真夜中の散歩中

きつねのなにか

ぎゅるぎゅる

――いま、猛烈にトイレに行きたい

それは真夜中のことだった。

なぜか愛犬ぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘――が散歩に行きたいと暴れ始めたので渋々散歩に行くのであった。

その散歩の帰り道、いわば箱根駅伝で言う所での復路、真ん中から半分の所。

――急に腹痛が襲ってきたのだ――

やばい、ここら辺にコンビニあったっけ。あるな、ちょっと寄ればコンビニがある。そこでおトイレを借りよう。

そしてちょっと脇腹を抱えながら歩いて行く。ぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘かわいい――はのんきに歩いている。しっかりしつけたから以外と大人しく散歩をしている。ただ若干だるそうである。お前が行こうっていったんじゃろがい!!!!!!!!!!!!!!


コンビニによる。ぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘かわいいけど血統にオオカミがはいっているのでとても大きい――を見てコンビニでたむろっていた若いねーちゃんやにーちゃんども、バンピーどもがびびりながらもかわいいと近寄ってくる。邪魔だ、今私はコイツをコンビニ前にある散歩中に立ち寄るために作ってある――ついでに介護犬なども利用する――ポールにヒモを結んでおトイレに行くんじゃい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バンピーどもはぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘かわいいけど血統にオオカミがはいっているのでとても大きいとても賢い――に任せてスマートなフリしてトイレに駆け込む。

うおおおおおおおおおおおおおおお!!

壊れて使用できないってなってるじゃねえかああああああああああああああ!!


バンピーどもからぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘かわいいけど血統にオオカミがはいっているのでとても大きいとても賢いたまにあざとい――を丁寧に引き離し――バンピーどもとやり合う暇はないしそもそもお腹痛い――

気持ち速めの速度で家に帰る。

間に合え、間に合ってくれ。

私は今猛烈にうんちがしたいのだ。

たぶんげりぴーだ。

いちどもれたらぼわぁってぜんぶながれでる。


もうちょっとで家に作ってときに事件は起こった。

ぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘かわいいけど血統にオオカミがはいっているのでとても大きいとても賢いたまにあざといのんびり屋――が座って寝始めたのだ!

おま! 何考えてるんだ! 私は今お前と遊んでいる時間はない!!!!!!!!!!!!!!!!!


ぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘かわいいけど血統にオオカミがはいっているのでとても大きいとても賢いたまにあざといのんびり屋体重35キログラム――

を捨て置いて、私は家路につくことを決意した。怒られても良い、今はとにかく便座に座りたい。


座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい座りたい便座便座便座便座便座便座便座便座便座便座便座便座便座便座便座便座


私の凄みをさっしたのかぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘かわいいけど血統にオオカミがはいっているのでとても大きいとても賢いたまにあざといのんびり屋体重35キログラム大型犬は本質的にノンビリしている――が追いかけてくる。

よかった、あとは家に帰るだけだ。


と、そのとき不意にぽち太郎――ウルフドッグ五歳男の娘かわいいけど血統にオオカミがはいっているのでとても大きいとても賢いたまにあざといのんびり屋体重35キログラム大型犬は本質的にノンビリしている人なつっこい気質の子も多い――が、

この子が……


じゃれてお腹に突撃してきたのである。







あっ。

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真夜中の散歩中 きつねのなにか @nekononanika

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