02_箱庭へようこそ
ホログラムによって巧妙に隠された岸壁に開いた大穴の先には大きな船着き場が待ち構えており、この船以外にも幾つかの船が停泊している様子が窺えた。
「押さないで順番に降りてくださーい! ほら押さないで! 立ち止まらないで、ゆっくり進んでください! 誘導員の指示に従って‼」
「簡単な検査をするので、ここからは男女別に分かれてお進みください‼」
「10歳未満のお子様はこちらでお預かりします‼」
白衣を着た複数の者達が等間隔に立ち、指示灯を片手に拡声器を使って声を張り上げているが、難民達の雑踏に掻き消されそうだ。そんな光景を高瀬はメインデッキの端で眺めている。ふと背後で靴音が聞えたので振り返ると、蒼褪めた顔の片倉が近付いて来た。
「あ、おはようございます。片倉さん」
「おはよう、高瀬君」
良質そうなスーツ姿の片倉は、落ち着きなく周囲を見ている。
「彼は?」
「彼? ……あ、霧っすか? 船が着いたら真っ先に降りて行ったすよ」
「そうか、そうか……」
溜息を漏らしながら胸を撫でおろす。
「ところで、高瀬君。その大荷物は?」
「え? 普通に荷物っすけど?」
「大きな荷物は寮の方へ運んでくれるそうだから、我々は貴重品だけを持って降りればいい筈ですが」
「え。頑張ってここまで持ってきたのに‼」
「なら貴重品だけ持って、他は其の場に置いといてください」
語尾が強めな声の方に視線を向けると、白衣を纏った気の強そうな女性が立っていた。
「おふたりを案内する、佐々木です」と言いながら近付いてきて、首から下げた写真付きの身分証を提示する。
「確認のためにおふたりにお伺いしますが、事前に送った書類に目を通していただけましたか?」
「はい」と片倉が迷いなく答えると、佐々木の視線が高瀬に刺さる。控え目に「うっす」と答えると、数秒の沈黙を挿んで真っ赤な紅をひかれた唇が開く。
「箱庭では持ち込まれた全ての電子機器の利用が不可能となります。携帯電話、パソコン、その他諸々の電子機器はこちらで預かり、データを移した専用端末を渡します。既に同意書はいただいていますので、如何なる理由であろうと異論は認めません」
「ゲーム端末もっすか?」
「勿論です。最近のゲーム端末は外部との通信が可能ですし、万が一を考えての対処となっております。もしかして、書類に目を通していない?」
「ちぇ。暇潰しに遊ぼうと思ったのに……」
肩に下げたカバンからゲーム端末を3個、取り出し渡す。
「次に、今、貴方達が首から下げているIDカード。身分証としての利用は勿論、この施設全てにおける鍵となります。寮で使う部屋の鍵にもなりますので、くれぐれも紛失しないようにお願いします。1000ギルで再発行しますが、二日程時間を要しますし、その間は仮のIDカードを渡しますが、正式な物は仮の物との交換になるので失くさないようお願いしています」
「あのぉ……」
「何ですか、高瀬さん」
「研究棟も寮の鍵も、コレってことっすよね?」
「はい」
「セキュリティーの方は問題ないんすか?」
「専門ではないので詳細は知りませんが、問題ないです。全ての鍵を解除できるわけではありません。他人の部屋には入れないようになっています」
「あ、はい」
「他に質問は?」
「ないでーす」
「片倉さんは?」
「大丈夫です」
「では、他にお持ちの電子機器がありましたら、こちらへ」
佐々木が持っている箱の中に、率先して片倉が端末類を入れていく。
「……げ、圏外」
ポケットから通話用の携帯端末を取り出した高瀬は呟いた。
船着き場を後にした一行は、佐々木の野暮用を挿んでから無人の地下鉄ホームに降り立ち、案内板を見ながら佐々木が口を開く。
