深夜の散歩にて
碧空
まじで何も思いつかなかったので雑だけど許して
これはある深夜での出来事──
わたしはその日何故か眠れなくて、とっくの昔に日が落ちた深い夜、なんとはなしに外に出たんですよ。
ああ、誤解しないでくださいね。この語り口調で始めたら怖い話かと思う人が一定以上いるんですが、そんな事はないんです。
本当にわたしがただ夜中に外に出たってだけなんですよ。
まあ、ある意味では怖い話なのかもしれませんが…。
おっと、少し話がずれてしまいました。大変失礼いたしました。軌道修正と行きましょう。
わたしが夜中に外に出ると…まあもちろん暗かったんですよね。本当に真っ暗で明かりといえば空にポツリと浮かぶ月から漏れ出す光と、街灯がチラチラと映る程度。
外の空気はなんだか冷え冷えしていて、ああ、深夜のこの街はこんなに静かな世界なんだと思いましたね。
あたりにはいつもはもう少し人がいて、明かりがもっとついている筈なのに何もない。
わたしはですね、この空気が好ましいと思いましたよ。
別に普段生きている世界が嫌いというわけではないんですよ。むしろ好きです。
ですが、辺りにあるはずのものが何もなく静かで世界にはまるで1人きりかのようなこの感覚。
わたしにとって一人になる感覚というのは自由になるという感覚に似てるんですよね。
だから、なんとなく寝れなくて外に出たのはああ、わたしは自由になりたかったんだ、と思ったんですよね。
わたしは社会生活に疲れていて、自由になりたかったんだと。
ふふ、だからねわたしは旅行にでも行こうと思うんですよ。ひとり旅はいいものですよ。
わたしはとある夢の国に一人で行ったこともあるんですがね、昔からあの場所は好きでしてね…好きなところに一人で行ってみたら案外楽しかったんですよ。逆に人に縛られず歩き回るということができて、悪くなかったんですよね。
あなたもどうですか、たまには自由になる感覚をお手軽に得られる深夜の散歩を、いや、深夜に窓を開けて空気を吸ってみるだけでも。案外気持ちの切り替えができるかもしれませんよ。
深夜の散歩にて 碧空 @aon_blue
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