二章 魔女のマベルは時間が欲しい! ①

 王都の中心地にレンガと土で造られた王城。城と言っても城郭などはなく、少し高い塀と堀で囲った区域に小屋や館、倉庫などが立ち並んでいるだけである。どれも外観は全体的に茶色く、お世辞にも華美なものではない。王が暮らす館だけは二階建てだったが、一階の床は必要な場所以外、地面の土が剝き出しである。

 王城の内装には漆喰が使われており、その壁には絵などが描かれ、僅かなりと彩りを添えてはいる。実に簡素な作りであるが、西方諸国の城と比較すると華美な方ではあった。

 そんな王城の切り取り窓が一つあるだけの小さな板張りの部屋で、一人の男が机に積まれた羊皮紙に目を通している。

 男の名はアジェール・ルイ・プロット。このプロット王国の第二王子である。歳は二十歳になったばかりだが、数年前から父王に代わって政務を取り仕切っていた。

 頭脳明晰、人格優良と評されるが、体を動かす事を好まないせいか、控えめに言ってやや小太りである。しかしそんな所も、その愛想の良さから逆に可愛がられる要因の一つとなっていた。

 そんなアジェール王子が一枚の羊皮紙を手に取り愚痴をこぼす。

「全く……。兄上が前線に行かれてから、死傷者が増えすぎじゃないか? 」

「アンディゴ殿下ですからなあ。ですが、その分御味方の勝ち戦も増えておりますれば、多少は致し方ないかと」

 そう答えるのは、長年プロット家に仕える老宰相である。

 この老宰相は全ての報告に目を通し、アジェールや王の裁可が必要な物を振り分けている。最もこの国の事情に通じている男である。

「そうは言うけどな。怪我人の治療費も、遺族への見舞金も馬鹿にならない。じいにはマティヤフに説法だろうけどな。それに、勝ってると言ったって、ペニレの連中を追い返してるだけだ。領地が増える訳でもなし、兄上ももう少し上手く立ち回って頂きたいものだ」

「アンディゴ殿下は野戦上手でいらっしゃいますからな。前線で指揮も執られ、兵の士気も高く、評判もよう御座いますぞ」

「どうせ僕は頭でっかちの嫌われ者さ。それと、兄上のは戦上手というのじゃない。あれは猪武者と言うんだ」

「はっはっ。手厳しいですな。それにアジェール殿下は民には慕われております。卑下なさる事はありますまい。そうそう。その猪殿下からこの様な物が」

 そういって老宰相が取り出したのは、掌に収まるほどの小さな容器。

 受け取ったアジェールが開けてみると、中には何かの軟膏が。

「これは……傷薬の様だな。質も良さそうだ。こんな物兄上がどこで?」

「怪我人の収容所にヴィクトル様が立ち寄られたそうで、その時に兵たちが分けていただいた物だそうですよ」

「『射手いて』殿がか……。どこで手に入れた物かは?」

「マベル=グラン村の魔女が作った物と聞き及んでおります」

「マベル=グラン……? 聞いた事のない名だな。それに魔女の薬か」

「調べました所、ペニレ王国との国境にほど近い場所にある小さな村の様ですな。魔女の名はマベル。例の噂の魔女の様ですな」

 既に調べ上げている老宰相の仕事の早さに、アジェールは満足気に頷く。

「ああ、あの下らない噂の。……ふぅんそうか……。魔女か……。悪くないかもな」

 これは殿下の悪い癖が出てしまったかな。と、老宰相はアジェールの態度から察したが、それをいさめる気はなかった。趣味の良い物ではないが、度を越さなければ許容できる範疇であると判断していたからだ。

「少し息抜きも兼ねて、僕が薬の買い付けに行くとしよう。うん。それがいいな」

「では明日、出立できるよう準備を整えておきましょう」

「任せた」

 朗らかに笑いながらアジェールは、いつも以上に精力的に執務に励んだのだった。


          ◇


 マベルの朝は今日も早い。

 同居が始まって直ぐはアイリスたちを起こさない様にそっと起き出していたのだが、気付けば二人とも起き出していて、夜明け前の日課に付き合ってくれていた。

 初めの頃は慣れない山の中、それも太陽も顔を出していない真っ暗闇の中での素材採取。頼りになるのは星明りだけ。ランタンや蝋燭の灯りさえもない。素材の劣化を防ぐためだ。それほどまでに採取には気を使っていた。

