第6話 ユニークモンスター

この世界にはネームドという名前持ちの魔物がおり、その魔物達をユニークモンスターと人は呼ぶ。


本来ならば自然発生的に生まれるものではあるが、今回は天魔の特殊能力として強引に進化させ名前をつけるという事を行う。


名前をもった魔物達は高い知性を持ち高い能力を有する事が多い、それが例えゴブリンだったとしても。



「主殿!!この度は私の進化をさせて頂きありがとうございます!!」


「う、うん、思ったより丁寧な子がきてしまったなあ」


目の前にいるのはこしみのを付けながらも筋骨隆々とした耳の尖った緑色の青年。

名前は緑火とした。


名前の由来は緑の肉体の中に赤い紋様が刻まれていることからそうした。


「我が無才の身に力を与えられる事のなんたる幸福か!名づけもしていただき感謝の念が堪えません!!」


「いや、僕がしたかったことだし、大丈夫だよ」


天魔は苦笑しながら緑火のステータスをみる。


ステータス


レベル10


名前緑火(みどりび)


種族

フレイムボブゴブリン






HP1500


MP2000




攻撃力400


防御力500




力200


魔力300


器用さ70


抵抗力300


知力300


運200




装備




こん棒

こしみの




技能


棒術レベル2

応急処置レベル1

火魔法レベル3

炎魔法レベル1

回復魔法レベル1

火魔法適正

炎魔法適正

完全防御


加護

火精霊の加護



詳細


棒術

棒系統の鈍器の扱いがうまくなる。

応急処置

簡略的な治療ができるようになる

火魔法

火に関する魔法が扱える。

炎魔法

火の上位互換炎の魔法が扱える。

回復魔法

光系統の回復ができる

火魔法適正

火魔法に適正がある

炎魔法適正

炎魔法に適正がある

完全防御

HP500を消費して必ず防御を成功させる。

加護

火精霊に愛されている。



「(自分のはもっと細やかに出たんだが、やはり自分の認知と相手の認知で鑑定度が変わるみたいだな)」


天魔は頷きながら思考する。


「(僕は加護がないけども、いずれつくのかな、まあ無理強いするような願いではなく、日々精進し認めてもらう流れでいくか)」



そう思うと同時に脳内にメッセージ音が聞こえた。


「創造神の加護が付与されました」


「(ノアさん、そんなんでいいのか、まあ頂けるなら頂くけども)」



詳細


創造神の加護


あらゆる成長の倍化、この世界に波紋を広げる度に神器や技能を与えられる。

あらゆる生物に愛され、あらゆる生物の守護者として君臨できる。



「(チートだな)」


天魔は頭を抱えながら緑火に目を向ける。


「さて、緑火、これからどうしようか」


「どうしようとは?」


「君が僕を主と呼んでくれるのは君が言いたいからよしとして、君は今何をしたい?

したい?」


「何をとは?」


「君は力を得た、知恵を得た、君は今までの同胞を越える力を得たんだ、その力をもって何をしたい?」


緑火は自身の主人の言葉に目を向けてしっかりとした言葉で答えた。


「私は私の力を高めたいです、研鑚し練磨し、恨みではなく生きる糧として」


「上々だ、では僕と共に生き残るために戦う事にしよう」


「はい!」


こうして天魔ははじめの従者緑火を配下に迎えた。




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