第4話 名前がついた


「おお、目が開いとる、どうやら無事だったようじゃ」


扉の取っ手を持ちながら、おじいさんは通路の奥を振り返り


「ばあさん、起きたぞ」


「はーい、今行きますね」


通路の奥から声が聞こえた。


「川で見つけた箱にこの子がおったわけじゃが、これからどうするかのう…」


「このまま戻すわけにいきませんし」


「そうじゃのう…、とりあえず育ててみるか」


「飼ってるヤギのミルクでなんとかなるでしょう」


「そうじゃのう…そしたら名前が必要か」


「見つけたおじいさんが決めてくださいね」


「そうじゃのう…大きいヨアの木の近くで見つけたから…、…ヨアにしよう」


ステータス画面の名前がヨアになった。


おじいさんはカーグという農夫だと分かる

名 前 カーグ

年 齢 72

属 性 土

職 業 農夫

レベル 9


おばあさんが年上のようだ

名 前 ジョナ

年 齢 75

属 性 土

職 業 農夫

レベル 6


自分のステータスは

名 前 ヨア 

年 齢 0

属 性 無

職 業 無

レベル 0

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る