 マベルは慣れたもので、足取りも危なげなく、目的の素材も直ぐに見つけてしまう。

 アイリスはというと、流石独立審問官。鍛え上げられた肉体は、慣れない暗闇の山道も難なく踏破してみせた。しかし、採取の方はサッパリだった。

「見える訳ないでしょ!」

 ムキーっと暴れたい気持ちをグッとこらえていた。それと言うのも、実際暴れそうになった時にマベルから、

「ダメッ!」

 といつにない鋭い声で怒られてしまったからだ。

 これにはアイリスもビックリした。あの無表情のエミリーまで、一瞬だが驚いた表情を浮かべた程だ。

「あ……。急に大きな声出してごめんね……」

「いえ……。私が悪かったわ。ごめんなさい」

 それ以降マベルを怒らせない様に注意しているのだ。

 べ……別にこれは怒ったマベルが恐かっただけであって、魔女に恐れをなしている訳では決してないんだから! バクバクと早鐘を打つ胸を抑える様に手を当て、アイリスは自分に言い訳をしていた。

 ただ、アイリスが暴れたくなるのも当然だった。頼りの星明りは山の木々に阻まれ、地面を照らすに至るのは極々僅か。元々頼りない星明りだと言うのに、それすらも殆どないのでは真っ暗闇と大差がない。

 だというのに、アイリスと同じく初めての筈のエミリーはと言うと、メイド服のまま優雅に山道を歩き、流石にマベルには負けるものの、良いペースで指示された素材を集めていた。

 

 夜明け前の採取にも慣れて来たある日の事。

「今日からはこの時期にしか採れない『ホッコリ草』を集めます!」

「ホッコリ草?」

 聞いた事のない薬草(?)の名前に、アイリスは首をかしげる。

「春から初夏に掛けての半月ほどの短い期間にだけ採れる薬草です。正式名称は別にありますが、葉を煎じて飲むとホッコリするので『ホッコリ草』と呼ばれてます」

「ふぅん。で? それが何の素材になるの?」

「色々です! 幅広く使えるので重宝する薬草なので、大量に集めて保管しておきます。ので、頑張って集めましょう! ホッコリ草は日中に採取出来るので簡単ですよ」

 と言われて来たのは山の中。木々の天井にぽっかりと穴が開いて陽射しが差し込む日当たりの良い場所に、くだんのホッコリ草が群生していた。

 ハートに似た形をした葉っぱの草がホッコリ草だ。見た目もどこかホッコリさせる。

「ここで一つ注意ですが──」

「あったわ!」

「あ、それは『ポックリ草』ですね。口にするとポックリ逝くので『ポックリ草』と──」

「毒じゃない!」

「ポックリ草の特徴は、葉っぱの後ろに綿毛があるんだけど──」

「ホントね! ふわふわしてるわね……」

「触ると綿毛の毒で手が痺れるから……って遅かったか」

「お嬢様……」

「……ごめんなさい」


 またある日の採取では──。

「今日は『トゲトゲ草』を集めます!」

 そう宣言するマベルに付いて行った先は渓流だった。山からの澄渡った水には、川魚が泳いでいるのが傍を歩いているだけで見て取れる。

 しかしマベルは川魚など一顧だにしない。目当ては食料でしかない川魚ではなく、薬の原料となる『トゲトゲ草』だからだ。それに、渓流の川魚など、マベルにとっては何一つ珍しいものではないという事もある。

「アイリスさん。先に言っておくからちゃんと聞いてね」

「ええ。同じ失敗はしないわ」

「流石です。お嬢様」

 一見すると馬鹿みたいだが、言葉通り同じ失敗をしない。それがアイリスである。

 何度だって同じ失敗を繰り返すマベルは素直に、アイリスさんは凄い、と内心驚いていたし、尊敬していた。

「『トゲトゲ草』は文字通り、葉っぱがトゲトゲしてるんだ。葉っぱの先端が硬くなってて、ちょっと赤みがかってるの。毒とかはないけど、油断してると色んな所にブスっと刺さって怪我しちゃうから気を付けてね」

 形は──と喋りながら、マベルは地面に葉っぱの形を絵にしていく。

 モミの木の様なギザギザとした形の、見るからに痛そうな葉っぱだ。

「わかったわ!」「ストーップ!」

 即座に『トゲトゲ草』を採りに行こうとするアイリスを、すかさず制止するマベル。

 マベルだって学習している。

「『トゲトゲ草』もよく似た別の草があるから気を付けて。それと、『トゲトゲ草』は根っこを使うから、丁寧に根っこまで抜いてね。試しに幾つか採って来るからちょっと待ってて」

