第12話 マルチデメニギス 前編(マグロユッケ丼)

デメニギスは戸棚を漁っていた。


「ありゃ、ねぇぞ。どこいったんだろ。

おーいまめでんきゅう−ねこ〜!ポテトチップス知らないk……⁉︎」


彼、デメニギスは、部屋の扉を開けると、わけのわからない光景を目の前にし、絶句した。




目の前には……。
















デメニギスが3人もいた!


「は?」


「お、また増えたのかよ。チッ、増える一方だな」


「え、お、おま、お前ら、だ、誰だよってか、まず人ん家に勝手に入ってくるとか、不法侵入だぞ?」


デメニギスは聞くとデメニギス(3人のうちの1人)は答えた。


「俺を気づいたらここにいたんだ。

それに不法侵入…って、俺らもその扉を開けたら、ここに俺らが2人いたんだ」


「え?どゆこと………」


「とりあえず、俺…とゆうか、この部屋にいる俺らは、皆んなその扉を開けたら、俺らがいたらしい」


「まぁ、なんとなくわかった。端的に言うと、この扉を開けたら、同じデメニギス…俺がいたってわけか」


「そういうこと」


「ところで、そこのデメニギスは誰なんだ?」


デメニギス(物語冒頭からいた方)は、角でスマホを見ているデメニギスに聞いた。


「俺はカクヨムでめっちゃ売れている人気作家『ロッシュ限界』のデメニギスだ」


「うちの作者と真逆だな。

これ以上近づけねぇって。

んで、さっきこの状況について詳しく説明してくれたデメニギスは?」


「俺はカクヨムで料理企画している『チャーハン野郎』のデメニギスだ」


「ほう、俺も料理企画してんだよ。どんなの作ってるんだ?」


「そうだな、例えばうどんとか蕎麦、美味しいおにぎりの握り方とかだな」


「中華料理は?」


「油っこい料理はあんま好きじゃないもんでな、うちの作者は」


「なんでチャーハン野郎にしたんだお前んとこ。

そして、最後のデメニギスは?」


「お、俺は『星無ほしなし あや』のデメニギスだよ。

よ、よろしくn」


「そうか。んで、俺は『まめでんきゅう−ねこ』のデメニギスだ。よろしく」


「おう、よろしくな!ところで、まめでんきゅう−ねこって、そのまんまだな。

作者ってまめでんきゅう−ねこのことか?お前の言う作者とは」


「いや、作者とまめでんきゅう−ねこは違う」


「そうなのか。うちはロッシュ限界って人が作者なんだけどな。お前の作者の名前はなんだ?」


「作者の名前は作者だよ」


冒頭からいたデメニギス(ここからはデメニギスAと呼ぶ)は言った。


「へぇ、そのまんまだな」


ロッシュ限界のデメニギス(B)は困惑しながら言った。


「この順番だとチャーハン野郎の俺がCになりそうだな」


「チャーハン野郎は理解力が早いだけが取り柄だな(A)」


「ああ殺意も1番早いと思うぜ?(C)」


「喧嘩すんなよ(B)」


「(あれこれ取り残された?自分同士の会話にも入れない俺って、もはやどこにも居場所がないんじゃ……(星無 文のはD))」


「とゆうか、この扉を戻ったら元に戻るんじゃね(A)」


「そういや、そうかもしれないな!早くまめでんきゅう−ねこに会いたいよ!(C)」


「本当にこれ俺か?(A)」


「ァァァァァァァァァァ、まめでんきゅう−ねこちゃーーーん!今行くからねー!(C)」


「俺だと信じたくない……(A)」


「しっかしぃ、まめでんきゅう−ねことか久しぶりに聞いたな(B)」


「え⁉︎(ACD)」


一瞬で空気が凍った。


「え、お、お前まめでんきゅう、ね、−ねこちゃんいないの⁉︎ハァ、ハァ、ハァ、う、うせやろ。ハァ。

げ、ゲホッ、ゔおぇぇ(C)」


「お、おい大丈夫か⁉︎(A)」


「ショックのあまり頭痛とめまいと腹痛をしているようだな(B)」


「まめでんきゅう−ねこの力はすげぇ(泣)(A)」


「と、とりあえず、扉、開ける、ぞ(C)」


3人は扉を開けた。


すると………。





























なんと、目の前には4人のデメニギスがいた。


「え??????(アルファベット一同)」


「は?また増えたのかよ(半ギレ)(E)」


「よ、4人⁉︎……(A)」

「絶望の2乗(B)」


「う、まめでんきゅう〜(C)」


バタン



「手間がかかるんだ。減ったら元の世界に戻れそうだから、1人ずつ○そうとしたのに、今度は3人…いや4人一気に増えた。

よし、お前からやろうやっぱ(E)」


「うわぁぁぁぁぁぁぁん、今年も嫌なことしかなかったよぉぉぉぉぉ!やだぁぁぁぁぁぁ!(F)」


「今年、ですか。一体何があったんです?(G)」


「毎日想像できないほどのヤバい脅威が襲ってくるんだよぉぉ!


たくさんの触○が一斉に○ってきたり、夢に○ロトラッ○仕掛けられたり、スポンジ師匠に○ソコ吸い○げられたり【自主規制】(F)」


「⁉︎……ら、楽にしてやっから(E)」


「おいこの小説レーティング何もついてないの忘れるなよ?(A)」


「と、とりあえず、整理しましょう。

ここにいるのは全員デメニギスなんですね?(G)」


「そうだよ(G以外のアルファベット一同)」


「自己紹介を頼みます(G)」


「僕は普通のデメニギスかなぁ?(F)」


「いや同人デメニギスだろ(B)」


「んでおいらは雑デメニギスデス(H)」


「自ら雑と言う謙虚なデメニギスだな(E)」

「そういうことなのか?

ってかお前はどうなんだよ……1番ヤバそう(A)」


「俺?俺は普通のデメニギスだが?(E)」

「いやこいつ修羅ニギスだから!(F)」


「ぁぁぁ、まめでんきゅう−ねこちゃん、早く会いたいよ(C)」


「こいつは依存症デメニギスで合ってるよな(B)」


「間違いないですね(G)」


「(あヤベェ、また出るタイミング失った。(D)

自分がこんなにいるのに馴染めないだなんて、もう救いようがないんじゃ。

早く帰りたい。でも帰り方わからん。

あ、そうだ帰り方の話題を振れば!)

み、皆んな帰り方の話d」


「問題はなぜこんな状況になってしまったかです(G)」


「俺はポテトチップスをなくしたからまめでんきゅう−ねこに聞こうと思ってこの扉を開けた(A)」


「俺はまめでんきゅう−ねこちゃんに会うために扉を開けたんだ〜(C)」


「まめでんきゅう−ねこが試したいことがあるらしいからこの扉を開けたんだよ(F)」


「俺もまめでんきゅう−ねこと打ち合わせするためにこの部屋に入ったんです(G)」


「つまり引き金はまめでんきゅう−ねこちゃんだね!(C)」


「そうかもしれませんが、BとEとHは考えにくいんですよね(G)」


「俺は小説のアイデアが思いつかなくてスマホぶん投げたらここにいたんだ(B)」

「それ死んでね(A)」


「俺はまめでんきゅう−ねこと戦っていたらここにいたんだ(E)」

「それ死んでね(A)」


「おいらはお茶飲んでたらここにいたんだ(H)」

「それ死んでね(A)」

「なんで??????(H)」


「ってかこん中にいるんだろ。



























この空間に集めた犯人が(E)」


「⁉︎……(E以外のアルファベット一同)」

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