「この地図を見てもらえば分かるように、地下研究所はアリの巣状に広がっています。場所によっては移動に時間がかかる為、フロアごとに地下鉄道が張り巡らされているんですよ」
「うげ、覚えるのが大変そう……」
「一度配属されてしまえば、研究棟間の移動はほぼなくなります。部署によっては上下移動が激しかったり、人によっては端から端まで往復したり……まぁ、最初は誰もが迷うから、気負う必要はないですよ。……あ。電車が来ましたね」
ホームにアナウンスが流れると、遠くの方にライトが見えた。プワァーン。と汽笛が響き、減速しながらあっという間にホームへ入る。一両編成の車両は座席がない広々とした空間で、天井から均等に垂れる吊り革だけが静かに揺れていた。
「なんか、首吊り縄みたいっすね」
誰に言うでもなく呟くと、発車のベルが響きドアが閉まる。走り出す車両の動きに合わせて揺れる吊り革に身を委ね、視線を佐々木へ向けた。ドアの窓から外を眺める横顔から読み取れる感情はない。次に視線を向けた、隣に立っている片倉はまだ顔色が悪そうだ。
「…………」
高瀬はそっと欠伸を噛み殺す。車窓から見える風景は真っ暗で、とても退屈だ。
「この後の予定ですが――」
ふと、佐々木が表紙に威嚇をしているヒグマがプリントされた手帳を開き、予定を読み上げていく。言葉の1つ1つが電車の揺れと相まって、眠気を誘うには十分だ。
「次の停車駅で降ります。……高瀬さん、ちゃんと聞いてました?」
「ふぁい?」
高瀬は欠伸を噛み殺す。小さく口元を引き攣らせた佐々木が溜息を漏らすと、次の停車駅のアナウンスが流れた。暫くしてブレーキ音が響き、ゆっくりと減速する。
「着きましたよ」
ドアが開き、地下鉄ホームへ降り立った。閑散とした空間では電光掲示板も沈黙し、まるで廃駅のような雰囲気が漂っている。
「箱庭に建設された都市は本国を模した造りになっていますが、ゼロ地区の中心が森林公園だったり、同じ敷地内に役所や図書館、大学病院が建っていたりと違いが幾つかあります。まぁ慣れてしまえば問題ないので、頭の端にでも入れておいてください。では、上に行きましょう」
佐々木は歩きだす。階段横のエレベーターやエスカレーターではなく、階段その物へ。息を切らせながらそれなりの長さがある階段を上り切った先には、屈強そうな警備員が2人、出入口の左右に立っていた。佐々木が自分の証明証を掲示しながら彼等の横を通り過ぎ、高瀬達もそれに続くが、鋭い眼光に射貫かれ立ち止まった瞬間に手首を掴まれ肩を竦めた。
「ああもう。何やってるんですか。お客さんじゃないんだから、ちゃんと身分証を掲示してください。うちは顔パスなんて極一部の上層部しか使えないんですよ。それくらい、扱っている研究が特殊なんです」
小言を右から左へ受け流し、慌てて首から下げているIDカードを掲示する。数秒間IDカードを凝視した警備員は即座に手を離し、何事もなかったように定位置へ。
「ここが、ゼロ地区にある役所です」
建物の中心に広々としたエントランスは10階分の天井が吹き抜けとなっており、穏やかな日差しが降り注ぎ渡り廊下の影を落としている。
「正式名所は高里役所第一庁舎といってただの役所ですが、研究所関係者は何故かここを本館と呼んでいます。これからおふたりには――」
案内板を前にした長い説明は高瀬の耳に入ってこない。それに気付いた佐々木が拳を微かに震わせたことに誰が気付こうか。高瀬は視線を巡らせた。エントランスの一角には観葉植物に囲まれた簡単な応接セットが複数設置されていて、飲み物の自販機も並んでいる。売店・食堂の看板を見付けて空腹を思い出す。
