第四戦闘配備 第三種戦闘配置 獣人と蟲族と異端と
〜レッドの場合 其の参の三〜
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「大丈夫ですわよ、ヌッコ……こんなのかすり傷……ですわ」
「離せッ!ボクを離せッ!サッカ姉さんの所に行かせろよッ!」
「あ、あぁ。ほらよ」
しゅたッ
「サッカ姉さん、大丈夫?」
「おい、それにしても大丈夫か?どうしたんだ?いきなり何かに斬られたように見えたんだが、救急車を呼ぶか?ん?血が出てるじゃないかッ」
どくんッ……どくんッ……どくんッ……どくんッ
「ゔわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ」
「見ィィィィィィィィィたァァァァァァァァァァぞォォォォォォォォォォ」
「お前の血はぁぁぁぁぁぁぁナニイロだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「な……なんですの?急に……」
「サッカ姉!逃げて、アタイはそいつに犯されたんだッ!」
レッドは再び豹変して行った。そしてその様子を見た途端、ガクガクと震え出したアッヌは声を張り上げていた。
「なんだ?子犬ちゃん。あんなに腰振って気持ち良くヨガってたのに、家族の前では俺様批判か?それならそうで、ちゃあんと再教育が必要だな?」
「くっ……だ、誰がもうアンタなんかに……」
ざっ
「ま、待ちなさいッ!」
「あぁん?俺様が俺様のモノで遊ぶのに、なんか文句でもあるワケ?それともナニか?アンタが俺様と遊んでくれるのかい?」
「違うわ。今は敵に囲まれてる……アンタ、強いんですわよね?それなら協力しておくんなましッ!コイツらを……蟲族を全て倒し切ったら、アテシが遊んであげますわッ」
「上等だ。その言葉、忘れんじゃねぇぞッ!セット、
「な、なんですの……それ?」
レッドと対峙していたサッカに不意打ちを喰らわせたのは、「蟲族」と呼ばれる巨大化した人型の虫と呼べるモノ達だった。その中の「マントデア」と呼ばれる蟲族が数十体、その場を取り囲むように居たのである。
こうしてレッド対サッカ&イッマの構図は一変し、レッド対蟲族数十体へとすり替わったのだった。
「掛かって来いや、
だららららららららららららららッ
ばちゅんばちゅんばちゅんばちゅんばちゅんばちゅん
「キシャッ」
きぃんッ
「ヌルいッ!そんなんじゃ俺様の遊び相手にもならねぇぜ、
ざんッ
レッドが発した言葉が真実となって、マントデア達はものの見事に瞬殺されていった。結果、数十体から居たマントデア達は数分と経たない内にその躯をジャングルに晒す事になったのである。
「けっ!ツマラねぇ。ほらよ、
「蟲族相手でも、ここまでの戦力差があるなんて……こうなったら、アテシの全身全霊全力、見せて差し上げますわッ!
「面白れぇ!正面から受け止めてやんぜッ!」
どががしッ
「ッ?!アテシの渾身の一撃を止めッ?!」
サッカが自分にバフ掛けした大技をレッドは、正面から掴んでいた。サッカの大技……それは巨大な鋭い角が本来であれば敵を突き刺す一撃必殺の技なのだが、レッドはそれを正面から掴む事で、完全に力比べにシフトさせたのだ。
「どおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ」
「う……そ……アテシの技が……力負けするなん……て……」
どしぃぃぃぃぃぃぃんッ
「へっ!俺様の勝ちだッ!じゃあ、小鹿ちゃんアンタは俺様のモンだなッ。準備はいいか?お待ちかねのイッィィィツァ・ショオォォォォォォォ・タッ!?」
どげしッ
どぎゅるんッ
どがあぁぁぁぁんッ
「今度はボクの番だッ!サッカ姉さんには指一本だって触れさせないッ!」
「おーいてて。やってくれたな?でもまぁ、それなら子馬ちゃんとも遊んでやんよッ」
レッドはイッマの強襲を受け、大木に叩き付けられていたが、何事も無かったかのように、今度はイッマに向けて敵意を剥き出しにしていく。
そしてイッマもまた、その光景に驚きを隠せなかった。
「不意打ちとは言え、ボクの全力の蹴りでも無傷?!そんな……」
「おいおい、もう終わりか?来ねぇなら、こっちからイクぜッ!」
「なっ、消えっ?」
どごぉ
ぶふぉッ
ばたッ
「ありゃりゃ、簡単に当たっちまった。まぁ、いっか。これで子馬ちゃんも俺様のモン確定だな。それじゃ、小鹿ちゃん。俺様の
どンッ
「ぐふッ、い……い……イヤあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!そ、そ、そんな卑猥なモノを挿れないでおくんなましぃぃぃぃぃぃぃッ!」
サッカは力比べに負け、地面に叩き付けられて未だ立てずにいた。倒れていたサッカの上に馬乗りになったレッドは、自分のいきり立ったマグナムをサッカの身体の中へとねじ込んで行ったのである。
斯くしてサッカもまたアッヌ同様に陵辱され、何回も何回も大きな喘ぎ声を上げ、最終的にはその肢体をヒクつかせ大きな胸を揺らしながら力無く失神するハメになった。
更にはレッドの一撃に拠って気を失っていたイッマは、そのままの状態で強引にレッドのマグナムに拠って弄ばれその最中、快楽に因って強引に意識を取り戻させられたものの、結局は度重なる快感の波の後で一際大きな快楽に溺れた声を上げると、身体を痙攣させ再び意識を失ったのである。
「おんやぁ?まだ子猫ちゃんが残ってたなぁ?子猫ちゃんも、俺様と遊びてぇのかい?」
「よくも、よくも……お姉ちゃん達をッ」
「俺様は構わねぇぜ。掛かって来な!」
「や、やめて下さいッ!ヌッコには手を出さないでッ!アタイが、ヌッコの替わりになる……から……アタイの中に……どうか挿れて……く……ださい」
「俺様批判してた分際から、急に俺様に
「や、優しくして……下さい」
「さっきは初モノだったからそこまでじゃなかっただろうが、今度はそうはいかねぇぜ?快楽の虜になんなッ!イってもイっても、もっともっとって欲しがらせてやんよッ」
ヌッコはその陵辱の全てを目の当たりにする事になり、そのままその場にへたり込むと、アッヌの情事をその目に焼き付けてただ打ち震えて泣いていた。
一方のアッヌはそんな事はお構いなしの様子で快楽に身を委ね、レッドのマグナムに自分から擦りつけ腰を振り、そして快楽に溺れた声を幾度も上げながら果てた。
「ひゃーひゃっひゃっひゃッ!たまんねぇな!俺様が遊べるおもちゃが三つになったぜ!ひゃーひゃっひゃっひゃ」
ヒーローとは正義の味方であり、正義の執行者である。だが「正義」の意味は捉え方で変わる。故に悪にとっての「正義」もまた存在している。
善なる者の味方がヒーローであるならば、悪なる者の味方もまたヒーローなのである。
だが、レッドは違う。ヒーローでありながら、そこに正義は無い。あるのは自分の欲望に忠実な姿であり、それは
故に善であれ悪であれ、そのヒーローの姿が「正統」であるならば、レッドの姿は「異端」そのものの姿だと言えるだろう——。
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