【幸せな日々】

どれだけ心を整理してくれたのだろう。


kちゃんは結局、

また私を大切にしてくれるようなった。




あれからkちゃんは母親に

私を紹介してくれた。


中身を見透かされてたのか…

見た目が悪かったのか…

あまり好感を持ってはもらえなかった。




それからは、また幸せな日々が続いた。



相変わらず忙しい生活をしているkちゃん。

だけど、仕事終わりに色んな店に

勉強も兼ねて飲みに行った。


接客・お酒・料理・お皿・内装…


今まで気にしてなかったけど、

私も深い興味を持つようになった。


” いつかちゃんと勉強してみたいな… ”


そう思いながらkちゃんと

色んなお店に行く楽しみ方が増えた。


料理を作る側にも興味が出て、

kちゃんの知り合いを紹介してもらい、

その人の店の厨房で働いたこともあった。



私の成人式の日は、

式場まで晴れ姿を見に会いに来てくれた。


「今日は友達と楽しく過ごしておいで。」


と気を使ってくれて、

私の母に挨拶だけして帰った。


その日に撮った写真1枚は

唯一、今も残ってる。



kちゃんと元店長hちゃんもまだ仲良くて、

よくみんなで遊んだりもした。


私の20歳のお祝いでは、

kちゃんとhちゃん2人が企画して

日帰り旅行にも連れて行ってくれた。


誕生日には面白いケーキを用意してくれて

爆笑しながらパーティーもしてくれた。


初めてのスノボにも連れてってくれて、

スノボをしてるkちゃんを改めて

カッコいい…

と思ったことも覚えてる。


大好きなディズニーリゾートにも行った。

帰りのゲートをくぐる前に、

『帰りたくない…』

と子供みたいに駄々をこねる私に、

「また来れるから。」

と優しく言ってくれた。



2人でお休みの日は、

なるべく起こさないように

少しでも多く寝てもらうように心がけた。

でも、kちゃんは起きたら

買い物や映画、旅行も連れて行ってくれた。



kちゃんの家の近くの川沿いに、

仕事終わりに夜のお花見したり…


京都に桜や紅葉を見に行ってくれたり…


クリスマスには

オシャレなレストランやバーに

連れて行ってくれたり…


ホワイトデーには私だけ仕事だったけど、

kちゃんがガトーショコラを作って

待っててくれた。



忙しい中でもkちゃんは、

季節やイベント事を楽しませてくれた。



私の母や友達にも快く会ってくれた。

私の周りの人もkちゃんが素敵な人だと、

みんなが思っていた。



kちゃんは毎年お正月に帰省する。

新幹線の駅で私は、

いつも寂しい気持ちでお見送りしてた。


1度、私も連れて行ってくれた年があった。

生まれ育った地元を紹介してくれて、

kちゃんの家族や地元の友達に

私を紹介してくれた。



ケンカなんてしたことが無かった。


叱られた事は数回あったけど、

大人として教えてくれただけで、

私は素直に教わって反省した。




本当に何も不満なんて出てこない。



本当に大切にしてもらってた。



本当に毎日が楽しくて幸せで仕方なかった。




このままきっと…

この人のお嫁さんになるんだろうな…



付き合って3年が経とうとしてた頃、

私はそう思うようになってた。

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