 そう言うとマベルは川沿いを歩いて無造作に何本か草を抜くと、直ぐに戻って来た。

「これが今日の目的の『トゲトゲ草』」

 まず最初にマベルが見やすいように地面に置いたのは、さっき絵に描いたのと同じ形状をした葉っぱの草だった。

「で、こっちが『トゲトゲ草』に良く似た『トゲナシトゲトゲ草』。で、こっちが『トゲアリトゲナシトゲトゲ草』で、これは『トゲナシトゲアリトゲトゲ草』」

 そう言いながら、『トゲトゲ草』に良く似た草を三つ並べた。

「頭がおかしくなりそうだわ……」

「あはは……。気持ちは分かる……」

 こうした良く似た植物や昆虫などは、未だにマベルの悩みの種だ。

「『トゲトゲ草』だけにある特徴があるから、そこを良く見て。棘が硬くて先端まで赤みがかってるのが『トゲトゲ草』だから、そこに注意してくれたら大丈夫!」

「任せなさい!」


 ──等という日々を過ごして、同居生活も早一ヶ月になろうとしていた。

 今日も朝──という名の未明──の採取を終え、最近朝食の支度はもっぱら一足先に戻ったエミリーが用意していた。朝食が済めばマベルは薬の調合に、アイリスは武術の鍛錬をエミリーと行う。

 以前薬の調合をしている所も観察しようとしたら、「魔女の秘密ですから」と工房から閉め出された。その時のアイリスの行動も早かった。

 これは怪しい。我が意を得たりと、アイリスが気配を完全に殺して工房の戸に張り付き、聞き耳を立てる。部屋の中からはマベルが薬の調合の準備をしているのだろう、ゴトゴトと重い物を動かしている音や、ガサガサゴソゴソといった軽い音が聞こえて来る。

 特におかしな所はない。しかしアイリスは油断する事なく、僅かな音も聞き逃すまいと神経を集中させていた。

 そんなアイリスをエミリーは「無駄な労力ですが、頑張ってくださいお嬢様」と、無表情の仮面の下で応援しながら見つめ、そんな二人をノワールが呆れた様子で眺めていた。

 そうして聞き耳を立てる事暫し、作業の音だけが響いていた部屋に変化が起きる。

 ゴポゴポと湯が沸く音と、それを掻き混ぜる音。そして──

「ひぃ~~っひっひっひぃ!」

 マベルの奇声が。

 その瞬間、アイリスは部屋の中へ、戸を蹴り壊して踏み込んでいた。

「きゃっ! ──えっ!? 何っ? なに?」

「遂に正体を現したわね!」

 ビシリ。と指を突き付けるアイリス。

 その先には、いつもの魔女服で楽しそうに大釜を掻き混ぜていたマベルが、驚きと困惑の表情を浮かべて闖入者であるアイリスに視線を向けている。

「フフ……。全部聞かせて貰ったわ」

「全部……? って、あっ……」

「言い逃れは──」

「いやああああああああああああああ! アイリスさんに変な子だって嫌われちゃうううううううううううううううううう!」

 マベルの絶叫が、言い募ろうとするアイリスの言葉を完全に遮ってしまう。

「いえ……、元から変な子だとは思ってるから──」

 それはそれで失礼な事を言うアイリスだが、マベルの耳には届かない。

「ああああああああああああああああ! でもだってしょうがないじゃない! ああするのが魔女のたしなみだって師匠から教わったんだもん! それに何だか魔女! って感じで楽しいんだもんっ!」

 一人でする分にはノリノリで楽しい事も、他人ひとに見られると恥ずかしい事というものは、誰にだってある。ここまで取り乱す事は珍しいだろうが。

「あの、マベル?」

「うううう……。もうダメ。私は奇声を上げて笑う変な娘としてアイリスさんにゴミを見るような目で見られる運命なのね……。アイリスさんとの楽しい日々を知ってしまったいま、もうそんな未来には耐えられない……。一体どうすれば……」

 絶叫から一転、部屋で最も暗い隅っこでうずくまったマベルは、魔女服ですっぽり体を覆い隠して黒い塊になってしまった。

 そんなマベルにそっと、エミリーが寄り添う。

「大丈夫ですマベルさん。お嬢様はもっと変な人ですから嫌ったりしませんよ。勿論私もです」

「本当?」

「ええ。本当です。ですよね、お嬢様?」

「当たり前でしょ。そんな事で嫌いになったりしないわ。それと、勘違いで邪魔しちゃって悪かったわ。ごめんなさい」

 毒気を抜かれたアイリスが素直に謝罪し、マベルも醜態を謝罪して、互いに仲直りをしたのだった。

 そんな出来事があって以来、マベルが薬を作っている間、工房には近付かない様にしているのだった。

 薬の仕込みを終えると、お昼まではお店の営業時間だ。とは言っても、辺鄙へんぴな田舎の村だ。客は滅多に来ないので、店番といっても大してする事はない。来ても大半が村人なので、この時間は掃除したり本を読んだり、お客さんとお喋りしたりしているのがこれまでの常だった。