更に視線を巡らせると受付にに佇む中背で可愛らしいタイプと、背が高めなスレンダー美人が目に留まった。小さく手を振る高瀬に2人が気付くと、可愛いタイプは可憐に微笑み、スレンダー美人は妖艶な笑みを浮かべながら手を振り返す。
「良いところっすねぇ!」
「高瀬君、鼻の下が……」
「あぁ。受付けの2人共、綺麗でしょう? どっちも男性なんですよ」
「え?」
「え?」
高瀬は間の抜けた声を漏らし、片倉共に目をまるくした。
「左の子は女装が趣味。右の子は自認している性が生体と噛み合っていないそうです。なんであれ、二人は受付け業務に適した優秀な人材です。高瀬さん達には関係ありませんが、うちは難民達が仕事を探す際、徹底した適性検査の結果を参考に本人の希望も取り入れつつ仕事を斡旋しています」
「へ、へぇ……」
妙なドキドキを抑えつけながら、高瀬は声を絞り出す。
「失礼ですが、役所のように不特定多数の人が出入りする場で、そういった方に対して嫌悪や軽蔑をする人もいるのでは?」
片倉が問い掛ける。
「そうですね。今だからこそ、他者と自分の違いを許容する事が一般的になってきていますけど、どんな理由だろうと〝普通から外れた者〟を嫌う者は多いです。実害は何度もありましたが、人は心が貧しいと他者に対して優しく接することができない生き物だから、仕方のない事なんです」
「実害があるのに、仕方ないで済ましちゃうんすか?!」
高瀬が眉間にシワを寄せながら言う。
「天使様はお優しいので、そんな排他的な人にも手を差し伸べ、他者に優しくなれるよう導いてくださいます。なので、部外者である私達が気にやむ必要はありません。誰が誰にどんな思いを抱こうとも、当人の問題ですので」
「天使様? なんか急に宗教じみてきたっすね。ヤバくねっすか?」
高瀬が呟き、片倉は小さく頷いた。
「聞き捨てなりませんね。特に高瀬さん、耳の穴をかっぽじってよく聞いてください。箱庭を管理している天使様は偉大なお方です。人種差別、戦争などで居場所を失った者達を受け入れ、心身共に傷を癒し、他人が齎す不幸を怨むのではなく、手中にある幸福に目を向け心の豊かさを育むことに人智を尽くしてくださっているのです‼ 誰かが貧困で苦しむことも、誰かが迫害を受けることも、誰かを迫害することもない、生ある全ての者に優しい世界となる先駆けが、ここ、箱庭なのですから‼」
誇らしそうに言い切る佐々木は、高瀬達を黙らせるのに十分な圧に満ちている。
「話が逸れました。DNAサンプルの提出に関する書類には先に署名を頂いているので、他の各自必要な書類を書いてもらいます。それが終わったら身体検査をして、昼食を挟んでから上役と面談になります」
「行きますよ」と付け足した佐々木は、エレベーターへ向かう。
◇◇◇◇◇◇◇
数時間後、高瀬と片倉は佐々木に教えてもらった社員食堂へ足を運んだ。昼過ぎの食堂は人がまばらで、食券機は売り切れが目立っている。
「俺、腹減って限界……。しかもなんかクラクラするっす……」
高瀬が片手で腹を押さえながら項垂れると、ヒールの音をコツコツ響かせながら着崩した白衣の下にワインレッドのタイトなワンピースを着た美人が近付いてきた。
「あんらぁ‼ 見かけない顔ね、新人さん?」
ハスキーボイスが粋な美人は妖艶に笑いながら、深いスリッドから網タイツを纏った美脚を覗かせる。
「高瀬君、鼻の下が……」
「ふぇ?」
「うふふ。素直な子は大好きよ」
「……‼」
ウインクの直撃をくらい、高瀬は心臓を押さえながらふら付いた。
「あっちに売店があるから、昼過ぎはそっちに行くといいわ。買った物はココで飲食可能なの。じゃ、またね~」
片手をヒラヒラ振りながら立ち去る背を眺めた儘、高瀬は口を開く。
