連想ゲーム
此花
エピローグ
彼女「雪、山、人」
僕「遭難」
彼女「海、太陽、酒」
僕「BBQ」
彼女「突然、テレビ、砂嵐」
僕「ポルターガイスト?」
かれこれ1時間ほどこのような事をしている。
放課後、クラスメートの女子から、
「暇だからゲームに付き合って」
と言われ、渋々承諾し連想ゲームがスタートした。
彼女「カッター、手首、女」
僕「リストカット」
彼女「夜、包丁、男」
僕「不審者」
僕が返事をしても彼女は反応せず、ただ僕の目を見て
ゲームを続ける。
それにしてもよくこんなにも言葉が出てくるものだ。
彼女「血、海、叫び」
僕「地獄」
彼女「悪魔、神父、十字架」
僕「エクソシスト」
気付けば教室にいるのは僕と彼女だけになった。
夕日の光が教室を照らす。
彼女「私、人生、漆黒」
僕「?」
彼女「首、ナイフ、切る」
僕「ちょっと待って」
不穏な言葉に焦りを感じる。
その焦りを無視するかのように彼女は続ける。
彼女「君、消えない、トラウマ」
僕「...」
彼女「私、最後、見て」
僕「...?」
彼女は鞄からナイフを取り出し、自分の首に当て
スッと刃を動かした。
教室内に鮮血が飛び散る。
僕は何も言えず、その場に座っていることしかできずにいた。
「おーい!早く起きろ!」
はっとし目を覚ます。
どうやら授業中に寝ていたらしい。
「夢?」
周りを見渡しても夢に出てきた少女はいなかった。
連想ゲーム 此花 @kuonlu-na
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