全裸の女性ライダーに遭遇したと思ったら、正体は学年一の美少女だった件

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

第1話

 少年は深夜の散歩を楽しんでいた。

 街中は静かで、彼はひとりで夜景を眺めながら歩いていた。

 すると、向こうからバイクが走ってきて、彼の目の前で止まった。


「なっ……!」


 少年は驚いた。

 バイク自体におかしなところはない。

 それに乗っているのが――なんと全裸の女性だったのだ。

 彼は驚き、その女性を見つめていた。

 女性はバイクに乗ったまま、彼に視線を向ける。


「ふふ、興奮しちゃった?」


「そ、そんなことは……」


「ズボンが膨らんでるじゃない。ふふ、可愛い」


 女性はそれだけ言い残し、バイクをを走らせた。

 少年はその場に立ち尽くし、彼女が走り去る姿を見送った。


 そして――翌日。

 彼は昨夜の興奮を忘れられないまま、登校していた。

 教室に入ると、いつもと同じ風景が広がる。


「おはよー!」


「あ、おはよう」


 クラスメイトの女子と挨拶を交わす。

 あまり話したことはないが、彼女はクラスで一番人気の美少女だ。

 長い黒髪に、整った顔立ち。

 スタイルもよく、男子からの人気が高い。


「ねぇ……」


 彼女が少年の耳元へ口を近づけ、小声で囁く。

 吐息が耳にかかり、少年はドキッとする。


「昨日のこと、誰かに言ったりしてないよね?」


「え……?」


「ほら、昨日の夜のことよ」


 彼女は妖しく笑い、少年を見つめる。

 その瞳には、どこか吸い込まれそうな魅力があった。


「どうして……それを?」


「ふふ、秘密」


 そう言って、彼女は自分の席へと戻っていった。


(誰にも言ってないはずなのに……)


 少年は昨夜、全裸の女性ライダーに遭遇した。

 しかし、そのことは決して口にしていない。

 それなのになぜ、彼女は知っているのだろうか?


(も、もしかて……あのバイクに乗っていたのは彼女だったんじゃ……?)


 そう考えると辻褄が合う。

 きっとそうだ、そうに違いない!

 そう思った瞬間、少年は股間を大きくしてしまった。


 ――こうして彼は、学校一の美少女と不思議な秘密を共有することになったのだった。

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