「て、天国……ここは天国っすよ、片倉さんっ‼」
「高瀬君。君は一度自分の顔を鏡で見た方がいい。トイレにでも寄って――」
「お。連れションなんて高校以来っすよ‼ いいっすよ、行きましょう‼ やっぱ、歳取ると頻尿になるんすか?」
「失礼な奴だな、君は……」
半ば引き摺られるように片倉はトイレへ連れて行かれた。
その後、売店で弁当や飲み物を買って戻ってきた二人は窓辺の席に腰をおろす。
「長閑っすね……」
「ああ、そうですね」
人通りがまばらな窓の向こうでは、時折散歩中の大小様々な犬が高瀬の上カルビ焼き弁当を凝視して微動だにしない。飼い主が気まずそうに頭を下げながら犬を抱きかかえて去って行く。
「犬って、すげぇ鼻が良いんすね」
「流石に窓の向こうにまで匂いは届かないのでは?」
「ところで、片倉さん。《無印》ってなんすか?」
「っ――」
飲んでいた緑茶を、盛大に噴き出す片倉。咳き込む背を高瀬は慌てて叩き、困惑する。近くにいた者がすぐに布巾を持ってきて「大丈夫ですか?」と声を掛ける。「さぁせん、あざっす!」とペコペコ頭を下げながら受け取った布巾で、高瀬は周囲に飛び散った水滴を拭いた。
「もう、何やってんすか。大丈夫っすか?」
「君が変なことを言うから誤飲したじゃないですか……」
「えー、俺の所為っすか? はいはい、そうっすか。さーせんっした。で、《無印》ってなんすか?」
「ヴェルダン皇帝直属の部下ってことです。……中等部で習いませんでしたか?」
「あ。俺、自分に必要な事しか覚えねぇ主義なんで。……で、皇帝直属の部下ってことは、アイツ、そんなに偉いんすか?」
「そうです。《無印》は帝国の中枢を担う者達の総称で、普段から人前に姿を現す事がありません。国によって一切の個人情報が隠されているので、仮に帝都で擦れ違っていたとしても、その者が《無印》だと知る事はないでしょう」
「なるほど。じゃあ、アイツは皇帝の忠犬ってことっすね‼」
「声が大きい‼」
片倉は溜息を漏らして周囲を窺い、近くに人が居ないことを確認して安堵する。
「滅多なことを言うもんじゃないですよ。彼等は特別で、法では裁けないんです。少しでも気分を害しただけで消された者も居るんですから……‼」
「あー……じゃあ、片倉さん危ねぇっすね」
「君にはデリカシーって物がないのか!?」
「顔色、すげぇ悪いけど大丈夫っすか?」
「当たり前だろう‼ 反逆者扱いを受けて《銀狼》に殺されてもおかしくない事をしでかしてしまったのだから‼」
「嗚呼、最悪だ……」と項垂れる片倉を数秒間眺め、悩んだ末に高瀬は口を開く。
「《銀狼》ってなんすか……?」
「……君は、今までの学業で何を学んできたんです?」
「自分に関係ねぇことは覚えねぇ主義なんで‼」
どこか誇らしげに言い切る顔は清々しい。
「《銀狼》は、皇帝直属の暗殺部隊ですよ。この《銀狼》も《無印》と同じ扱いだそうです」
「へぇ、銀狼ねぇ……。銀狼、銀狼……。なぁんか聞き覚えがあるような?」
どうせろくな話しではないのだろう。と決めつけた片倉は溜息を漏らし、海鮮トルティーヤを口へと運ぶ。
「あ、思い出した。ヴェルダン七不思議だ‼」
「七不思議?」
「俺が小坊の時に流行ってたんすよ、七不思議。銀狼は確か五番目のやつで、七番目の話を知ったら銀狼に殺される‼ ってやつだったっす」
「時に人は、隠したい事実を作り話として吹聴することで蓋をすることがあります」
沈んだ声音で片倉は言葉を続ける。
「私は《無印》になれなかったが、君よりも《無印》に近かった。身の弁え方を知っていた筈なのに……。あの眼鏡の優男、国立病院の理事長である桐生宗次郎様の御子息ですよ。そして霧君は、きっと――」
