1章 魔法使いの成長
第1話 転生の感覚はよく分からない
俺は神田蔵人。中2でアニオタだ。なろう系の王者が帰ってくると知ってとてもワクワクしている。しかし、中3になってからやるというのは困る。
今日は友達とゲームをやっている。このゲームは幼稚園の年長の時から始めたから、ハマったり、飽きたりを繰り返し続ける。この後に塾があるってのがほんとにやだ。ゲームとアニメだけで生きてたい。
〜〜〜〜〜
ふ〜。授業やっと終わった〜。帰ったら何しようかな。
「くろど、行くよ。」
「やだ、今日はスマホゲー全然ログインもしてないから絶対やだ。」
「行くよね?」
「おい掴むな。」
「じゃあ、行こっか。」
「連行するんじゃねえ!」
ちなみに俺のことを連行している奴は今は別の中学の黒崎結菜で最近はガソスタ前の信号で離してくれたけど、今は信号を渡った先のこいつの家のマンションの前まで連れてかれるようになって本当にめんどくさい。
ちなみにこいつとは部活の話を聞かされたり、スマホゲーの話をしたり、アニメの話について喋ったりしてる。普通に20分くらい話すことが多い。
今日もいつも通り嫌がらせで信号が赤になったタイミングで帰してくれるようになった。まあ、信号に着いたら結構すぐに青になるからいいけど。じゃあ、いつも通りのルートで帰るか。
青になったから立ち漕ぎしてすぐに帰って、それからログインやらチャレライやらスマホゲーってめんどくさいな。
ドーン!
いってえ。なんだよ。なんで横たわってるんだよ。とりあえず立つか。バランスを崩して倒れたかな。そんな感覚は無かったけど。
あれ、立てない。そういえば、血が付いてr...。
「大丈夫ですか!血が出てる。誰か110番と119番を!」
どこか、から、声がs...。
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死ぬ。いや死んだのかな高校受験も出来ずに。アニメももっと見たかった。とにかく痛かった。
『・・・転生しますね。お願いしますよ。』
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転生!? どういうことだ。
あれ、目が開かない。なんでだ。腕も全然動いてるように感じない。
「نياصκςζåæwøöäzим恶补ㅏㄱㄴ」
なんの声だ。ああ、眠くなってきた。
「vhrdmhtkäåæдмпㅜㅊ」
「نثخشщорф」
〜〜〜〜〜
多分数日が経って、目が開くようになった。それで分かったことは赤ちゃんになってる。つまり、本当に転生したんだと思う。人間の魂は本来死んだ後どうなるのか分からない以上なんとも言えないから予想でしかないけど。
あと、すぐに眠くなる。もう無理。
〜〜〜〜〜
もう何ヶ月か経ったと思う。やっと立てるようになって来た。本当、立とうとしても立てないというもどかしさはこういう転生をしないと分からないだろうね。あと、授乳という圧倒的苦痛。とても辛いよ。毎日同じ味なのも辛いけど、吸って食べるっていうのは本当変な感覚。まあ、飲んでるの方が表現として正しいのかな?
そういえば、母乳に含まれるなんかの成分が日本人だと成長するにつれて耐性だったかがなくなって、飲んだら体によく無くなるっていうのを動画で見たような気がするな。この世界の人はどうなんだろう。そもそも、医学は進んでるのかな。
あと、言葉もわかるようになってきた。いつになったらちゃんと喋れるようになるかな。声帯がしっかり出来ないとうまく喋れないからな。
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