第19話 最終試験
ー退場者待機場ー
「お!弁平と木沢じゃないか!」
「お〜強兵、お前もやられたのか」
「ああ、敵がやられた振りをして不意打ちしてきて、結果この様だ」
「なるほど」
「二人は一体誰に?」
「木沢が向かった2人組の一人だよ、最初は優勢だったんだが、あとから別人みてえに強くなったんだ」
「そりゃまた災難だったな」
三人が雑談をしているとアナウンスが鳴り響く。
「現時刻を持ちまして、第二試験、鬼ごっこ試験を逃走者陣営の勝利で終了といたします。鬼陣営からは、
「繰り返します。。。。。。」
「っしゃおらあ!」
最初に声をあげたのは木沢だった。
「三人とも通過だー!」
「落ち着けって」
「そうだぞ、それに喜ぶのは最終試験を受けた後だろう」
「あ、そっか」
「とりあえず今日はもう終わりだし、帰るか」
「だな、俺も休みてー!」
「帰ったら筋トレしないと。。。。。。」
第二試験:鬼ごっこ試験
通過者:30名
脱落者:25名
♦︎♢♦︎♢♦︎
「ふー!終わった終わった!」
幸は会場で少し休憩していた。
「なんとか通過できたねー幸君!」
「おー、14対15で結構ギリギリだったけどな」
「それじゃ僕帰るね」
「おー気をつけてなー」
その10分後、幸も帰宅した。
ー翌日ー
ー最終試験会場ー
「えーみなさんこんにちわ、最終試験を担当する坂山です。まず説明を始める前に、私はあなた達に心底驚いています」
「?」
「今でこそ銀星学園の合格率は90%ですが、昔は最終試験前に受験者全員が落ちたこともあるんです」
(まじか。。。。。。)
「ですがあなた達はここまで来た!私はあなた達のこれからが楽しみでしょうがないんです!そこで!この最終試験!とある特殊ルールを追加しました!」
「なんだなんだ?」
「っとそれはこの試験の後に説明しますので、とにかく頑張ってください」
坂山は落ち着いて答える。(テンションの落差が激しい!)
幸は心の中でツッコミを入れた。「それで、この試験ではみなさんにはくじ引きでペアを作ってもらいます」「ペアぁ?」
「そこでみなさんにはバトンタッチをしてもらいます」
「?」
「まず一組に一つバトンが配られます。そして試験中に10回バトンを渡しあってもらいます。バトンを渡された方は10分経たなければ相手にバトンは渡せません」
「そしてこの試験では、他ペアのバトンを奪うことが可能です」
「は?」
「バトンは二度までなら奪われても大丈夫ですが、三度以上又は試験終了時にバトンをどちらかが持っていなければ失格です」
(あれ?これって。。。。。。)
「全員が何もせずにルールを守ってバトンを渡し合えば全員合格できると賢い諸君は気付いたでしょう!」
「そこで先ほど言った特殊ルール!名付けて防犯ルール!」
「防犯ルール?????」
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