第13話 見合いへ同伴!?
ロジーナは、ルイスから大きくて、透明度の高い水晶を渡された。
「これ、高いの!?」
「これは、親父のコレクションの中では、美品の方だよ。」
ルイスの言葉にロジーナは、怒りを感じた。
「綺麗なだけじゃ駄目なの!!高価じゃなきゃ!!」
「え?裏路地のロウィ-ナは、カード占いが得意なのはずでは!?
水晶占いまでするとは……さすがですね」
「えっと……」
ロジーナは、顔をひきつらせた。
「そう言えば、ジィン様。わざわざ自分からここへやって来たのですか?」
「へ!?」
ユージィンは、ルイスの言葉の意味が分からなかった。
「見合いの日は、後五日後ですよ。
明日には、カミラ姫もアスタナシヤに発つというのに」
「うげ!!カミラ姫って、ここのオアシスの族長の姫だったのか?」
ルイスは、すごく真面目に頷いた。
「そうですよ」
「うそ~逃げてきたつもりで、懐に来ちまったよ」
ユージィンは頭を抱えた。
そして、ロジーナの顔を見た。
「ねえ、占ってくれない?僕がどうすれば、カミラ姫と会わないで済むか」
「あんた一体、何者!?オアシスの姫と見合いをするなんて!」
「う~~と、ある貴族の若君かな!?」
「何を言ってるのですか!!王子様!!」
「王子様!?本当に!!」
ロジーナは、大きな目をさらに大きくしてビックリしていた。
でも、それならと……ロジーナは言った。
「私が、あんたの恋人役になるわ。見合いの席に私が綺麗なドレスを着て一緒に行けば良いんじゃない?」
ユージィンは、パッと明るい顔になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます