深夜の散歩で起きた出来事(結果編)
富升針清
第1話
「やあ、兄弟。今回の我々の仕事は、絶対滑らない深夜の散歩で起きた出来事〜。ぱふぱふ!」
「ああ、兄弟。仕事は選んだ方がいいが」
髭の男とシルクハットの男が二人。
「違う話を書き出していたじゃないか!」
「私に言われても困るけど、思った以上にシリアスになって解釈が違うらしい。ま、私も自分が女子高生みたいな悪魔だなって思ってる節があるから、そこの解釈は一致だな」
「君は自分に髭をついていることをご存知ない?」
「おいおいおいおい。女子高生武将とか書いてた奴だぞ? 私の正気よりも、そっちの正気を疑ってくれ!」
「疑う必要がない正気を持ち出されても困るんだが? しかもお題が、Twitterそのままじゃないか」
「私に言われても。深夜の滑らない話だっけ?」
「番組名みたいになってるぞ。深夜の散歩で起きた出来事だ」
「あー。ちょっと思ったんだけど、人間の深夜って悪魔にとっては活動時間、人間で言う昼間じゃないか?」
「そうだな」
「そんな昼間に散歩してるの、ニートか老人かの二択じゃない?」
「君、言葉を選べよ。土日とかあるだろ?」
「土日家出る? 正気? ネトフリ家にあるのに? 外に目的もなければいいものもないだろ!」
「そもそもネトフリは君の家にはないだろ。外に出ろ」
「アンタの家に前泊するから大丈夫」
「君、我が家から出禁をくらってるの忘れているだろ?」
「いや、覚えてるからこそここで話題に出して水に流して貰おうと思ってる」
「残念、僕に水属性はない」
「トイレは水洗だろ?」
「君、トイレにはトイレットペーパー以外流さないでくださいって張り紙見たことないのか?」
「あったら出禁になってないだろ?」
「確かに」
「しかし、深夜の散歩ねぇ……。これは、困ったね」
「お、やっと本題か? 長く無駄な件が多過ぎる」
「降りなだけにね。ま、そんな現実はどうでもいいさ。それよりも、もうこのお題をやってることの方が問題だよね。我々」
「ほう? やってたか?」
「https://kakuyomu.jp/works/16816927861969819113/episodes/16816927861969838419」
「なんて?」
「https://kakuyomu.jp/works/16816927861969819113/episodes/16816927861969838419
あ、そこの美しいお嬢さん、上記と同じリンクだから踏まなくていいよ。足元だけじゃなく手元も気を付けて」
「誰に話してんだ」
「向こう側の人と、可愛らしいお嬢さん限定でね。ほら、私たちの担当客層があるじゃない? 私はお嬢さん。アンタはそれ以外。ほら、男性達に手でも振ったら?」
「君の内臓を振り回してやろうか?」
「それで喜ぶあんたのファンは特殊だな」
「そもそもファンなんていないが、君に言われると架空のファンに対して愛着が沸くし、君には腹が立つな。それにしても、リンク先の小説って……」
「何? 何がある? 渡されただけだから私知らないのよね」
「……。いや、何でもない。深夜に散歩なんてするもんじゃないって童謡が書かれてるだけだ」
「なんだそれ」
「深夜に起こる出来事なんてどれも碌なもんじゃないってことさ! さ、読んでる僕の可愛い羊たちも早く寝ないと山羊頭の悪魔が来るぞ? なんてな、はっはっはっはっ! ところでなんだけど、このリンク先の話の消し方、誰か教えてくれないか?」
「成る程、深夜の散歩で起きた出来事の結果がこの惨状ってわけね。皆んなこの山羊頭になりたくなかったら気を付けて!」
深夜の散歩で起きた出来事(結果編) 富升針清 @crlss
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