第28話 まさかの最優秀!

1か月後。

今日は1,2学年前期前半終了日。そして最優秀の発表日。

意外と候補者発表から最優秀発表まで時間が長かった気がする。

ちなみに3年より上はあと半月くらいするとまた候補者発表があり、

またその半月後に発表があるそうだ。

1年生と2年生は5か月ほどで1年が終わるので、

まだ1か月半くらいしかたっていないけれどもう前期前半が終わる。

朝起きて、朝食を食べ終わるとすぐに中央館に移動する。

1,2年の皆が並び終わると、2年生の代表が司会を始めた。

最初の方は前の世界の学校の終業式みたいな感じだ。

「続いて、最優秀の発表です。先生、お願いします。」

とうとう先生による読み上げが始まる。

「1,2年生の最優秀を発表します。

先ずは2年生から。

2年、ラウレーナ、マルゲリッツ、アウレディアの候補の中から、

ラウレーナ・ルーゲルターク・マシュレーナが最優秀となりました。

おめでとうございます。」

拍手が起こる。ラウレーナは7年生の問題も解く数学科の天才として有名だ。

…普通に納得。私、数学嫌いなんだよね…

「1年、マリリーン、ナルディウス、リュイナレーゼの中から、」

…誰だろう?ってか、私候補だったか。若干忘れてた…

「マリリーン・アーゲルアーカイク・ユリリーネが最優秀となりました。」

おお、おめでとう!拍手、拍手!

あれ?あれ?そういえば、私マリリーン?うっそ⁉最優秀⁉

何故⁉@%$#"!(&(%`}+*}>M<_<+*}L{!#$%&$'⁉

…失礼しました。…でもさ、自分だよ⁉皆こうなるでしょ⁉

「こちらもおめでとうございます。

お二人は、授与式がありますのでこちらの舞台の方まで来てください。」

「マリリーン様、流石ですわ!」

「凄いですわね…マリリーン様。」

ハリエットとレイカーンに褒められ、お礼を返しながら実感がわく。

舞台の上に上がり、賞状と小さな魔石のついたメダルを渡される。

賞状が読まれた後舞台を降りる。

その後地政学の先生による話があり、それぞれ帰室となった。

長期の休みではないので、1日自由に過ごしていい日の後またいつも通り

授業が始まる。明日はレイカーンとハリエット、そしてその女性の側仕え

(ハリエットは側仕えが3人いて、男性もいる)も引き連れて1つ部屋を借り、

お菓子をもちよって異世界女子会を開くのだ。レイカーンの側仕えがオシャレな人で、美味しい紅茶を2種類持ってきてくれるらしい。また、ディールマティーナが中庭の花で花束を作り飾ったり、自分の家から女性だけの集まりの時に使うという素敵なテーブルクロスと食器のセットも持ってきてくれるらしく、今からいろいろと楽しみである。

しかも、女性の側仕え達がたまたま仲が良かったらしい。

それぞれの側仕えと合流すると。

「マリリーン様!最優秀素晴らしいですわ!

明日のジョシカイ(この世界の人は女子会とは言わないが、ディールマティーナがその響きを気に入ったらしい)は、マリリーン様の最優秀のお祝いも兼ねましょう!」

「あ、有り難う存じます。」

「来年も頑張りましょうね。応援していますわ。」

「はい!明日が楽しみですわ!」

「ええ。」

今日は皆基本明日街に出たり、友達と遊んだりしてはしゃぐので、自由時間の後早めに夕食があり、早めにお風呂に入り、早めに就寝できるようになっている。

明日楽しみだな、と思いながら就寝した。

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