵抗をしていた。



仕事で疲れてるはずなのに…

もう聞きたくもないはずなのに…

答えも変わらないのに…


そんな最悪な状態の私に向き合ってくれた。



きっと苦しかったと思う。

すごくしんどかったと思う。


kちゃんも泣くこともあった。


それは同情の涙ではなく、

もう聞くのが苦しくて仕方なかった

涙だったんだと思う。


kちゃんは限界がきても、

最後まで私を突き放すことはしなかった。



鍵を無理矢理奪うこともしなかった。



1度も逃げずに最後まで向き合ってくれた。



kちゃんは最後まで優しい人だった。



私は…また苦しめてしまった。


きっと出会ってから1番苦しめた。




最後まで私は愚かで子供だった。

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