第17話 逆襲の田中財閥(シュウマイ)

「皆さんお電気ですか?最近萎えてるまめでんきゅう−ねこです。

料理簡単にできないかなぁ〜」


「なんで萎えてるのかなんとなくわかるデメニギスだ」


「なんで萎えてるのか解説できる幽霊です」


「なんで萎えてるのかわかんないですけど向日葵と萎えるって漢字の違いならわかる風です」


「最近、餃子ぎょうざを食べたんだよねぇ」


「ほう、まめでんきゅう−ねこ、餃子の話の最中悪いが今回作るのはシュウマイだ」


「日記ぐらい言わせてよ」

「人を日記扱いするな」


「さて、餃子の作り方はたまに見ますが、今回はシュウマイですか」


「そうそう。なんでかは知らないけどシュウマイって焼売って書くことなら知ってるよ」


「お前の知識を暴露されても困るの2乗なんだわ」


「東大生の専売特許がなくなるからやめて」

「あれ東大の専売特許じゃねーよ」


「とまぁ、マイマイってなんか名前がカタツムリみたいで良いよね」


「急にシュウマイじゃない話されても困惑しかしない」


「ってかなんでシュウマイって焼売って言うんだろね。

蒸し料理なのに」


「『中国料理辞典(下)技術・文化篇』 (同朋舎,1999.8)【シュウマイ/焼売/乾蒸焼賣】の項目(p.136)によりますと[シュウマイは地方によっては『焼麦シャオマイ』とも書き、病害を受けてまっ黒になった麦の穂を伝染を防ぐために焼いた、その形に似ているところからついた名称]という説があるらしいですよ」