「桐生宗次郎って、あの皇帝の担当医って経歴がある桐生宗次郎?」
「敬称を付けなさい‼ 不敬ですよ‼」
「さーせん」
「まさか《無印》が2人もいるなんて‼ 私はきっと、箱庭で死ぬに違いない」
「突然のサスペンスとか嫌っすよ? 昼ドラじゃねぇんだから……」
「もしも、君が無事に箱庭を出る事ができた時に私が隣に居なかったら、私は病気が悪化して死んだと、妻に伝えてください……」
「冗談やめてくださいよ。ここは戦場っすか? ちげぇっしょ?」
「君はヴェルダンの恐ろしさを知らないから、そうやってのほほんとしていられるんですよ。どんなに〝可哀想な人に優しく〟と言うルールを幼少期の頃から擦りこまれたとしても、どんなに道徳を徹底して教え込まれようとも、私利私欲がある状態が健全な人間が暮らす場所で、まったく犯罪が存在しないわけがない。いや、ヴェルダンに犯罪者は居ない、と言うべきなのか……?」
「さーせん。俺、まどろっこしい話しはちょっと……」
こんがり焼けた上カルビでタレが染みた白米を包んで口へと運び、咀嚼する。噛めば噛むほどに甘辛ダレのコクと焼肉の旨味が白米と融合し、糖質とタンパク質が奏でる芳醇に舌鼓を打つ。「高瀬君」と言いながら眼鏡をクイッと持ち上げた片倉の目は、死んだ魚のように暗い。
「〝ヴェルダンに犯罪者は居ない〟のだよ。大帝都の治安は軍警によって護られてはいるが、犯罪者は《鵺》に監視され、《銀狼》によって処理をされ、《鴉》に遺体を始末される。だから、ヴェルダンに犯罪者は居ないんです」
「うーん……? ……七不思議の四番目が監視者鵺。六番目が掃除屋鴉っすね。もしかして片倉さん、七番目を知ってたり?」
「七不思議で言われている七番目は知りませんが、想像は容易いです」
「七番目って、何すかね?」
「ヴェルダンの秘密」
「……俺、聞いちゃって大丈夫なんすか?」
「君と話していて思い出したんですが、昔、私に七不思議の存在を教えてくれた子も、七番目で口を閉ざしました。でも、考えた末にあの子はこう言ったんです。〝七不思議は、七番目を知っている者を脅す為に作られた実話だ〟と」
ふと、食堂内の微かなざわめきがピタリとやみ、空気が張り詰めたような気がした。片倉の表情はより一層陰り、微かに唇が震えている。
「俺、片倉さんより物を知らねぇし、知った所で重荷を半分背負うなんてできねぇけど……こうやって知り合ったのも縁だし、居なくなったら寂しいっす。ほら、カルビ食って元気もりもりっすよ‼」
片倉が手に持った儘の海鮮トルティーヤの上に一枚のせた。無邪気な笑顔に毒気を抜かれた片倉は小さく笑う。
「ありがとう」
言葉を返す代わりに、照れくさそうに高瀬は笑った。
――――――――――
補足
前田さんは優れた不潔耐性をもっているのですが、ノミやダニに関しては人一倍敏感で、自身の清潔感を保つよりも自室のノミ・ダニ処理を徹底しているので、寮室はとても綺麗です。高瀬との出会いで清潔感を取り戻したので安心してください。でもほんのり犬くさいです。
岡田さんは複雑な性別の持ち主ですが、本人は心と身体のギャップを楽しむと決意し、同期の前田さんにだけは遠慮なく乳を揉みます。いっとき前田さんに対して恋心を寄せたりもしましたが、気心知れる友人枠で落ち着きました。
佐々木はクジ引きで案内係になりました。高瀬みたいなタイプが苦手です。
受付の妖艶美人はテルキと言い、岡田さんの飲み友達。可愛い方はハルンベルと言い、岡田主催の焼肉同好会メンバーです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます