第4話初対面から全力でくる男

かわいー!

キスしたーい!


えー

本とにー?嬉しー!

ありがとー、私もー。うふふー♪

なーんてコメントをすべきだろうか。うん、多分そう。


コロナ禍で簡単に初めましてができる時期でなかったときに出現したらしい男性。直接お会いするのが難しかったので、まずはビデオ通話などを使用してお話しましょうとなったらしく、その会話中の男性の発言だった。


可愛いですね。きれいですね。

なんてストレートに言われるのは照れるけど、嬉しい気持ちになる女性は多いと思う。言い方とかタイミングとかにもよるけど、言われて嫌に思うことはそんなにないはず。


問題はその後の発言。笑。

初対面でキスしたいとは何と軽率なっ!いいふうに捉えれば、何とも素直で可愛らしい発言なんだろう、なんて感想がもてるかもしれない。いやいや、でも、一方でロマンチックの欠片もないと言えばそんな気もする。そもそも、初対面でそんなこと言われると『この人キスするのは誰でもえーんちゃうか』というような不信感抱かざるをえない。そんでもって画面の向こうでそう言われた女性は何と返せばいいのかに困ると思う。ひょっとして、これが画面ごしじゃなく、面と向かってだったとしたら、一方的にキスされてたんと違うか??!!なんていう恐怖感も湧いてこないですか?


本音もろだしだったのか?

ただただ下心がだだもれだっただけなのか?

わからないままその男性と女性は実際にお会いすることのない御縁で終わってしまったとさ。笑。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る