 最近は専らアイリスとお喋りしている事が多い。

 ある時ふと気になって、マベルはアイリスに尋ねてみた。

「そういえばアイリスさん。お家の方に顔は出さなくても良いの? ずっと居てくれて、その、私は嬉しいけど、心配されてるんじゃない?」

「良いのよ。ま、心配はしてるかもしれないけど、大丈夫よ。エミリーが手紙の遣り取りはしているようだし。ね?」

「ええ。毎度『早く戻ってきて身を固めてくれ』と書かれていますが、ええ。問題ありません」

 本当に問題ないと思っているのかどうか、その無表情の仮面から窺い知る事はできない。

「ほらね。いつも通りの内容よ。問題ないって分かるでしょ」

 アイリス自身は本当に問題ないと思っているのが一目瞭然だったが……。

「問題ありまくりじゃん! ──ハッ! もしかして婚約者とかが居たり……とか?」

「しますね」「勿論居るわよ」

「やっぱりーーーー!」

 村人以外で初めての浮いた話に、マベルのテンションはおかしくなっていた。

「で、で、で、で、で? 誰? お相手はどこのどなたなんですくわっ!?」

「くわっ。じゃないわよ。少し落ち着きなさい」

「これが落ち着いていられますかってんだ!」

「てんだ……って。まあ別に秘密でもないし教えてもいいわよ。ただし──」

 ずいっとアイリスは身を乗り出して、マベルのおでこにピタリと指を突き付ける。

「あなたの好きな人を教えなさい。勿論男性のよ?」

「え? え──────────っ! 私のですか!?」

「そうよ。人から情報を得ようと思ったら、先ずは自分から対価を差し出さないとね。違う?」

「うう……。えー、でも……うう、やっぱり気になる……」

 コロコロと変わるマベルの百面相を、アイリスは楽しそうに眺めている。

「ふーん。居るんだ?」

 ニヤリ。とアイリスはわらった。

「──ハッ!? 嵌められた……」

「ねえねえ。どんな奴よ。相手はあなたが惚れてるって知ってるの? ねえどうなのよ。教えてくれたら、婚約者どころか私の理想の相手も教えて上げるわよ。どう?」

「意外と喰いつきますね」

「私だって年頃の女ですから、そりゃあ恋バナの一つや二つ興味くらいはあるわよ。それもその相手がマベルなら猶更ね」

「う~~~~。約束ですよ……?」

「誓って」

 羞恥で顔を真っ赤に染めるマベルに比べて、アイリスの堂々とした態度たるや。

「私としてはその、年上で、強くて、その、一本筋の通ったような芯のある人が好み、です」

「顔とかはどうなの? やっぱり王子様系? それとも戦士系? あるいは学者系とか?」

「顔は別にその、そんなに。でも、しいて言えば、戦士系? なのかな?」

 そう言ったマベルはある特定の人物を思い浮かべていた。

 そしてアイリスの独立審問官としての洞察力は、それを鋭く見抜いていた。

「誰を思い浮かべていたのかしらあ?」

「ハッ!? もう! もうっ!」

「観念して吐きなさい。吐いちゃいなさい! このこの」

「ヴィ……」

「ヴィ?」

「ヴィクトルさん……です……」

 言っちゃったー! と耳まで真っ赤にしたマベルは両手で顔を覆ってしまった。

 そんな仕草も可愛らしい。

「ヴィクトル……って、もしかして、ヴィクトル・ランベール? あの『射手いて』の?」

 アイリスの確認に、コクリと一つ、頷いて肯定する。

「へー、ふーん。マベルはファザコンか。変態ね」

「ファ……っ! へ、変態じゃないもん! ちょっと年上の人が好きなだけだもん!」

「へえええええ! 三倍ほど歳が離れてて“ちょっと”ねえええ?」

「もしかしたら魔女の中では“ちょっと”なのかもしれませんよ、お嬢様」

「エミリーさんまでっ!?」

「それに知ってる? ヴィクトルって各地に現地妻が居るらしいわよ」

「え? 本当!」

 アイリスの情報に何故か喜ぶマベル。

「う、嬉しそうね。喜ぶところじゃないでしょうに」

「奥様は一人だけって人なら流石に無理かなって思ってたんだけど、現地妻オッケーな人なら私にもワンチャンあるかなって……」

「やっぱり変態ね」「前向きでよろしいかと」

 それに、とエミリーは続けながら、ヨヨヨと涙を拭く振りをしつつ話を続ける。

「お嬢様に比べれば、ファザコンで都合のいい女な事くらいどうという事はございません」

「酷いっ!?」「どういう意味よ!」

「どうもこうも……。そのままの意味ですが? さ、次はお嬢様の番ですよ」

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