第18話 朝まで
「最後までシちゃったね……」
「だな……」
俺とナナミは恋人じゃない。
ただの幼馴染だ。
にも拘わらず、今日俺たちは最後までシてしまった。
はぁ……何やってんだ、俺は。
ナナミとエッチしたことに罪悪感を覚える。
幼馴染とこんなことしてよかったのかな……?
いや、絶対ダメだろ。
俺たちは恋人じゃないのに……。
はぁ……マジで何やってんだ、俺は。
まぁいいか。
無理矢理したわけじゃないし。
これ以上変なことを考えるのはやめよう。
「翔吾くん……気持ち良かった?」
「ああ、最高だったよ。ナナミは?」
「アタシも凄く気持ち良かったよ」
「ははっ、めっちゃエロい声出してたもんな」
「も、もうそれ言わないでよっ! 恥ずかしいじゃんっ!」
ナナミの顔は真っ赤になっていた。
恥ずかしいんだろう。
あっ、ちなみに、ナナミは初めてじゃなかった。
高校時代に付き合っていた彼氏と最後までシたことあるらしい。
ナナミは経験済みだったのか……。
そりゃそうか。
ナナミ美人だし。
もし処女だったら逆にビックリするわ。
「その……アタシと穂香ちゃん、どっちの方が気持ち良かった?」
「ナナミの方が気持ち良かったよ」
「ほ、本当……? 嘘ついてない?」
「嘘じゃないって。マジでナナミの方が気持ち良かったよ」
「ならいいけど……」
ぶっちゃけ、穂香よりナナミとエッチする方が気持ち良かった。
ナナミの方がテクニシャンだし。
あんなテクニックどこで覚えたんだろう?
ネットで勉強したのかな?
それとも、元カレに仕込まれたのかな?
まぁなんでもいいか。
『どう? 気持ちいい?』
『うん、それマジでヤバいわ……気持ち良すぎるっ』
『ふふ、じゃあもっと続けるね?』
「お、おう、頼む……』
あの夢のような時間を思い出した途端、変な気持ちになってしまう。
ヤバいっ、またムラムラしてきた……。
「あ、あの……ナナミさん」
「ん? なに? どうしたの?」
「その……もう一回だけ相手してくれませんか?」
「へ?」
俺の言葉にナナミは目を丸くする。
すぐにナナミはニヤリと小悪魔のような笑みを浮かべる。
「なになに、そんなにアタシとエッチしたいの?」
「はい……したいです」
「ふふ、いいよ。もう一回アタシのこと求めて」
「え……? マジで? いいの?」
「うん、いいよ。アタシも翔吾くんとエッチするの好きだしね」
「ははっ、サンキュー、ナナミ」
再び俺たちはベッドの上で肌を重ね合った。
◇◇◇
【ナナミ 視点】
今日、大好きな翔吾くんと最後までしてしまった。
まさか、あの翔吾くんとエッチすることになるなんて……。
夢みたいだ。
今日はエッチすると思ってなかったから地味な下着を着ていた。
はぁ……もっとエッチな下着着てくればよかった。
「はぁ…はぁ…はぁ…いっぱいしたな、ナナミ」
「うん、そうだね」
翔吾くんと連続で5回もシてしまった。
そのせいで全身が汗だくだ。
この人、凄い体力だ。
今まで付き合ってきた彼氏は三回が限界だったのに……。
「ナナミっ、もう一回シないか?」
「えぇぇ……!? 翔吾くんまだできんの?」
「おう、まだまだできるぞっ! たぶん、あと5回はできるかな」
「……」
さっき連続で5回もシたのに、まだできるんだ。
翔吾くんの体力本当に凄いなぁ……。
普段何食べてるんだろう?
「やっぱりもうダメか?」
「ううん、ダメじゃないよ。もう一回しよっか、翔吾くん」
「おおぉぉ! ありがとうな! ナナミ!」
再びアタシたちはベッドの上で夜のプロレスごっこを楽しむ。
翔吾くんとエッチするのは本当に気持ちいい。
気持ち良すぎて何回も絶頂に達してしまった。
うぅぅ……恥ずかしいよ。
今まで色んな人達とエッチしたことあるけど、翔吾くんとのエッチが一番気持ちいい気がする。
アタシたち、身体の相性イイのかな?
「ナナミっ……」
「翔吾くんっ……」
結局、アタシたちは朝まで激しい運動を楽しんだ。
本当に幸せだ。
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