「ごめん頭痛くなってきた」

「(言葉にできない諦め)」


「とまぁ、先輩、シュウマイ作ったことあるんですよねぇ?」

「ない!!!!!!」


「よく作ろうとしたな」


「だって作ったらマウント取れそうじゃん」

「ただの好奇心でした」


「まぁ餃子ならまだしも、シュウマイはそこまで作るものではないと思うので、確かにマウント取れそうですよね」


「だよねぇ。じゃあ早速作っていこーか」

「今回は早いな」


「まぁなんか嫌な予感がするんだよね。なぜなのかは知らんけど」


「マジかよ」


「先輩いろんな勢力から敵視されてますからね」

「まぁ風よ、君もいつか僕みたいにヘイト買うプロになれるよ」


「なんだそのクソみたいな称号」


「まぁまぁまぁ、じゃあ作っていくよ。

じゃあまずはあんから作っていくよ。玉ねぎの皮を剥いてね。

剥いたらみじん切りに切っていきます。

切ったらボウルに入れてね」


「みじん切り玉ねぎを見るとハンバーグを食べたくなるな」


「どーゆう性癖なの」

「忘れてくれ」


「あぁわかりますそれ」


「幽霊もハンバーグ派か」


「僕は生派かなぁ」

「野良猫の感想」


「んで、その次に生姜の皮を剥いていくよ。ぶっちゃけこれは、チューブタイプでもOKだよ」


「ならチューブ使えよ…………」


「まぁそう堅いこと言わずに……。料理は手間暇かけてやるからねぇ」


「えっとお前1番最初に言ったの覚えているか?」


「み」

「皆さんのじゃねーよふざけてんのか!」


「ふざけてる」

「自覚してくれただけで嬉しいの初めて」


「剥いたら今度は生姜をすりおろしていくよ。

怪我しないよう、適当に慎重にね」


「汎用性高いセリフだなそれ」

「僕もお気に入りだからね」


「確かに先輩、料理で刃物使う時必ず言ってますもんね」


「いつか君もいつか僕みたいに安全を呼びかけるプロになれるよ」


「自分のことプロだと思ってるんすか先輩」

「すいませんアマチュアでした(泣)」


「まず安全を呼びかけるのにプロとかアマチュアとかあるんでしょうか?」


幽霊きみみたいな勘の良い人は嫌i「今なんて言いました?」」


「すいません何も言っておりません(泣)」


「玉ねぎで泣いてんのか悲しくて泣いてんのか……」


悲しくて僕病んでます。


「作者も病んでんのかよ」


学校で行事があって、大量のテントを張る必要があるんですけど、仕事できなさすぎてリストラされました。


「かわいそうにwwwwwwww」

「あーそれでなんか怒られたんだよね作者」



同学年の女子に結構キツいこと言われて、泣くまではいかないけどちょっと悲しい気分です。


「ストライキ起こそうよ!」

「ダメだろーが!!!!!!」


「先輩もうちょっと面白いこと考えてくださいよ」


「風もまめでんきゅう−ねこ側につくなよ……」


「風さんついにまめでんきゅう−ねこさん側に言ってしまうんですね」


「なんかすいませんもう僕喋りません」

「こいつも病んだぞ………。

おいまめねこ!後輩が病んだが⁉︎」


「さっき切った玉ねぎに片栗粉入れて混ぜてくよ」

「風よ先輩は選んだ方が良いぞ」


「そこに痺れる!憧れる!」

「あーもうダメだこりゃ洗脳済みだ」


「さぁてボウルに豚ミンチを入れて、そこに、

ごま油、醤油レッド砂糖ブルー味醂ミリーンを入れていくよ。

あとさっきすった生姜イエローもだね」


「スーパー戦隊か!!!!!!

…ごま油はなんで入れないんだよ」


漢字少ないからルビ入れられない。


「製作者もうちょっと気をしっかり。



…………あれ味醂がグリーンじゃなくてミリーンだぞ⁉︎⁉︎」


「なんだバレちゃったか」

「この戦隊モノ信用できねぇな。警察呼んだ方が早そう」


「んで、豚ミンチにそれらの調味料も加えていくよ。

入れたらこねていきます」


「子供とかが楽しみそうだな(偏見)」


「偏見は人を傷つけるよ」


「珍しくまともなこと言ったなと思ったけど俺に言ってんのか……」


「デメニギス以外に誰か言う?」

「ふざけんなおい」


「こね終わりの目安は、生地がねっとりしてくるくらいまでだね」


「急に⤴︎話を⤵︎変えるなぁぁ!」


「お、なんかミンチがねっとりしてきたね」


「マ、マグロのたたきみたいだな…………(堪えてる)」








「食べる?」


「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!(爆発)」


ズドカァァァァァァァァァァァァァァン


「物理的に爆発した⁉︎」


「ミンチにさっき片栗粉を混ぜた玉ねぎを入れて、またこね混ぜていくよ」


「またこねるんですね……」


「よくこねると美味しくなるらしいよ。







まぁ本音言うとあんま味変わらん気がすr「個人の感想ですよ⁉︎個人の!」」


「なんかぁ、今日先輩ヤバいことめっちゃしてますね………。













   いつものことか」


「切り捨てないで⁉︎


んで混ぜたら餡の完成だね。

今回はシュウマイを12個作ろうと思ってっから、ピザみたく12等分します。

12分の花嫁だね!」


「「…………………………」」








「爆発しよーかなぁ」

「早まらないでください⁉︎」


「……サラダ油をつけたスプーンを使って、1個ずつ丸めていくよ。

手に餡がくっつく時は、手にも油を塗ると良いよ。


んで全部丸めたら、シュウマイの皮で包んでいきます。

シュウマイの皮を餡にかぶせて、軽く横から掴んだら、皮を餡に押し付けて、丸めていくよ」


「まぁそんなもんなんじゃねーのか」


「なんかデメニギス復活してるw」

「笑うな」

「すいません」


「(先輩が哀れに見えてきたけど自業自得か」


「聞こえてるよ……?」

「あ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」


「………これを全部丸めていくよ。

できたら、フライパンにサラダ油をひいて、生シュウマイたちを乗せていくよ。

乗せたら蓋して弱火でじっくり焼いていくよ。

しばらくお待ちください」


ズドカァァァァァァァァァァァァァァン



いきなり窓を突き破って、男が入ってきた!


「ファ⁉︎⁉︎⁉︎な、なぜぇ?強盗⁉︎」


「やぁやぁ、まめでんきゅう−ねこ、久しぶりだなぁ!

俺の名前は!田中たなか りく

もみじちゃんと2人きりになれる時間を邪魔しやがって!」


彼は陸。田中財閥の次男で、椛という女版ジャイアンの肩書きを持つ女子のことが好きな男だ。



「あぁそん時のことは悪かったと思ってるよ!

けどさ!悪いこと言わないから、椛と付き合うのはやめといた方が良いよ!」


「ハァァァァァァァァァ?人の恋愛事情に踏み込んでくるんじゃねー!

明日、俺ん家来い!お前らに復讐してやるからな!」


陸は外に出ると、どこかへ行ってしまった。


「いや窓どーすんだよこれ!」



田中財閥との戦いが、今!始まる!

↑⁉︎⁉︎⁉︎







「あーそうだ、シュウマイはちょうど良く焼けたら完成だからね⁉︎

皿に盛り付けてOKだからね⁉︎」


「後回しにされるシュウマイさん」

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