第四話 喰らう者

転生して一か月が過ぎた。

喰らう者の力の試運転をしながら自分の力の使い道を調べていたら、案外色んな事ができる事がわかった。


創造魔法の使い道も想像力があればある程度、前の世界と遜色のない暮らしができるという確信もあった。


ノアさんからはこの世界に来る前に地球の技術の使い方もインストールされていて、色々とこちらの世界でも役立っている。


今住んでいるのはログハウス。二階建てで一人で住む分には問題ないようなそんな家だ。


この土地は誰の領地でもなく挨拶も別に気づいたらしたらいいような事を先日友人になったドラゴン・・・ルキアに聞いたのでまあ今のとこは大丈夫だろう。


下水道も完備しているし、キッチンもある。ベットや物置。トイレもあるし、風呂もある。


客間も一応作っておいてよかった。

部屋は木造のコテージの内部を想像してくれたらいい。

シンプルな空間を参考にしたし、自分の部屋もそのようにした。



喰らう者は存外使い勝手がよく、レベル上げもサクサク終わり、数種の魔法も得る事ができた。


水魔法や火魔法、土魔法、風魔法、今のとこ近隣で鍛えているだけだから、まだまだ得られる技能はあるだろう。



ステータスとしてはこんな感じだ。


レベル25


テンマ=アクタビ




種族


原初の悪魔




HP24000


MP50000




攻撃力20000


防御力60000




力2000


魔力90000


器用さ40000


抵抗力100000


知力300000


運9999




装備




悪魔の和装。


黒の籠手。


闇色の袴


黒のブーツ




技能




喰らう者レベル10


全魔法適正


無詠唱。


並行詠唱。


全武具適正。


アイテムボックスレベル5


創造魔法レベル10


水魔法レベル5

火魔法レベル10

土魔法レベル7

風魔法レベル10

鑑定レベル10



僕自身の能力が元々チートじみたものであるらしく、数値の上で正直な話やばい事になっているので、レベルを上げるというより技能を上げるという風にしたほうがいいかもしれない。


友達となったルキアに鑑定を教わりレベル10まで鍛えたが、ルキアは最古龍の一匹らしくレベルの鑑定はできなかったがそれでもあちらが加減すれば渡りあえるほどの能力を僕は有しているという事になるので伸びしろがありすぎて怖い。



性格的に僕はあせらずいきたい性質だし、ノアさんも使命がどうのこうのはいってなかったので、自由に過ごしてもいいだろう、ノアさんの望む変革は僕の望みが叶えばきっと変化は訪れると思うし。


ただ問題は今いる友人が最古龍の一匹だけという事と、なんとなく綺麗な湖の側を開拓してログハウスを作って住むだけになっているという事が事実として少し悩み所であるという事。


「そろそろ、誰かを探しにいくというのもありかな、もう大体戦ってしまったし」


自分の居住地の周りを見渡すと、つい一か月前まではゴブリンやコボルト等の魔物がひたすら襲いにきていたがもう自分達の攻撃が通用しないと知ると遠巻きにみるようになった。


やはり同族が亡くなる度に本能的に敵わない事を知るらしい。


「君たちのおかげで僕は強くなれたから感謝はするけど、僕も死にたくはないからね」


知性があればきっと対話ができたんだろうけど、この世界のゴブリンも話すまでの知性はなかったようだ。


進化すればその限りではないらしいが。


「・・・ゴブリンが脅威でないならそれもありか」


テンマはふと思い立ったある事を実行してみることにした。





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