応援コメント

03 祖父との対面」への応援コメント

  • >研究所は都市から一時間離れた人工島にある。

    イメージしづらいです。
    都市がどこにあるのかまず謎ですし、
    一時間というのが、何をもって一時間かも不明です。

    ここは距離を書くべきですし、対照とすべきも都市より「湾岸部」などの方が
    わかりやすいかと思われます。

    > マキセのあとに続く。建物に入って、待ち構えていた白衣の集団と合流し

    こここそ、建物の描写があった方がいいと思います。
    人工島の中心を外れた場所に、大きな研究所があるのか。
    それとも、コンテナと同レベルくらい貧相な建物から地下に降りるのか。

    >デジタル社会では紙は最高級品だ。身も心も引き締まる。

    こういうさりげないSF描写、好き。

    >目的の装置はカプセル剤の形をしていた。

    ここもサイズ表記が欲しいところ。
    「まっしろな空間」とあって、あれ?そんなに大きいの?となったので。

    >「いいえ、ホリエ・カスミさん。残念ながら〈こちら〉側には、あなたの個室はありません」

    この演出、なかなかいいですねw

    >カスミに刺激的な意識の変革を誘発した。

    描写が極端すぎて、かえって伝わらない感じ。

    >謙虚さを踏み越えてさせてしまうほどの大人物なのだ。
    踏み越え「て」させて
    「て」の消し忘れかと。

    まあここのマキセの感情は、
    「平行宇宙のひ孫にオオノの偉大さを伝えたい」のかもですね。

    >カスミは現実にはない木枯らしを感じて自分の両腕をさすった。

    「木枯らし」は流石に違和感。
    存在しないはずの海風、とかの方が、まだしもしっくりきそう。

    >外装傍点を確認しただけらしい。

    傍点の変換ミスだと思われ。

    >板が半透明なので、角度によってはクルマが空を飛んでいるようにも見える。

    わかりやすく、面白いギミックですね。

    >比喩表現ではない、本物の未来都市を目の当たりにし、カスミは胃が重くなるのを感じた。

    気持ちはわかるような、わからないような……絶妙なところかと。

    >五人分の足音は、ある部屋の前止まり、

    前「で」止まり、だと思われ。

    >感情がなくなったのではないかと錯覚するほどの大きな不安に押しつぶされてしまいそうだ。

    内容は一応伝わりますが、迂遠に感じます。
    もっとカスミの主観に寄せた描写の方が、的確に伝わるかと。

    >カスミの一挙手一投足を追尾した。

    ここも同じように感じた場面。
    カスミが意外な動きをしたならともかく、何の描写もないので、多分近づいている程度でしょう。
    一挙手一投足でも大仰なところに、追尾という普通なら使用しない表現を被せているので、斬新さより違和感が先に立ちます。
    「追尾」を「追う」程度にした方が、個人的にはしっくりきます。

    >「私は……」
    > 呻き声をもらして、彼はそのまま言葉を飲み込んでしまう。

    ああ、なるほど。
    娘を助けたこちらのオオノに対して、あちらのオオノは助けないことを選んだのかな?

    >カスミは孫として養女として、

    養女というのは、養子縁組された女性を指す言葉のはずです。
    一話に「祖母に引き取られた」とだけあるので、養子ではないのでは。
    この場合は「家族」の方が、違和感がないと思われます。

    >だが事故で祖母が亡くなったこの宇宙では、カスミは存在しない人間だ。再会は二度とない。

    ん? また宇宙間移動して来れそうな気もしますが。
    まあ政府次第ではありそうですし、余命の問題はあるかもですが、二度とないと断言はできない気がします。
    何ならこっちに滞在するとかでも、言えばいくらでも都合つきそうですし。
    どうせ移動時にズレが発生するなら、一日二日の違いは知れたものでしょう。

    >マキセの訪問から今日まで、カスミの意思は決定権を有していなかった。

    これも違和感あります。
    少なくとも強制されたわけじゃなかったですよね。
    カスミが「決めた」からこそ、二人の出会いが成立したのは重要なはずです。

    >一週間、無人だったマンションの部屋は

    時間のスレは一週間だったんですね。
    流されてますが、ここは普通感情を伴う受け止め方になるものかと。
    安堵か、意外に思うかはわかりませんが。

    >オオノの最後の発言は引っかかるけれど、容易には承認されないだろう。

    カスミの回想に、オオノへの気持ちが見えないのが気になります。
    あれだけ話をしたなら、情が移っても不思議はない気がしますが。
    この一文だけを見ると、自分からはもう会いたくない風に読めます。

    特別な感情が芽生えたのか、そうではなかったのか。
    本当の曾祖父ではないという点ではどうなのか。
    曾祖父と話したことがないので難しいですが、こちらとあちらで違いはあるのか。

    ここら辺は、「話が楽しかった」と同程度に書かれるべき部分だと思います。