第7話 料理王決定戦#1

千葉県 札幌市 LED−いぬアリーナ。


ここで開催されるのは、日本1の料理人を決める大会。


料理王クッキング決定戦!


ここで数多あまたの料理人たちを攻略し、1位になった強者つわものが、日本1の料理人ということになる、料理している者にとってはまさに、これ以上ない絶好のチャンスである。


この大会で優勝すれば、高級ホテルのレストランや、クルーザーのレストランに、オファーがくるかもしれない!


この戦いにが参加しないはずがなかった。


「ひゃぁぁ、広い待合室だねぇ」


まめでんきゅう−ねこである。デメニギスと幽霊、自爆先輩もいた。


「そりゃそうだろうな。こんくらい広くないと、日本1の料理人を決めるどころじゃないからな」


「でも、なんか皆んな弱そうだよ?ほら、子供もいるし」


「まぁ、優勝賞金は1兆円だしな。参加賞も1万円だし、参加しないわけないだろ」

「けど、僕は1万円もらいに来たわけじゃないからね。優勝してホテルのレストランで働くんだ〜!」


「うーん、限りなく夢だと思うぞ」

「大丈夫、夢には来ないでって言っておいたから」

「そっちじゃねぇよ………」


「けどぉ、まぁ、この勝負、僕がもらったね!アッハッハッハ」


まめでんきゅう−ねこたちを見ていたヤンキーがスタッフに聞いた。


「おい、あそこで高笑いしてる豆電球は何者だ」


「彼ですか?彼はですねぇ……。









   雑魚ですよ。自分がプロだと思っている可哀想な奴です。マークしなくていいです。

それよりも、もっとヤバい人たちがいます。

あの金網の上で人々を舐めプしている人が、ダンスコックマンです。

彼は踊りを踊りながら料理し、人をイラつかせて、集中させなくする、踊理ダンシングクッキングという技術を習得している強敵です」


「何⁉︎こりゃヤクルトとピルクルを用意しとかなきゃな」


「そして、あの短パンミニスカ履いて太もも全露出しているメスガキ2人はですね。

短パンは女版ジャイアンこと、菱木ひしぎ もみじ

もう1人のミニスカは女版スネ夫こと、宮本みやもと 向日葵ひまわり

2人とも影の支配者とされており、完全に名前負けしています」


「ほう、だがさっきの奴よりかはまだマシだろ」


「マジですか?え、マジなんですか?

彼女らは力ずくで食材や料理を奪い取ってくるかもしれません」


「所詮ガキだろ?」


「いいえ、彼女らの戦闘力は120万です」

「は??????」


「………まぁ、気づかれなければ大丈夫です。

そして、あのロボットとキリン2人は、モンスターという星から来た異星人です。

ロボットがコックス。料理を激辛にしなきゃ故障してしまうほどの繊細な奴です。

青いスカーフを巻いているキリンが、ジュラーフィ。カタコトでしか喋れないため、客を毎回困らせている問題児ですが、腕はかなり良いです。

サングラスをかけている方のキリンはマサイ。ジュラーフィとライバルらしく、古風な喋り方で、また客を困らせていますが、ジュラーフィよりも味は美味しいと言われています」


「本当に問題なのはロボットの奴なのな……」


「はい。ですが、別ベクトルで問題な奴が、あのイスにすわって、お茶を飲んでいる奴です。

彼はMr.全知全能。伸縮自在の6つの腕(マジ)で料理を作る達人です。

さらに、イタリアで1億年も修行していたため、知識も技術もピカイチ!彼に勝る料理人なんて、この世にいません」


「1億年前から生きてるって、まず人間生まれているか?その頃」


「いいえ。本人曰く、幼少期はパンゲア大陸に住んでいたそうですよ」


「マジかよ」


「こんくらいですかね、ヤバい奴らは。あんな豆電球なんて、気にしたら負けですよ!」


「そ、そうだよな!アッハッハッハ」


ヤンキーとスタッフは高笑いした。その時、場内にアナウンスが鳴った。


挑戦者チャレンジャーの皆さん、おはようございます。

さて、司会は私、つかさかい

解説は、かいさんでお送りします。

解説さん、今回の大会、どう思いますか?」


「そうだねぇ。今回のメンツは皆んな強者揃いだから、今後の展開がこの僕の目を持ってしてでも予測不可能だよ」


「それは、かなり波瀾万丈な展開になるかもしれませんね!

さて、挑戦者の皆さん、戦場キッチンに来てください。

明るい闇のゲームの始まりです!」

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